本日は、二松學舍大学を開いた三島中洲先生生誕の地、倉敷市において、伊東香織市長とともに、「倉敷市と二松學舍大学との連携協力に関する協定書」を締結できることは、大変意義深いことであり、光栄なことと受け止めています。

　二松學舍大学の学祖 三島中洲先生は、今の倉敷市中島に生まれました。今も生地中島の菩提寺「実際寺」に残る「生歯の碑」は、中洲先生が先だった母や兄といつまでも一緒にいたいとの思いから墓石の傍らに自分の歯を埋めて建立したと伝え聞いています。

　今回の連携協力に関する協定は、二松學舍大学が大学所在地以外の自治体と結ぶ初めての協定になる訳ですが、本日の国際シンポジウム開催や倉敷物語館での資料展示、巡・金田一耕助の小径など、これまでの倉敷市とともに歩んできた活動を、これからの関係へと繋ぐマイルストーンとして、また、中洲先生の郷土への想いにも応えることではないかと考えています。

　白壁の街並みの美しい倉敷美観地区をはじめ、多彩な個性をみせる倉敷市と140年に及ぶ歴史を誇る二松學舍大学の学術研究の蓄積という双方の資源を有効に活用した活動を推進し、学芸・文化観光等の分野において、地域社会の持続的な発展に貢献して参りたいと思います。