理事長トピックス一覧へ

理事長トピックス

水戸英則理事長 2024年度入学式祝辞

二松学舎大学・大学院 入学式 祝辞

2024年4月8日

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、ご家族並びに関係者の皆様にも心よりお慶び申し上げます。

 皆さんは、今日から新たな一歩を踏み出しました。これからこの大学で、先生方の薫陶を受け、新しい友人をつくり、さまざまな活動に励む日々を送ることになります。知識や技能を身につけるだけでなく、自身の価値観や生き方を形作っていく期間ともいえるでしょう。そういった意味でも、二松学舎大学での生活は、皆さんの人生にとって最も大切な時期の一つとなるはずです。

 さて、今後社会は、あらゆる分野でのデジタル化や生成AI・ロボット等テクノロジーの驚異的な進展が見込まれています。その一方で、気候変動問題、脱炭素社会の実現、SDGsの達成等大きな課題も横たわっています。このような大変革の時代を生き抜くために、大学生活での学びで大切にしてほしいことを3点お伝えしたいと思います。

 1つ目は、「多様性(ダイバーシティ)」を尊重することです。大学は、留学生を含めさまざまな経歴を持つ人たちが集まる場所です。価値観や考え方が異なる人たちと出会い、交流することで、視野を広げ、新たな価値観を獲得することができます。価値観とは、何に価値を見出すかという考え方や物事の判断基準であり、人によって異なります。これから皆さんが学ぶ人文科学、社会科学系の各科目は、人間の歴史や行動、文化、社会、経済などの在り方を探究し、多分野から人間の価値観に触れる学問です。これらを学びながら、皆さんは自身の価値観を広げ、深め、相対化し、新たな価値観を創造することになるでしょう。SDGsの目標は、「この地球で誰一人取り残さない持続可能な社会の実現」です。多様性を尊重することは、誰もが生きやすい社会を実現するために欠かせない重要な鍵といえます。

 2つ目は、主体的に学ぶ姿勢です。大学・大学院では、自ら学ぶことが求められます。授業や課題に積極的に取り組むことで、力を伸ばし、成長することができます。テクノロジーの急速な進化により、多くの仕事がAIやロボットに置き換わる今、人間にとって必要な知性は、創造的な知性と社会的な知性といわれています。創造的な知性とは「新しいものを生み出す力」、社会的な知性とは「他者と協力して課題を解決する力」です。幅広い教養や表現する力、論理的に考える力、情報を収集し管理する力などを日々の学びから身につけ、インターンシップやサークル活動等を通じて、他者と協力して何かを成し遂げる等の経験を積んでください。

 3つ目は、社会とのつながりを意識することです。大学での生活は、社会とつながる絶好の機会です。新しい友人や先輩と交流し、海外留学やボランティアといった幅広い活動に自ら進んで参加してほしいと思います。地球温暖化、SDGs等の社会課題や他者の苦しみに触れることで、行動力や共感力等を身につけ、社会人としての基礎力を培い、社会に貢献したいという思いを育むことができます。

 皆さんが、これからの大学・大学院生活を通じて、豊かな人間性を育み、社会に貢献する人材として成長されることを心から願い、お祝いの言葉とさせていただきます。


二松学舎大学附属高等学校 入学式 祝辞

2024年4月8日

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、ご家族並びに関係者の皆様にも心よりお慶び申し上げます。皆さんは今日から新たな一歩を踏み出しました。高校生活への期待と不安を抱きながら、この会場にお集まりのことと思います。

 皆さんは、これからこの高校で、先生方の薫陶を受け、新しい友人をつくり、さまざまな活動に励む日々を送ることになります。勉強して知識や技能を身につけるだけでなく、これからの自立への生き方を形作っていく期間ともいえるでしょう。そういった意味でも、高校での生活は、皆さんにとって最も大切な時期の一つとなるはずです。

 今世の中を見まわしますと、あらゆる分野でのデジタル化や生成AI・ロボット等のテクノロジーが驚異的に進展する一方、気候変動問題、脱炭素社会の実現、SDGsの達成等大きな課題も横たわっています。このような現代社会を見据え、これからの学校生活で大切にしてほしいことを3点お伝えしたいと思います。

 1つ目は、「多様性(ダイバーシティ)」を尊重することです。高校には、さまざまな地域から生徒の皆さんが通ってきています。価値観や考え方が異なる人たちと出会い、交流することで、視野を広げ、新たな価値観を獲得することができます。価値観とは、何に価値を見出すかという考え方や物事の判断基準であり、人によって異なります。自分とは違った経験や趣味、視点を持った人たちと共に学び活動することで、新たな価値観を得ることができると同時に、自分の価値観を相対化することもできるでしょう。SDGsの目標は、「この地球で誰一人取り残さない持続可能な社会の実現」です。多様性を尊重することは、誰もが生きやすい社会を実現するために欠かせない重要な鍵といえます。

 2つ目は、主体的に学ぶ姿勢です。高校では、自ら学ぶことが求められます。授業や課題に積極的に取り組むことで、力を伸ばし、成長することができます。テクノロジーの急速な進化により、多くの仕事がAIやロボットに置き換わる今、人間にとって必要な知性は、創造的な知性と社会的な知性といわれています。創造的な知性とは「新しいものを生み出す力」、社会的な知性とは「他者と協力して課題を解決する力」です。幅広い教養知識をはじめ表現する力、論理的に考える力、情報を収集し管理する力等を日々の学びから身につけ、部活動等様々な活動を通じて、他者と協力して何かを成し遂げる経験も積みましょう。

