学長室から
学長days
2020/12/22 年内最後の新型コロナウィルス感染症対策会議
4月より毎週のように重ねてきた会議も、話題の多くは次年度のこととなり、さしあたり私が決断しなければならないのは、始業時間のことである。九段下駅をはじめ、学生が朝の1時間目を受講する場合は9時始まりなので、通勤の人たちとの駅や電車での混雑は避けきれないのではないかと考えた。そこで、新学期からは、全体を30分遅らせた授業開始時間に変更するというものである。もちろん不都合は生じるし、またいくつかの質問も出たが、次年度1年間は、30分遅らせた授業開始時間に変更することにした。今後は、それが可能かどうか各部署で慎重に検討してもらうこととした。
2020/12/12 朝日新聞主催「朝日教育会議2020」が開催される
二松学舎大学中洲講堂で、渋沢栄一アンドロイド、夏目漱石アンドロイドを交えた、「渋沢栄一『論語と算盤』から生まれる未来」というテーマでの、講演、シンポジウムが開催された。渋沢栄一は、二松学舎の舎長を務め、夏目漱石は、若いころにしばらく在籍していたという。講演者やパネラーとして研究者を加えて、そして視聴者はオンライン参加という、まさに時空を超えた中洲講堂でのイベントである。
2020/12/05 オンラインで中国の復旦大学に講義
復旦大学の学生たちに、日本のアニメーション史の内容でのオンライン講義を行った。旧知の復旦大学の山本先生に来ていただき、二松学舎大学からの講義である。20世紀までの歴史の話だったが、10月16日に公開された映画『鬼滅の刃』のヒットも伝わっていてか、学生たちの質問はそこにまで及んだ。実は、映画を私はまだ見ていないので、中途半端な返答になってしまったかもしれない。20世紀までと銘打っても、なかなか学生が容赦しないところは教師として楽しい。
2020/11/26 日本香港協会共催「華人経営講座」(CMMS)修了式
日本香港協会と本学との共催である「華人経営講座」の修了式が執り行われた。私は、ここでの学びをこれからの中国を中心としたビジネス活動に生かしてほしいと、挨拶として述べさせていただいた。東アジアの国際政治の情勢は安定しているとはいえないが、だからといって学術文化交流や経済交流を滞らせるわけにはいかない。
2020/11/13 2020年度二松学舎大学ホームカミングデー特設サイト
本年度のホームカミングデーは、特設サイトにOB・OGがご自分で撮影された写真作品を投稿していただくことにした。こうした社会状況のなか、せめて全国の卒業生たちがサイト上に写真を持ち寄ることで、近況報告やコミュニケーションのきっかけにならないものかと考えた次第である。
2020/11/05 羽田イノベーションシティで「2020よい仕事おこしフェア」が開催
主催者「よい仕事おこしフェア実行委員会」による羽田での開会式に参加した。全国の信用金庫のネットワークを基盤とした催しである。また、この新型コロナ感染拡大の折、羽田イノベーションシティという新しい施設とWebサイトでの同時開催ということであった。二松学舎大学だけでなく、他大学の参加も数校あり、それらの大学ブースも見学させていただいた。そこには、それぞれの大学発の商品が並べてある。さて、二松学舎大学発としてはどのような商品が可能なのだろうか。
2020/10/20 湖北文理学院外国語学院
私のほうからは、中国の湖北省にある湖北文理学院外国語学院の先生たちと学生たちに向けて、オンラインでの講演を行った。また、その後は、本学の王先生の案内で、副院長の袁在成先生との会談となった。日本語を学修する大学生たちは、その多くが日本のアニメーションの影響だと言っても、決して言い過ぎにならないだろう。湖北文理学院の学生からも、日本のアニメ業界で働くにはどのように就職活動をすればいいのか質問された。大きく分けて、制作と興行の仕事、それらも具体的な仕事としてはさらに細かく分けられていくのだろう。もちろん私には概略的なことしか説明できない。しかし、中国の大学生たちのアニメへの興味は尽きないようだ。
