学長室から
学長トピックス
学長トピックス一覧
- 第11回葛飾柴又帝釈天全国書道コンクール 7名入賞
- 明秀学園日立高等学校卒業式【2025年3月1日】
- 千代田区長と学長等との懇談会に佐藤学長が出席しました
- 「倉敷市・二松学舎大学連携講座」学長ご挨拶
- 2024年度「夏休み子ども研究会」学長ご挨拶
- 2024年度 二松学舎大学入学式 式辞
- 2023年度 二松学舎大学・大学院学位記授与式 告辞
- 2023年度 二松学舎大学入学式 式辞
- 2022年度 二松学舎大学・大学院学位記授与式 告辞
- 2022年度 二松学舎大学入学式 式辞
- 2021年度 二松学舎大学・大学院学位記授与式 告辞
- 2021年度 二松学舎大学入学式 式辞
- 2020年度 二松学舎大学卒業生・大学院修了生への告辞
- 江藤茂博学長 2020年度 入学生への祝辞
- 2019年度 二松学舎大学卒業生・大学院修了生への告辞
- 江藤茂博編『文学部のリアル、東アジアの人文学』(新典社)が刊行されました
- 2019年度 二松学舎大学入学式 式辞
- 二松学舎大学附属高等学校入学式
- 明秀学園日立高等学校入学式
- 二松学舎大学附属柏中学校・高等学校入学式
- 学長 江藤茂博「小津安二郎 神戸 もしもの三人」が掲載されました
- 平成30年度 二松学舎大学卒業式 告辞
- 平成30年度 二松学舎大学卒業生名刺交換会 挨拶
- 「千代田区内近接大学の高等教育連携強化コンソーシアム」開設記念 シンポジウム開会挨拶
- 平成30年度 二松學舍大学 春セメスター卒業式 告辞
- 平成30年度 二松學舍大学入学式 式辞
- 平成29年度 二松學舍大学卒業式 告辞
- 平成29年度 二松學舍大学卒業生名刺交換会 挨拶
- 平成29年度 二松學舍大学 春セメスター卒業式 告辞
- 平成29年度 二松學舍大学入学式 式辞
- 平成28年度 二松學舍大学卒業式 告辞
- 平成28年度 二松學舍大学卒業生名刺交換会 挨拶
- 二松學舍大学創立140周年記念事業 二松學舍大学私立大学戦略的研究基盤形成支援事業主催シンポジウム 「「論語」と「算盤」が出会う東アジアの近代 渋沢栄一と三島中洲」閉会挨拶
- タイ出張記 11月11日(金)~15日(火) チュラーロンコーン大学における漢文ワークショップについて 副学長 磯 水絵
- 柏市と包括的な連携に関する協定を締結しました
- 中国文化大学日本語学科3年江さんとの道中記 付 第1回 台日大学学長フォーラム参加顛末記 副学長 磯 水絵
- 平成28年度 二松學舍大学入学式 式辞
- 平成27年度 二松學舍大学卒業式 告辞
- 二松學舍大学と倉敷市との連携協力に関する協定調印式 挨拶
- 二松學舍大学卒業生名刺交換会<異業種交流会> 挨拶
- ハンガリー エトヴェシュ・ロラーンド大学のイムレ・ハマル人文学部国際担当副学部長が本学を表敬訪問されました
- フランス リール第3大学 リチャード・デイヴィス副学長が本学を表敬訪問されました
- 菅原淳子学長がIAUP(世界大学総長協会)50周年記念式典・記念国際学会に参加しました
- 平成27年度 二松學舍大学入学式 式辞
- 第17回 IAUP(世界大学総長協会)2014横浜総会に出席しました
- 平成26年度 二松學舍大学入学式 式辞
2019年度 二松学舎大学入学式 式辞
2019年4月1日
ご入学おめでとうございます。二松学舎大学に入学されるにあたり、諸君にはいろいろな思いがあることでしょう。しかし、この大学生としての第一歩は、君たちのひとつの決意ですし、それぞれの決意の下に、君たちが生きていくための、その糧となる知識・技能を、これからの大学生活のなかでぜひ手に入れて欲しいと私は思っています。
二松学舎大学は、140年余り前に、三島中洲先生によって開かれた漢学塾を前身としています。明治という新しい時代に必要な表現や考えを漢語から手に入れようとした教場でもありましたし、二千年以上続く中国古典思想をその教育に継承する学校でもありました。皆さんは、こうした漢学塾の精神を受け継ぐ大学で、東西思想文化の今日までの長い営為を手にすると共に、最新の学問研究がもたらす知識・技能もぜひ自分のものにしていただきたいのです。
漢学塾から国漢の旧制専門学校へと、言葉や表現の教育研究を基本として、本学は発展してきました。国語力とは、教育研究において特に言葉の力を育てるということでもあります。新しい学問の言葉と出会い、日本語や外国語の力を伸ばし、論理的に思考できる人になって欲しいし、そうした君たちの活躍の場は、今や世界中にあると思います。
これから皆さんたちは、二松学舎大学の九段校舎で学ぶことが中心となります。今校舎が建っている場所を、140年以上もの長い間、二松学舎は教場として開いています。しかし、それは単に都心のいい場所にあるということではありません。
前四世紀の後半の人、孟子は「地の利は人の和に如かず」(巻五)と記しております。二松学舎が長い年月、九段の地で教場を置くことができたのは、九段の地で志を同じくする者たちが集うことができたからです。私学として、教職員も学生も皆が心を合わせて学んだ場所だからこそ、ちいさな学校ですが長い伝統を持つことができたのです。ぜひ君たちも、しっかりと九段の地で学び、世界に通用する知性を、社会で生き抜くスキルを、ここにいる皆と共に自らの内に育ててください。
最後にもう一度、君たちのこの第一歩について繰り返させてもらいます。いろいろな思いがあったとしても、この一歩を意味あるものにするのは、君たちが二松学舎大学の学生として、この四年間をどのように過ごすのかということにかかっています。君たちの夢に向かって、二松学舎の知の力をぜひ手に入れてください。
