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平成24年度 辞令交付式 式辞

平成24年度 辞令交付式 理事長挨拶 (4月2日)

 本日、皆さんは、学校法人二松学舎〔以下本学〕の一員となりました。本日ご昇進、ご昇格された方々も含めおめでとうございます。
 本学は、二松学舎大学、同大学附属高校、同大学附属柏高校、同附属柏中学校、法人部門の各組織から構成されています。皆さんは、この後、各所属に配属されます。
 本学は明治10年、漢学塾二松学舎として創設以来、今年10月10日で、創立135周年を迎えます。国漢の二松学舎として、国内でも有数の長い歴史と伝統のある学舎です。皆さんはその一員として迎えられました。
 さて最初に、皆さんが本学でお勤めになられる上での、これからの心構え二つと、お知らせをしておきます。先ずお願いの二点です。
 第一点は、大学、附属高校、附属柏高校、同中学校とそれぞれ、人材育成上の教育の理念、目的を持っております。従って、この理念、目的を先ず良く理解してから、日々の仕事を進めて欲しいと思います。例えば、大学の建学の理念、教育の理念については、その前身が漢学塾でありますので、「東洋の精神による人格の陶冶、漢学を教授することによって、一世に有用なる人材を育成する」となっており、具体的には、「道徳心を持ち、倫理観に満ち溢れた人材を育成すること」が教育上の目的になっております。また附属高校は知行合一のもと、「仁愛、正義、誠実、弘毅」の心を持つ人材の育成を、また附属柏高校も同様に、「仁愛、正義、誠実」の心を持った人材の育成を、同附属中学は、温故創新、人間教育を基にして幅広い視野を持った人材の育成という教育上の目的を持って、日々の教育をしております。従って、皆さんは、是非各所属部署において、各々の教育の理念なり、その目的を、先ず良く理解して、それぞれの教育・研究や事務に励んでいただきたいと思います。
 第二点は、各部署において事務を進めて行く場合の心構えとして、「気合を揃えて、逃げるな」を合言葉に仕事を進めて行って欲しいと思います。「気合を揃える」というのは、「大学の先生であれば、今大学は大きな方向として、どのような方向に進んでいるのか、学長はどう考えているのか、学部長はどう考えているのか、など大勢観を常に念頭に置いて、教育・研究を進めていって頂きたいと思います。事務職の方も同様です。高校、中学も同様で、校長、副校長、教頭の考え方はどうなのか、それらを意識しながら、教育や事務を進めていって欲しいと思うわけです。気合を揃えるというのはそういう意味です。また「逃げるな」と言うことは、仕事を進めていく場合、課題に突き当たったら、正面から取り組んで、課題克服のためにどういうことをしたらいいのか先ず考える習慣をつけて下さい。次に課題実現のためにたゆまぬ努力を続けていって欲しいと思うわけです。何もせずにその問題を先送りするような態度は極力避けて下さい。
 最後に、皆さんに対するお知らせです。現在、法人全体としては、「長期ビジョン・プロジェクト、N‘2020Plan」を進めています。二松学舎の10年後、20年後の姿を予め想定し、それを実現し、今よりも名実ともにレベルアップした大学、両附属高校、同中学校の姿を実現するため、その課題抽出、実現のための施策を造るなどの作業に入っています。具体的には、長期ビジョン検討委員会の元に5つのWG(第1WG:長期ビジョン全体スケジュール・骨子作成、第2WG:大学・両高校・中学の教育の質の引き上げ策、第3WG:学生・生徒包括支援体制の検討、第4WG:大学・両高校・中学校のキャンパス整備、第5WG:財政制度・人事制度・組織体制等の検討)が作業中です。各WGのメンバーは、本学の30代~40代の教職員が主力であり、今から10年後、20年後の二松学舎の中核を務める人達です。これらの方々が、「自ら己の未来を切り開く気概」を持って検討作業に入っておられます。いずれ、皆さんにも、今後ご意見を頂く機会があると思いますが、宜しく、お願いいたします。
 これからの皆さんのご健闘を願いながら、この式の挨拶とします。

以上