理事長トピックス一覧へ

理事長トピックス

水戸英則理事長 2020年度卒業生への祝辞

二松学舎大学・大学院 卒業 祝辞

2021年3月16日
 
 皆さん、ご卒業おめでとうございます。卒業生のご家族や関係者の皆様にも心からお慶び申し上げます。二松学舎関係者全員が、皆さんの本日のご卒業をお祝いしております。

 さて、二松学舎大学では、昨年春の卒業式は新型コロナウイルス感染症の拡大により中止とし、学科単位で先生から卒業証書を手渡しさせていただきました。今年は、通常の卒業式をと望んでおりましたが、新型コロナウイルス蔓延下、本年も紙面により、皆さんの門出をお祝いさせていただくことになり、申し訳ない気持ちで一杯です。

 卒業生やご家族の皆様におかれましても極めて残念なことだと思われますが、諸般の事情をご理解頂ければと思っております。またこのような厳しい制約の中で、オンライン授業を中心に、皆さんが強い意志と忍耐心をもって、学問を継続したことに、改めて深い敬意を示すとともに、今回の経験により、今後遭遇する数々の困難を乗り越えて行く力を身に付けて頂いたと確信しております。どうか厳しい経験を今後の人生に活かしていくよう切望する次第です。

 卒業生の皆さんは、これから社会へと旅立ち、自立した自己責任の下での生活が始まります。これからの時代は、AIを中心とした「超スマート社会」Society5.0時代に入っていく訳で、デジタル化、カーボンゼロ時代への突入等大きな変革を迎えようとしています。こうした変化の激しい社会の中で身に付けるべき大切なことを、二点申し上げます。

 まず1点目は、仕事や研究にあたり、変化を受け入れ、日々新たな気持ちで取り組んでいくということです。毎日同じ繰り返しではなく、昨日より一歩でも進んだ形、「日々是新」という気持ちで、仕事や研究に臨むことが、変革期にある我が国の社会の中での生き方ではないかと思います。

 2点目は、モラル・道徳心を持って、判断し、行動してほしいということです。今回のパンデミックによって浮き彫りになった自由と秩序の問題、カーボンゼロ、デジタル社会への移行等大転換の中にあってもなお人間が本来果たすべき道徳心の大切さ、倫理性を持った人材が必要です。卒業生の皆さんが本学創立以来の建学の精神に基づいた育成する人材像である「創造性と社会的知性、倫理観を持つ人材」として、今後も活躍して欲しいと念願する次第です。

 「変化を受け入れ、日々是新たな気持ちで取り組んでいくこと」、「モラル・道徳心を持って、判断し、行動すること」以上2点が、皆さんがこれから社会の中で行動する上での大切な心構えです。これらを念頭に、皆さんが二松学舎大学卒業生として日本や世界でより良い社会を実現する有為な人材として活躍することを念願して贈る言葉とします。皆さん、頑張って実社会へチャレンジしていってください。

 最後に二松学舎の門は常に開いており、皆さんをお迎えできます。いつでもお立ち寄りください。お待ちしております。

二松学舎大学附属高等学校 卒業式 祝辞

2021年3月4日
 
 皆さん、ご卒業おめでとうございます。卒業生のご家族や関係者の皆様にも心からお慶び申し上げます。二松学舎関係者全員が、本日のご卒業をお祝いしております。

 さて、附属高等学校では、昨年春の卒業式は新型コロナウイルス感染症の拡大により、中止とし、各教室で担任の先生から卒業証書を手渡しさせていただきました。今年は、通常の卒業式を望んでおりましたが、新型コロナウイルスの更なる蔓延下、本年も紙面により、皆さんの門出をお祝いさせていただくことになり、申し訳ない気持ちで一杯です。

 このような形の卒業式になり、卒業生やご家族の皆様におかれましては極めて残念なことだと思われますが、諸般の事情をご理解頂ければと思っております。またこのように厳しい制約の中で、皆さんが強い意志と忍耐心をもって、勉強を継続したことに、改めて深い敬意を示すとともに、今回の厳しい経験により、今後遭遇する数々の困難を乗り越えて行く力を身に付け、今後の人生に活かしていくよう切望する次第です。

