理事長トピックス
水戸英則理事長 2025年度 附属高等学校・附属柏中・高等学校初任者研修会 開講式 理事長挨拶
この度は、本学附属高等学校・同柏中・高等学校へご入職いただき、誠にありがとうございます。教員としての新たなキャリアをスタートされる皆様を、心より歓迎申し上げます。本日、この研修会が、皆様の輝かしい未来への第一歩となることを確信しております。
さて、皆様が教鞭を執られるこれからの社会は、かつてないほどの速さで変化しています。AI、特に生成AIの急速な発展は、私たちの生活様式や価値観に大きな変革をもたらしています。地球温暖化をはじめとする環境問題、貧困や社会格差、相次ぐ戦争、感染症、AI浸透に伴う倫理問題、国際情勢の不安定化など、人類は複雑で困難な課題に直面しています。これらの課題は、特定の分野の知識だけでは解決できず、あらゆる叡智を結集し、社会全体で取り組む必要があります。
このような予測困難な時代において、教育に求められる役割は、単に知識を伝達するだけではありません。生徒たちが自ら考え、行動し、未来を創造していく力を育むこと、すなわち、課題発見・解決能力の育成、主体的な学びの促進、コミュニケーション能力・協働性の育成、多様な価値観への理解、AI社会を生き抜く力を身に付けることなどアクティブラーニングが不可欠です。そのため、皆様には、生徒たちの未来を切り拓く羅針盤となることを期待しています。具体的には、教える側として以下の3点を心掛けていただきたいと考えます。
①変化を乗り越え、学び続ける姿勢: 社会や技術の急速な変化に対応するため、常に自己研鑽を怠らず、新しい知識や情報を積極的に取り入れてください。
②生徒の主体性を尊重し、共に学ぶ姿勢: 生徒一人ひとりの個性と可能性を信じ、対話を通じて共に学び、成長を促してください。
③社会とのつながりを意識し、広い視野を持つこと: 教室という枠を超え、社会と連携しながら、生徒たちが社会の一員として貢献できる力を育んでください。
皆様の若い力と情熱は、本学、そして社会にとってかけがえのない宝です。皆様の活躍が、生徒たちの未来を輝かせ、社会に貢献することを心より願っております。本日の研修が、皆様にとって実り多き時間となることを祈念し、私の挨拶とさせていただきます。



(附属高校)

(附属柏中学・高校)