学部・大学院

文学部3つのポリシー 【2022年度入学者から】

2022年度入学者から新カリキュラムとなり、専攻名が変更となりました。
また、歴史文化学科が新設されました。

1.文学部の育成する人材像と学位授与方針 (ディプロマ・ポリシー)

◎文学部の人材育成の方針(育成する人材像)

二松学舎大学文学部では、国文学科、中国文学科、都市文化デザイン学科、歴史文化学科の4学科を設け、建学の精神に則り、それらの学科における学修を通じて、次のような人材を育成することに努めます。

≪育成する人材像≫
  • ①日本文学、中国文学、文化学、歴史学、語学等に関する十分な教養を身に付けている人材。
  • ②身に付けた教養に基づく表現力や情報発信力等を備えている人材。
  • ③数的処理、ICTの活用、外国語の運用について、それぞれ基本的な能力を身に付けている人材。
  • ④何事にも責任感、真摯な態度、チャレンジ精神をもって主体的に行動できる人材。
  • ⑤社会や世界の多様性を認識し、我が国の文化を理解するとともに他国の文化を理解し、グローバルな視野を持つことができる人材。
  • ⑥他者の主張を理解しつつ自身の見解を適切に表現して、円滑なコミュニケーションを図ることができる人材。
  • ⑦自ら課題や問題点を発見・分析し、その課題を他者と協働して、改善・解決に結びつけることができる人材。
  • ⑧自身の知見や良識を基に、論理的な思考によって物事を判断し、企業や地域を舞台として、あるいは教員として、社会で活躍できる意欲のある人材。

◎文学部の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

二松学舎大学文学部では、建学の精神に基づく人材育成の方針に則り、国文学科、中国文学科、都市文化デザイン学科、歴史文化学科の4学科における学修を通して、教育界をはじめ産業界など社会のあらゆる分野で活躍できる真の国際人を育てることを教育研究上の目的としています。
この目的に応じたものとして、本学部では所定の単位を取得し、以下の3領域それぞれについて複数の能力等を身に付けた者に対して卒業を認定し、学位〔学士(文学)〕を授与します。

〔知識・技能〕
  • ① 文学や文化、歴史に関する専門的な知識と研究方法を修得している。
  • ② 文学、語学、文化学及び歴史学を中心とした幅広い教養を身に付けている。
  • ③ 東アジアを中心とした世界の歴史や文化に関する理解と基本的な知識を修得している。
  • ④ 数的処理、ICTの活用、外国語の運用について、それぞれ基本的な知識や技能を習得している。
〔思考力・判断力・表現力等の能力〕
  • ① 自身の知見と良識を基に、論理的な思考によって社会をとらえる能力を身に付けている。
  • ② 身に付けた知識等を活用・応用し、客観的に物事を考え、判断する能力を身に付けている。
  • ③ 他者の主張を理解しつつ、自身の見解を適切に表現して、円滑にコミュニケーションを図る能力を身に付けている
  • ④ 日本語による適切な表現力と正確な読解力を身に付けている。
〔主体性・多様性・協働性〕
  • ① 責任感とチャレンジ精神をもって、主体的に行動することができる。
  • ② 社会や世界の多様性を認識し、グローバルな視野をもって多様な価値観を尊重することができる。
  • ③ 自ら課題や問題点を発見・分析し、その課題等を多様な人々と協働して処理し、改善・解決に結びつけることができる。

2. 文学部の教育課程の編成・実施の方針〔カリキュラム・ポリシー〕

文学部では、文学部の学位授与方針に掲げる知識・能力等を身に付けた人材を育成するため、大学が定める教育課程の編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)に基づき、「二松学舎共通科目」「学部共通科目」「学科共通科目」「専門科目」の科目区分を設け、授業科目の順次性を考慮した体系的な教育課程を編成する。

また、教育課程を実施するに当たり、各科目区分に配置する各授業科目に設定した目標に応じ、それぞれの授業は、講義、演習、実習、実技、専門演習(ゼミナール)のいずれか又はこれらの併用により、当該目標を達成するための適切な方法によって実施する。

