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理事長トピックス

平成25年度辞令交付式 理事長挨拶

 皆さん、二松學舍へのご入舎おめでとうございます。皆さんは、大学、高等学校、中学校の教員、職員、嘱託職員と配属部門は違いますが、皆さんが教育・研究を使命としている「二松學舍」の新しい仲間となったことを、心より歓迎します。
 さて、本学は、今年10月で創立136年目を迎えます。国漢の二松學舍、国語力の二松學舍として、我が国でも有数の古い伝統と歴史を有した学舎であります。
 昨年135周年を契機として、20年後の二松學舍大学、両附属高校、中学校の在り方を描いた長期ビジョンを作成し、公表しました。皆さんのお手元にある冊子がそれです。なぜ、長期ビジョンを作ったかと申しますと、18歳人口が大きく減少して行き(40年前:250万人⇒20年前:205⇒平成24年度120万人⇒今後20年間で100万人から60万人へ激減)、学生募集難の時期が来ることに備えること、また、グローバル化や知識基盤社会化など世の中が構造的に変化し、つれて価値観が大きく変わって行く中で、高等教育・中等教育の教育内容もそれに応じて変えていく必要があるなど、経営・教育両面で改革を進めて行く必要があったからです。現在その実行プランである、期間5年のアクションプランを作成しており、4月中に完成予定です。
内容は、
  1.建学の精神と二松学舎憲章の制定
  2.設置校の教育改革の推進と質的レベルアップ
  3.学生支援のための包括的対応策
  4.キャンパス整備
  5.財務・組織各制度の在り方
が主要な柱です。したがって、皆さんの各々の配属先には、このアクションプランに関連した教育・研究・事務等各課題の改革事項があります。皆さんには、常にこれを念頭に置きながら、教育・研究・事務に努めていただきたいと思います。20年後の二松學舍の姿をより良くするために、皆さんに、頑張っていただきたいと思います。
 また、大学教員の皆さんにお願いがあります。25年度から両学部で、新カリキュラムがスタートします。追って両学部長から、新カリキュラム施行に伴い、その目的とする学習成果と実施していく場合の留意事項の説明があるかと思います。この新カリキュラムの目的は、学生が自主的に勉強する習慣をつけること、履修する科目を通じて語学力や表現力、分析力、コミュニケーション能力等を身に付けつつ、構想力、課題解決力、想像力、社会的能力など社会を生き抜く技能、豊かな人間力を身に付けさせることです。4年後には、このカリキュラムによる教育の最初の成果が具体的に現れます。教員の皆さんには、この新カリキュラムの目的をしっかりと理解して、その教育成果が結実し、厳しい世の中を生き抜く技能と豊かな人間力を身に付けた卒業生を社会に送り出すため、惜しみない努力を、宜しくお願いいたします。
 このほか、入舎される皆さんにこれからの生活をしていくために留意していただきたい点を幾つか申し上げます。

1.先ず健康管理です
皆さんはこれから職場生活を送るわけですが、長丁場です。その長い道のりを歩き通すためには、健康でなければなりません。健康管理に留意していただきたい。

2.教職協働を心がけて
教職協働とは、「教員と職員とが目標を共有しつつ協働して業務を遂行すること」です。共通の目標は長期ビジョンの実現です。そして、単に教員と職員とが役割分担すれば済むということではなく、お互いの能力や特質を活かしつつ、ビジョン実現のために、溶け合うような関係でさまざまな仕事を行うような習慣をつけて頂きたいと思います。

以上、今後よき教員・職員として、心身共に健やかで、より充実した生活を送られることを祈念して私の挨拶といたします。