 今我が国では、カーボンゼロへの挑戦、デジタル社会への移行ほかAIを中心としたSociety5.0時代が始まりつつあります。人間の行う仕事がAIに変わっていき、AIはその期待を担う技術の一つです。そのような中で、新しい時代を切り開いていくのは間違いなく皆さんなのです。これから皆さんは、大学や専門学校などに進み、新しい先生や友人と出会い・交流し、様々な知識、様々な人々と協働・協調する力を身に付けていくことでしょう。皆さんがこれから歩む道は、自立への道であり、その過程で、心掛けてほしいことを三点申し上げます。

 1点目は社会をみつめる幅広い視野を持つことです。環境問題・政治・経済問題等のニュースを知識として蓄えつつ、社会とのつながりを意識して生活をしていくことが必要です。

 2点目は、モラル、道徳心を持って、判断し、行動してほしいということです。今世界では、大きな貧困問題が生じており、地球温暖化・環境破壊が進み、異常気象による被害拡大の原因となっています。環境や自然は我々地球人の共通社会資本であり、我々の知恵でそれらの問題を解決していく必要があります。皆さんが積極的に社会貢献への参画を通じ、問題が解決され、持続可能な社会へと導くことになります。人間相互の思いやりを持ちながら社会生活を送っていただきたいと思います。

 3点目は復元力です。これは例えるなら傾いた船が元に戻る力を言い、苦難を乗り越える強靭な心を持つということを意味します。与えられたことを辛抱強くこつこつと努力していくことです。皆さんがこれから歩む道で、壁にぶつかり、スランプになった時、それを乗り越え、克服していく強い心を持つことが大切です。

 以上、いずれもが、皆さんがこれから自立していくための必要な心構えです。これらの三つの心構えを頭に入れて生活をしてください。これらは、皆さんがこれから出会う人々から、信頼され、尊敬され、良好な人間関係を築いていくための大切な事柄でもあります。皆さん一人ひとりの夢が叶う将来となるよう期待して、お祝いの言葉とさせて頂きます。最後に二松学舎の門は常に開いており、皆さんをお迎えできます。いつでもお立ち寄りください。お待ちしております。

二松学舎大学附属柏高等学校 卒業式 祝辞

2021年3月3日
 
 皆さん、ご卒業おめでとうございます。卒業生のご家族や関係者の皆様にも心からお慶び申し上げます。二松学舎関係者全員が、本日のご卒業をお祝いしております。

 さて、附属柏高等学校では、昨年春の卒業式は新型コロナウイルス感染症の拡大により、中止とし、各教室で担任の先生から卒業証書を手渡しさせていただきました。今年は、通常の卒業式を望んでおりましたが、新型コロナウイルスの更なる蔓延下、本年も紙面により、皆さんの門出をお祝いさせていただくことになり、申し訳ない気持ちで一杯です。

 このような形の卒業式になり、卒業生やご家族の皆様におかれましては極めて残念なことだと思われますが、諸般の事情をご理解頂ければと思っております。またこのように厳しい制約の中で、皆さんが強い意志と忍耐心をもって、勉強を継続したことに、改めて深い敬意を示すとともに、今回の厳しい経験により、今後遭遇する数々の困難を乗り越えて行く力を身に付け、今後の人生に活かしていくよう切望する次第です。

 今我が国では、カーボンゼロへの挑戦、デジタル社会への移行ほかAIを中心としたSociety5.0時代が始まりつつあります。人間の行う仕事がAIに変わっていき、AIはその期待を担う技術の一つです。そのような中で、新しい時代を切り開いていくのは間違いなく皆さんなのです。これから皆さんは、大学や専門学校などに進み、新しい先生や友人と出会い・交流し、様々な知識、様々な人々と協働・協調する力を身に付けていくこ
とでしょう。皆さんがこれから歩む道は、自立への道であり、その過程で、心掛けてほしいことを三点申し上げます。

 1点目は社会をみつめる幅広い視野を持つことです。環境問題・政治・経済問題等のニュースを知識として蓄えつつ、社会とのつながりを意識して生活をしていくことが必要です。

 2点目は、モラル、道徳心を持って、判断し、行動してほしいということです。今世界では、大きな貧困問題が生じており、地球温暖化・環境破壊が進み、異常気象による被害拡大の原因となっています。環境や自然は我々地球人の共通社会資本であり、我々の知恵でそれらの問題を解決していく必要があります。皆さんが積極的に社会貢献への参画を通じ、問題が解決され、持続可能な社会へと導くことになります。人間相互の思いやりを持
ちながら社会生活を送っていただきたいと思います。

