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理事長トピックス

平成29年 新年のご挨拶

 皆さん明けましておめでとうございます。よいお年を迎えられたことと思います。
 さて、本学は本年10月に、創立140周年を迎えます。創始者三島中洲先生(以下中洲先生)が、この九段の地に、漢学塾二松学舎を創設、これがルーツとなっています。本年は140周年に因み、「原点に立ち返る」と云う意味で、創設時の漢学塾の講堂に掲げられたとされる舎則を掲載してあります。開設当初の漢学塾は大変盛況で、講義風景等は、後ほど特別ゲストの話のなかに出てくると思いますが、この舎則について、お話すると、そこには「漢学ノ目的タル、己ヲ修メ人ヲ治メ、一世有用ノ人物トナルニ在テ、記誦詞章ノ一儒生トナルニ在ラス。」「故ニ仁義道徳ヲ以テ基本トナサヽル可ラス。是経書ノ課アル所以ナリ。」と書かれており、これが本学の建学の精神の基となった言葉です。この言葉は、5年前の創立135周年の際、策定公表した長期ビジョン「N’2020 PLAN」の基本概念である「育成する人材像」の元となっています。すなわちこれを現代的に解釈し、「日本に根差した道徳心を備え、自ら考え行動できる能力を鍛え、社会のために貢献できる真の国際人を養成する」という言葉となり、二松学舎大学の「建学の精神」であり、「育成する人材像」としてビジョンの冒頭にも掲載されております。

 そして本年は創立140周年を迎えるわけです。今年は周年にふさわしく、文学部は新制大学移行後、約67年ぶりに新学科である定員50名の都市文化デザイン学科を、本年4月にスタートさせるほか国際政治経済学部も平成3年以降25年ぶりに、新学科である定員80名の国際経営学科の開設を文部科学省に申請中であり、認められれば平成30年度スタート予定であり、このように二松学舎はいつも前進しております。
 スチューデントファーストとの考え方の下、二松学舎はこれから新しい教育を展開していきます。「知識、スキル、行動の主体となる人格形成」の三位一体を目標とした、新しい教育を目指し、中等・高等教育を展開していきます。その目標を達成するため「N’2020 PLAN」に続き、二松学舎の次の世代を展望した「N’2030 PLAN」、そのコンセプトは「原点に戻って、未来を考える」!その目標は「大學は東京の中堅私大から一流私大へ、高校・中学はより上位レベルの学校へ」というものです。皆さんの引き続くご支援・ご協力をお願いする次第です。