2020/10/14 四川外国語大学創設70周年記念式典
この日、中国四川省にある四川外語大学の70周年記念の式典で、二松学舎大学との協定が、オンラインを通して締結された。また、お互いの学長の記念講演も、オンラインで行われた。この講演の後の会議では、私のほうから、遠い距離を瞬時に超えて、このオンラインのおかげでこうして親しくできるのもいいものですね、とつい口にしたら、すぐに、「そんなことをおっしゃらないでぜひ四川外国語大学に来てください」という言葉を頂いた。毎日、大学に来て仕事をしているのだが、それでもオンラインに慣れてしまった日常では、ついそこでの利便性に私は目を向けてしまったのだろう。昨年までの十年間は、研究においては直接先生方とお会いすること、教育においては直接学生たちに語りかけることを旨に、20校以上の海外大学を訪問してきた筈なのに。
2020/10/10 創立記念日
二松学舎の創立は1877年10月10日である。前月9月には、西南戦争が終わり、国内の武力による混迷がひと段落ついた空気が東京にも流れていたのだろう。ただ、起源という意味では、明治学院が横浜に開いたヘボン塾をそれとするように、二松学舎も備中高梁に中洲が開いた私塾虎口渓舎をそれとするならば、1861年6月ということになる。江戸時代の末、今から160年前のことである。1872年に中洲は上京することになるので、虎口渓舎での教育活動から1877年の二松学舎創立までの空白は、5年間にも満たない。
2020/09/28 来年度の課題
新型コロナウィルス感染拡大の危機が次年度に影響する可能性も考えて、一部の科目ではあるが、隔年開講の検討を教職員にお願いした。九段キャンパスでの密状態を回避するためである。もちろん収束していることを期待しているのだが、それでも慎重にならざるを得ない。我々どもの教育はやはり対面授業が常態なのだ。秋学期から、教室や図書館に学生たちが戻ってきて、そうした思いを強くした。
2020/09/14 後期授業の開始と(公財)大学基準協会による実施調査
後期の授業が今日から始まった。また、(公財)大学基準協会からの実地調査も行われた。この高等教育の認証評価機関である協会からの評価は、教育研究の質の維持向上の努力を常に行わなければならない私ども大学に取っては、日ごろの努力に対する外部からの評価であり、今後の改革に必要な意見を得られる良い機会となっている。
2020/09/01 基礎ゼミウィーク実施(五日間)
一年生で登校してきた学生たちには、私または学部長から、全員に対面での短い授業を今回ようやく実施できた。また、それぞれの基礎ゼミ単位でも、担当教員からそれぞれ指導を受けてもらった。さらに、前期オンライン授業で生じた問題などを学生たちから直接聞いて、後期の授業に生かす予定である。
2020/08/18 後期の基本方針
7月からほぼ毎週、教職員による秋からの学期についての対応会議を繰り返してきた。大学院や少人数のゼミは対面授業が可能だとしても、大人数の講義科目での対面授業を少しでも可能にするためには、オンライン授業との併用しかない、という意見で一致。もちろん、今後の感染拡大がどのように推移するかによって、細かく対応を変えていくことになるだろう。
2020/08/01 新型コロナウイルス感染拡大下の授業
感染拡大状況に応じた、キャンパスや構内、あるいは利用駅での密状態を避けるための基準を作成し、後期からの一部対面授業開始準備のための会議を開いた。感染拡大の状況によっては、出席学生を交代制にする案を検討している。
2020/08/01 前期の終わりに
夏休み期間に、基礎ゼミウィークというイベントを設定し、文学部一年生に対面での授業・講演を行うことを決めた。もちろん今後の状況では、もちろんそれが可能かどうかもわからないが、なるべく大学での対面授業を私どもは用意したいと思う。この一年生向けのイベントは、状況を見極めながら再度実施日時を検討することとなった。