 3点目は復元力です。これは例えるなら傾いた船が元に戻る力を言い、苦難を乗り越える強靭な心を持つということを意味します。与えられたことを辛抱強くこつこつと努力していくことです。皆さんがこれから歩む道で、壁にぶつかり、スランプになった時、それを乗り越え、克服していく強い心を持つことが大切です。

 以上、いずれもが、皆さんがこれから自立していくための必要な心構えです。これらの三つの心構えを頭に入れて生活をしてください。これらは、皆さんがこれから出会う人々から、信頼され、尊敬され、良好な人間関係を築いていくための大切な事柄でもあります。皆さん一人ひとりの夢が叶う将来となるよう期待して、お祝いの言葉とさせて頂きます。最後に二松学舎の門は常に開いており、皆さんをお迎えできます。いつでもお立ち寄りください。お待ちしております。

二松学舎大学附属柏中学校 卒業式 祝辞

2021年3月19日
 
 卒業生の皆さん、本日は誠におめでとうございます。

 保護者の皆様、ご家族の皆様、ご子息・ご息女のご卒業、心からお慶び申し上げます。校長先生をはじめとした二松学舎関係者全員が、本日の卒業をお祝いしております。

 さて、附属柏中学校は、昨年春の卒業式は新型コロナウイルス感染症の拡大により、式を縮小し卒業証書を手渡しさせていただきました。今年は、通常の卒業式を望んでおりましたが、新型コロナウイルスが引き続き蔓延状態にあり、本年も紙面により、皆さんの門出をお祝いさせていただくことになり、申し訳ない気持ちで一杯です。

 このような形の卒業式になり、卒業生やご家族の皆様におかれては極めて残念なことだと思われますが、諸般の事情をご理解頂ければと思っております。またこのように厳しい制約の中で、皆さんが強い意志と忍耐心をもって、勉強を継続したことに、改めて深い敬意を示すとともに、今回の厳しい経験により、今後遭遇する数々の困難を乗り越えて行く力を身に付け、今後の人生に活かしていくよう切望する次第です。

 3年前大きな希望と期待を胸に、中学校の門をくぐられてから、皆さんは、二松学舎の建学の精神「東洋の精神による人格の陶冶(とうや)」、「己ヲ修メ人ヲ治メ一世ニ有用ナル人物ヲ養成ス」と、これに基づく中学校の校訓「仁愛・正義・誠実」の教えのもと、人に対する思いやりの心を持ち、道徳心やルールを守って行動し、誠実な態度で生活をし、日々勉強に、部活動に、あるいは生徒会活動に励んできました。また、都市の教室、沼の教室、雪の教室、古都の教室、世界の教室など、多くの体験プログラムを通じ、ひと回りも、ふた回りも大きくなった姿を見ることができ、大変誇らしく嬉しく思っています。百四十四年の歴史と伝統ある二松学舎大学の附属柏中学校第八期生として立派に成長されました。

 皆さんは、4月から、高校生として新しい道への第一歩を踏み出します。多くの皆さんは、二松学舎大学附属柏高等学校に進学し、他の中学校から入学する仲間とともに高校生活をスタートしますが、「二松学舎」の生徒としては皆さんが先輩ということになります。この三年間、附属柏中学校で立派に過ごした皆さんであれば、高校入学後も中学校での学びを糧に、自ら学ぶ積極的な姿勢を持って、それぞれの目指す道を歩んでくれることでしょう。

 今私たちの国は、百年に一度の大変革期「超スマート社会」Society5.0時代を迎えようとしています。人口減少社会や、いわゆるAI社会や新たにデジタル社会の実現等、私たちの生活が大きく変わっていくと言われています。こうした変化の激しい社会の中で、皆さんにこれから必要なのは、幅広い視野を持ち、「問題解決力、想像力」など創造的知性や社会的知性を育むことです。日頃から日本や世界でどういうことが起きているか、環境問題・政治・経済問題等のニュースを知識として蓄えつつ、社会とのつながりを意識して、自分で考え、判断し、行動する生活をしていくことが大切です。

 皆さんが、二松学舎大学附属柏中学校の卒業生として、自覚と責任を持ち、大きく羽ばたいて頂くことを期待しています。

 最後に皆さんの今後のご健闘をお祈り申し上げ、祝辞とさせて頂きます。