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水戸理事長 創立145周年記念 「三島中洲邸・漢学塾二松学舎・二松学舎専門学校跡碑および創立由来等説明板 除幕式」挨拶

2022年4月27日

創立145周年記念 「三島中洲邸・漢学塾二松学舎・二松学舎専門学校跡碑および創立由来等説明板 除幕式」挨拶

 本日は、創立145周年記念 「三島中洲邸・漢学塾二松学舎・二松学舎専門学校跡碑および創立由来等説明板 除幕式」の日を迎え、この九段1号館、2号館を建設して頂いた鹿島建設より鞆田専務、吉村営業部長をはじめご関係の皆さま、本学より江藤学長、鵜飼附属高等学校長、七五三附属柏中学・高等学校長、五十嵐常任理事他法人役員等多数の方にご参加いただき、大変感謝しております。

 まさに145年前、現在の九段1号館の中庭に植えられている二本の松の木を囲む形で本学創立者三島中洲先生のご自宅があり、松の木の後ろ側、現在の2号館あたりに漢学塾二松学舎の講堂があったと推察されます。また今回創立由来等説明板が掲げられた石垣と石垣の間に塾への階段があり、門をくぐって塾生が通ってきたものと思われます。当時の漢学塾では夏目漱石、犬養毅、嘉納治五郎、平塚雷鳥らが学び、こうした人たちは後の政界、文学界、教育界に大きな影響を与えた偉人でした。また第三代舎長には渋沢栄一先生も就任されたことがあります。漢学塾の後は国語科教員を養成する専門学校となり、戦後は、まず昭和23年に附属高等学校が開設、翌年に専門学校が二松学舎大学へと移行、昭和44年柏に附属沼南(現柏)高等学校が、平成23年には附属柏中学校が開設され、現在では在籍総数5115名の学舎へと発展しております。

 二松学舎のROOTSは正にこの二本の松を中心とした創立者三島中洲邸跡、漢学塾二松学舎跡であり、二松学舎専門学校各跡地であります。また今回こうした145年の歴史を刻む地に石碑を建立すべきとの意見が教職員からも寄せられた経緯があり、改めて感慨深いものがあります。道行く人々も説明板を見ながら、見識を深めることとなり、この界隈の雰囲気や格も引き上げあげられ、延いては二松学舎の名声も上がっていくことを期待するものです。

 今後150周年に向かって、二松学舎に与えられた教育・研究を使命とし、その中で新しい価値創造ができる人材育成に邁進していくことを誓いまして、記念碑および説明板の除幕式の挨拶と致します。

以上