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理事長トピックス

名誉教授、客員教授懇親会 理事長挨拶

 この度、芹川哲世、武永尚子両先生が名誉教授になられました。誠におめでとうございます。名誉教授規程が制定された昭和48年以降、名誉教授は58名、客員教授は昭和58年以降31名となりました。
 本日は名誉教授、客員教授の会、昨年に引き続く開催となり、今回もお元気なお顔を拝見し何よりと思っております。
 さて、本学の未来への指針「N’2020PLAN」の実行計画であるアクションプランについては、平成25、26年度と順調に進んでおり、進捗項目は年次報告書の12ページに掲載されております。
 主な項目を申し上げますと、海外協定校の拡充、語学プログラムの開講、学校教育法の改正に伴う学長のガバナンス強化と教員組織、関連規定の整備、学生ポータルサイト設置とポートフォリオを活用した学生指導体制の構築、教員採用試験合格者数引き上げ、公務員合格者数引き上げのための新対策等、大学の教育改革を進めてきたところです。また、かねてより懸案になっている中国文学科の改組につきましては、理事会として、本年9月までに結論を出すよう学長に依頼をしているところです。また大学九段キャンパス整備の総仕上げとして、靖国神社境内を眼下にした九段4号館が昨年12月に竣工、東アジア学術研究所やラーニングスクエアを配するなど教育環境の整備を図ったところです。現在、1号館を改修中で、すでに国際政治経済学部教員の個人研究室が完成、今後は3階に教学部門の部署を集約し、学生のためのワンストップサービスを実現すべく改修を行う予定です。
 さて、少子化など大学を巡る環境はとみに厳しくなってきており、多くの有名私学が都心回帰した今、立地だけでは競争が難しい情勢になって来ております。加えて文部科学省では、各種学校、専門学校、高等専門学校の高等教育機関化、すなわち第二の大学化を検討しており、大学間の学生獲得競争はさらに熾烈化していく様子です。従って本学としても、諸処の局面で他大学比競争力を維持するために、対応を要することとなり、長期ビジョンの実現にこれまで以上に、役員・教職員一丸となって取り組んで行く必要があると考えております。
 なお、最後になりましたが、昨日、嬉しいニュースが飛び込んで参りました。平成16年に石川、佐藤両顧問、戸川名誉教授の御尽力で獲得した本学のCOE「日本漢学の拠点」事業については、平成21年度期限切れ後、ポストCOEをチャレンジしましたが、ならずその状態が続いていました。従って、何とか漢学の拠点としての、本学のポジションを取り戻したいと、文部科学省私学部助成課や研究振興局等へ、研究所の先生共々本学の漢学関連の活動状況を、報告して参りました。そして本年、文部科学省の「私立大学の戦略的研究基盤形成事業」に、東アジア総合研究所の町教授を中心として「近代日本の知の形成と漢学」と云うタイトルで、応募したところ、めでたく採択される結果となりました。これで漸く、本学の「漢学の拠点」としてのポジションが取り戻せたと思っております。
 今後ともいろいろな場面で、皆様方にお世話になることが多々あろうかと思います。ますますお元気で、引き続き後進の御指導をお願いしまして、御挨拶の言葉といたします。