これら教育課程の具体的な編成・実施方法等は、文学部及び文学部を構成する各学科において定める次の方針等によって行う。

  • 1) 各学科の教育課程の編成方針

    (1)国文学科
    国文学科では、国文学科で定める学位授与方針に掲げる知識・能力等を身に付けた人材を育成するため、文学部が定める所定の科目区分による体系的な学修をとおして、日本の古典文学から近現代文学、古典芸能や演劇、映像やメディアの特性、日本語学等の各分野について、概括的・基本的な知識及び研究方法等を修得しつつ、それらを基礎として、「国文学」、「映像・演劇・メディア」、「日本語学」のいずれかの分野を中心として専門性の高い知識や研究方法等を修得できるよう、教育課程を編成する。
    (2)中国文学科
    中国文学科では、中国文学科で定める学位授与方針に掲げる知識・能力等を身に付けた人材を育成するため、文学部が定める所定の科目区分による体系的な学修をとおして、中国文学・思想、日本漢学、中国語、韓国語、書道の各分野について、概括的・基本的な知識、技能及び研究方法等を修得しつつ、それらを基礎として、「中国文学・日本漢学」「中国語・韓国」「書道」のいずれかの分野を中心として専門性の高い知識や技能、研究方法等を修得できるよう、教育課程を編成する。
    (3)都市文化デザイン学科
    都市文化デザイン学科では、都市文化デザイン学科で定める学位授与方針に掲げる知識・能力等を身に付けた人材を育成するため、文学部が定める所定の科目区分による体系的な学修をとおして、都市や地域における文化の特性、日本の社会や文化、異文化コミュニケーション、各種コンテンツ文化、観光学、メディア学等の各分野について、概括的・基本的な知識、技能及び研究方法等を修得しつつ、それらを基礎として、「コンテンツ文化」「観光メディア」「国際日本学」のいずれかの分野を中心として専門性の高い知識や技能、研究方法等を修得できるよう、教育課程を編成する。
    (4)歴史文化学科
    歴史文化学科では、歴史文化学科で定める学位授与方針に掲げる知識・能力等を身に付けた人材を育成するため、文学部が定める所定の科目区分による体系的な学修をとおして、日本史、アジア史、西洋史、思想や文化の歴史、古文書学や地理学等の各分野について、概括的・基本的な知識、技能及び研究方法等を修得しつつ、それらを基礎として、「日本史」「欧米・アジア史」「思想・文化史」のいずれかの分野を中心として専門性の高い知識や技能、研究方法等を修得できるよう、教育課程を編成する。
  • 2) 科目区分の趣旨と教育内容(全学科共通)

    〔二松学舎共通科目〕

    二松学舎大学の学生として、所属学部に関わらず身に付けるべき全学生共通の知識等を修得するための授業科目を配置する科目区分として、「二松学舎共通科目」を設ける。大学生としての基本的な教養や社会人としての基礎力を身に付けることを目的とする。

    「基礎ゼミナール」「自校教育科目」「未来ビジョン科目」「総合教養科目」の区分を設け、一般的な教養や専門研究の裾野を広げるための知識を修得するための授業科目を配置する。(各科目区分の詳細は、大学のカリキュラム・ポリシーを参照)

    〔学部共通科目〕
    文学部の学生として、所属学科にかかわらず身に付けるべき共通の知識等を修得するための授業科目を配置する科目区分として「学部共通科目」を設ける。
    文学部における専門性の土台となる基礎知識を修得できるよう、文学部内での共通の授業科目として、1年次における必修科目及び2年次における選択必修科目を配置する。
    〔学科共通科目〕
    文学部を構成する国文学科、中国文学科、都市文化デザイン学科、歴史文化学科の学生として、選択する専攻に関わらず身に付けるべき共通の知識等を修得するための授業科目を配置する科目区分として「学科共通科目」を設ける。
    各学科における専門性の土台となる基礎知識を修得できるよう、各文学科内での共通の授業科目として、学科ごとに1年次及び2年次における必修科目・選択必修科目を配置する。
    〔専門科目〕
    文学部学生としての専門性を高めるため、学部・学科の専門分野に応じた授業科目を配置する科目区分として「専門科目」を設ける。この科目区分は、自身が専攻する分野の専門的知識や専門的技能、他学科の専門分野等に関する授業科目を配置する科目区分とし、さらに専門分野の順次性等に応じて「専門科目Ⅰ」「専門科目Ⅱ」「ゼミナール」「他学科・他専門科目」に区分する。
    • 〇専門科目Ⅰ
      専門の基幹となる授業科目を配置。
    • 〇専門科目Ⅱ
      専門性をより発展させるための授業科目を配置。
    • 〇ゼミナール:「プレゼミ」「ゼミナール」「卒業研究」を配置。
      • 「プレゼミ」…ゼミナールにおける基礎的な研究手法を学ぶ入門科目
      • 「ゼミナール」…自身の専門分野のコアとなる研究を行う。
      • 「卒業研究」…ゼミナールでの研究を土台として、自身の学びの集大成となる研究を行う。
    • 〇他学科・他専門科目
      自学部他学科及び他学部の授業科目を履修し、自身の専攻以外の分野について高い教養を養う。
    • 〇カリキュラム上の履修モデルとしての「専攻」
      「専門科目Ⅰ」及び「専門科目Ⅱ」では、モデルカリキュラムとして、各学科に以下に掲げる専攻を設定し、専攻ごとに体系的に授業科目を配置する。
      • ・国文学科:国文学専攻、映像・演劇・メディア専攻、日本語学専攻
      • ・中国文学科:中国文学・日本漢学専攻、中国語・韓国語専攻、書道専攻
      • ・都市文化デザイン学科:コンテンツ文化専攻、観光メディア専攻、国際日本学専攻
      • ・歴史文化学科:日本史専攻、欧米・アジア史専攻、思想・文化史専攻
  • 3) 教育課程の実施方法と成績評価等