 3つ目は、社会とのつながりを意識することです。高校における学びは、社会とのつながりをより意識した学びとなります。友人や先生方との交流はもちろん、海外留学に加えボランティア活動等にも進んで参加してほしいと思います。気候変動問題やSDGs等の人類や社会の課題、他者の苦しみに触れることで、社会に貢献したいという思いを育むことができます。そして皆さんには、それを実行するための行動力や共感する力等を養ってほしいと思います。

 皆さんが、これからの高校生活の中で、さまざまな分野の基礎知識を蓄積し、豊かな人間性を育み、社会に貢献する人材として成長されることを心から願い、お祝いの言葉とさせていただきます。


 

二松学舎大学附属柏高等学校 入学式 祝辞

2024年4月9日

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、ご家族並びに関係者の皆様にも心よりお慶び申し上げます。皆さんは今日から新たな一歩を踏み出しました。高校生活への期待と不安を抱きながら、この会場にお集まりのことと思います。

 皆さんは、これからこの高校で、先生方の薫陶を受け、新しい友人をつくり、さまざまな活動に励む日々を送ることになります。勉強して知識や技能を身につけるだけでなく、これからの自立への生き方を形作っていく期間ともいえるでしょう。そういった意味でも、高校での生活は、皆さんにとって最も大切な時期の一つとなるはずです。

 今世の中を見まわしますと、あらゆる分野でのデジタル化や生成AI・ロボット等のテクノロジーが驚異的に進展する一方、気候変動問題、脱炭素社会の実現、SDGsの達成等大きな課題も横たわっています。このような現代社会を見据え、これからの学校生活で大切にしてほしいことを3点お伝えしたいと思います。

 1つ目は、「多様性(ダイバーシティ)」を尊重することです。高校には、さまざまな地域から生徒の皆さんが通ってきています。価値観や考え方が異なる人たちと出会い、交流することで、視野を広げ、新たな価値観を獲得することができます。価値観とは、何に価値を見出すかという考え方や物事の判断基準であり、人によって異なります。自分とは違った経験や趣味、視点を持った人たちと共に学び活動することで、新たな価値観を得ることができると同時に、自分の価値観を相対化することもできるでしょう。SDGsの目標は、「この地球で誰一人取り残さない持続可能な社会の実現」です。多様性を尊重することは、誰もが生きやすい社会を実現するために欠かせない重要な鍵といえます。

 2つ目は、主体的に学ぶ姿勢です。高校では、自ら学ぶことが求められます。授業や課題に積極的に取り組むことで、力を伸ばし、成長することができます。テクノロジーの急速な進化により、多くの仕事がAIやロボットに置き換わる今、人間にとって必要な知性は、創造的な知性と社会的な知性といわれています。創造的な知性とは「新しいものを生み出す力」、社会的な知性とは「他者と協力して課題を解決する力」です。幅広い教養知識をはじめ表現する力、論理的に考える力、情報を収集し管理する力等を日々の学びから身につけ、部活動等様々な活動を通じて、他者と協力して何かを成し遂げる経験も積みましょう。

 3つ目は、社会とのつながりを意識することです。高校における学びは、社会とのつながりをより意識した学びとなります。友人や先生方との交流はもちろん、海外留学に加えボランティア活動等にも進んで参加してほしいと思います。気候変動問題やSDGs等の人類や社会の課題、他者の苦しみに触れることで、社会に貢献したいという思いを育むことができます。そして皆さんには、それを実行するための行動力や共感する力等を養ってほしいと思います。

 皆さんが、これからの高校生活の中で、さまざまな分野の基礎知識を蓄積し、豊かな人間性を育み、社会に貢献する人材として成長されることを心から願い、お祝いの言葉とさせていただきます。

二松学舎大学附属柏中学校 入学式 祝辞

2024年4月9日

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、ご家族並びに関係者の皆様にも心よりお慶び申し上げます。皆さんをこの校舎にお迎えできたことを大変嬉しく思います。

 二松学舎は今年で創立147年を迎えます。明治10年10月に、漢学者である三島中洲先生が、現在の大学九段1号館と同じ場所に創立した「漢学塾二松学舎」がルーツです。

 皆さんはその大学の附属柏中学校に入学しました。これから一生懸命勉強し、先生方の教えを受け、新しい友人をつくり、さまざまな活動に励む日々を送ることになります。失敗することや進路で悩むこともあるかもしれません。しかし、皆さんが自分自身の能力を伸ばすために努力を惜しまず勉強するという強い志を持っているかぎり、附属柏中学校は必ず皆さんを応援し、指導していきます。
さて、皆さんはこれからこの学校で学びを深めていくことになりますが、この「学び」とはどういうことなのでしょうか。それは、豊かな知識を身につけるのはもちろんのこと、現実社会で起きている事柄や現象にも目を向けて、それらの内容や意味を調べる等、皆さんが自ら主体的に学ぶ姿勢を身につけることを意味します。

 そして、最も大切なことは人間が本来持つべき道徳心や倫理観を身につけることです。二松学舎の建学の精神は、現代的に解釈すると「道徳心を根底にして、グローバル化、知識基盤社会が進む中で、自分で考え、判断し、行動する各分野で活躍できる人材を養成する」ことです。附属柏中学校ではこれを基本理念に置き、教育を行っています。 

 今世界では、自然破壊による地球温暖化や異常気象による被害が拡大しています。地球は私たち人類の大切な共通資本であり、人間の知恵で守っていかなければなりません。皆さんの積極的な社会貢献への参画が、持続可能な社会の達成へと世界を導くことになります。モラルと誠意と思いやりをもって生活を送ってほしいと思います。

 どうか、この貴重な3年間、以上の点を心において充実した学校生活を過ごしてください。その年月は必ず、皆さんの未来を支えるかけがえのない基盤になることでしょう。