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2019年度 二松学舎大学入学式 式辞

2019年4月1日

ご入学おめでとうございます。二松学舎大学に入学されるにあたり、諸君にはいろいろな思いがあることでしょう。しかし、この大学生としての第一歩は、君たちのひとつの決意ですし、それぞれの決意の下に、君たちが生きていくための、その糧となる知識・技能を、これからの大学生活のなかでぜひ手に入れて欲しいと私は思っています。

二松学舎大学は、140年余り前に、三島中洲先生によって開かれた漢学塾を前身としています。明治という新しい時代に必要な表現や考えを漢語から手に入れようとした教場でもありましたし、二千年以上続く中国古典思想をその教育に継承する学校でもありました。皆さんは、こうした漢学塾の精神を受け継ぐ大学で、東西思想文化の今日までの長い営為を手にすると共に、最新の学問研究がもたらす知識・技能もぜひ自分のものにしていただきたいのです。

漢学塾から国漢の旧制専門学校へと、言葉や表現の教育研究を基本として、本学は発展してきました。国語力とは、教育研究において特に言葉の力を育てるということでもあります。新しい学問の言葉と出会い、日本語や外国語の力を伸ばし、論理的に思考できる人になって欲しいし、そうした君たちの活躍の場は、今や世界中にあると思います。

これから皆さんたちは、二松学舎大学の九段校舎で学ぶことが中心となります。今校舎が建っている場所を、140年以上もの長い間、二松学舎は教場として開いています。しかし、それは単に都心のいい場所にあるということではありません。

前四世紀の後半の人、孟子は「地の利は人の和に如かず」(巻五)と記しております。二松学舎が長い年月、九段の地で教場を置くことができたのは、九段の地で志を同じくする者たちが集うことができたからです。私学として、教職員も学生も皆が心を合わせて学んだ場所だからこそ、ちいさな学校ですが長い伝統を持つことができたのです。ぜひ君たちも、しっかりと九段の地で学び、世界に通用する知性を、社会で生き抜くスキルを、ここにいる皆と共に自らの内に育ててください。

最後にもう一度、君たちのこの第一歩について繰り返させてもらいます。いろいろな思いがあったとしても、この一歩を意味あるものにするのは、君たちが二松学舎大学の学生として、この四年間をどのように過ごすのかということにかかっています。君たちの夢に向かって、二松学舎の知の力をぜひ手に入れてください。