    (1)教育課程の実施方法
    各授業科目に設定した目標に応じ、それぞれの授業は、講義、演習、実習、実技、専門演習(ゼミナール)のいずれかの授業形態又はこれらの併用により、当該目標を達成するための適切な方法によって実施する。実施にあたっては教育効果等を総合的に考慮し、多様なメディアを高度に利用した遠隔授業により行う場合もある。
    また、各授業科目は、学生の主体性や能動的参加を促すため、グループ・ディスカッション、グループ・ワーク等を始めとするアクティブ・ラーニングの手法を積極的に取り入れる。
    (2)成績評価
    本学が定める「単位認定の方針」に基づき、また、二松学舎共通ルーブリックを参照するなど、学生の学修達成度を判定できる適切な評価方法によって成績評価を行う。評価方法は、各授業科目のシラバスに明示する。
    (3)進級要件、卒業要件の設定
    学修成果の適切な水準を担保するため、各学科に進級要件、卒業研究登録要件、卒業要件等を設ける。具体的な要件は、各学科において定める。
    (4)各科目とディプロマ・ポリシーの対応
    各授業科目とディプロマ・ポリシーの対応については、「科目とディプロマ・ポリシーとの関連表」に明示する。
  • 4) 学部共通科目、各学科共通科目、各学科専門科目で身につく能力等

    (1)学部共通科目
    • ⅰ. 文学研究の基礎知識
    • ⅱ. 文章表現方法の基本事項の理解及び表現技術
    • ⅲ. 社会人として活動・活躍するためのビジネスや教育に関する基本知識や心構え
    (2)学科共通科目

    ≪国文学科≫

    • ⅰ. 国文学研究の方法論に関する知識
    • ⅱ. 国文学史における各時代の文学の特徴や作家・作品に関する基本的な知識
    • ⅲ. 現代語を中心とした日本語のしくみや特性に関する基礎知識

    ≪中国文学科≫

    • ⅰ. 中国の文学、思想、地理、歴史、文化に関する基礎知識
    • ⅱ. 漢文訓読に関わる基礎知識(漢文の文法、返り点や送り仮名のつけ方、日本の古典文法の知識)
    • ⅲ. 中国語の読解・会話の基本的技術

    ≪都市文化デザイン学科≫

    • ⅰ. 大衆的な文化現象に関する基礎知識
    • ⅱ. メディア論、記号学・記号論、地域ブランディングに関する基礎的な理論と技術
    • ⅲ. 外国語の読解・会話の基本的技術

    ≪歴史文化学科≫

    • ⅰ. 歴史に関する基礎知識
    • ⅱ. 文献調査に関する基礎知識
    • ⅲ. 社会科科目に関する基礎知識
    (3)専門科目
    • ⅰ. 各専攻の専門的知識及び研究方法
    • ⅱ. 古典芸能、書道等における実技技能
    • ⅲ. 中国語・韓国語を中心とした高度な語学力
    • ⅳ. 資料の検索力・活用力
    • ⅴ. プレゼンテーションの技術
    • ⅵ. 文章表現力・情報発信力
    • ⅶ. 問題設定力及び問題解決力
    • ⅷ. 専門研究に対する真摯な態度

3.入学者の受入れに関する方針(アドミッションポリシー)

二松学舎大学文学部への入学を志望する者は、本学の建学の精神を理解し、次に挙げる、本学が「求める学生像」と、志望学科の教育内容を十分把握した上で出願する必要があります。

本学文学部が求める学生像を以下に示します。

[求める学生像]

  • ① 日本文化だけでなくさまざまな文化に興味を持ち、文学や文化に関する深い教養を身につけたいという意欲を持つ学生。
  • ② 文学をとおして得た自らの考えや思いを表現し、発信する意欲を持ち、そのために必要な知識と技術の修得を目指す学生。
  • ③ 教育者を目指し、そのために必要な専門知識の修得や教養を身につけたいという意欲を持つ学生。
  • ④ 社会において、積極的にさまざまな分野での活躍を目指す学生。

上記の「求める学生像」に賛同し、本学文学部への入学を志望する人は、高等学校等において以下のような力を身につけ、教科・科目の内容を習得しておくことが望まれます。

[高等学校等で身につけておくことが望まれる能力]

  • ① 高等学校等の課程で学ぶ各教科・科目の知識・技能
  • ② 身につけた知識等を活用して問題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力
  • ③ 意欲的に物事に取り組む態度(主体性・協働性等)

[高等学校等で特に習得しておくことが望ましい教科・科目の内容]

  • ① 「国語」について次の項目を修得していることが望まれます。
    • 読む、書く、聞く、話す能力を養い、自分の考えを的確に表現できる文章力やコミュニケーション力を身につけていること。
    • 近代以降のさまざまな文章を読む能力を養い、評論や学術的な文章については論理の展開や要旨を、文学的な文章については表現の多様な仕組みを、いずれも的確に把握し、それによって自分の考えを深めたり発展させたりする能力を身につけていること。
    • 古典に親しみながら積極的に学ぶことができ、その学びを通じて古典に関する基本的な知識や教養を身につけていること。
  • ② 上記以外の「外国語」、「地理歴史」、「書道」その他自分が興味を持つ教科・科目においても、広い知識を身につけようとする積極性と、常に問題意識を持ち、解決しようとする姿勢が習慣づけられていること。