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理事長トピックス

水戸英則理事長 2019年度卒業生への祝辞

二松学舎大学・大学院

2020年3月16日

皆さん、ご卒業おめでとうございます。本日皆さんが手にされた学位記は、学士課程、修士課程、博士前期・後期各課程の学業を終えられた証であります。これまでの皆さんの努力を称え、敬意を表します。また卒業生のご家族や関係者の皆様にも心からお慶び申し上げます。さらに卒業生たちをこれまで熱心に指導し、就職、生活を支援されてきた教職員の方々にも御礼申し上げます。二松学舎関係者全員が、本日の卒業をお祝いしております。
 さて、卒業生の皆さんは、これから社会へと旅立ち、自立した自己責任の下での生活が始まります。
 今我が国は、100年に一度の大変革期「超スマート社会」Society5.0時代を迎えようとしています。すなわち今はAI時代の入口にあり、今後、AIやビッグデータの利用が普及して、人間の行う様々な仕事がAIに代わり、無くなるといわれ、将来に不安を感じるのも無理ないところだと思います。一方、我が国はこれから人口大減少時代に突入していき、新しい技術で労働力の不足を補っていく必要があり、AIはその期待を担う技術の一つです。さらにAIを普及させるための新たな職業も生まれてくるでしょう。その影響はプラス・マイナス両面があると言われていますが、そんな新しい時代を切り開いていくのは間違いなく皆さんなのです。こうした変化の激しい社会の中で身に付けるべき大切なことを、2点申し上げておきます。 
まず1点目は、仕事や研究にあたり、変化を受け入れ、日々新たな気持ちで取り組んでいくということです。毎日同じ繰り返しではなく、昨日より一歩でも進んだ形、「日々是新」という気持ちで、仕事や研究に臨むことが、変革期にある我が国の社会の中での生き方ではないかと思います。
 2点目は、モラル・道徳心を持って、判断し、行動してほしいということです。今世界の情勢を見ると、一握りの富裕層に世界人口の半分の富が集中しているなど、大きな経済格差があり、貧困問題が生じています。また環境や自然を守ろうとしない経済活動の結果、地球温暖化が進み、環境破壊や洪水・台風・森林火災など異常気象による被害拡大の原因となっています。環境や自然は我々に与えられた地球の共通社会資本であり、我々の知恵でそれらの問題を解決していく必要があります。フォンディ・ア・ライエン委員長率いる欧州共同体におけるグリーンディール政策、最近のグリーンキャピタリズムなど脱カーボン(CO2)社会の実現などはその証拠です。環境や自然を守り、皆さんが積極的に社会貢献に参画していくことを通じて、貧困や環境問題も解決され、我々を持続的可能な社会へと導いていくことになります。人間相互の思いやりと我々人間が本来持っている義務を果たすべきモラルを持ちながら社会生活を送っていただきたいと思います。
 「変化を受け入れ、日々是新たな気持ちで取り組んでいくこと」、「モラル・道徳心を持って、判断し、行動すること」以上2点が、皆さんがこれから社会の中で身に付けるべき大切な心構えです。これらを念頭に、皆さんが二松学舎大学卒業生として日本や世界でより良い社会を実現する有意な人材として活躍することを念願して送る言葉とします。皆さん、頑張って実社会へチャレンジしていってください。

二松学舎大学附属高等学校・附属柏高等学校


附属高等学校  2020年3月1日
附属柏高等学校 2020年3月2日


皆さん、ご卒業おめでとうございます。本日皆さんが手にされた卒業証書は、所定の学業を終えられた証であります。これまでの皆さんの努力を称えたいと思います。また卒業される皆さんを支えてこられたご家族や関係者の皆様にも心からお慶び申し上げます。さらに卒業生たちをこれまで熱心に指導してこられた先生方、その勉学や生活を支援されてきた職員の方々に対しましても御礼申し上げます。二松学舎関係者全員が、本日の卒業をお祝いしております。
 これから皆さんは、大学や専門学校などに進み、新しい先生や友人と出会い・交流し、様々な知識、様々な人々と協働・協調する力を身に付けていくことでしょう。皆さんがこれから歩む道は、自立への道であり、この過程で大切なことは、「変化を受け入れ社会とのつながりを意識した生活を送ること」、「モラル、道徳的な心を根底にした行動をすること」、「復元力」の3つを身に付けることです。
 今我が国においては、100年に一度の大変革期「超スマート社会」Society5.0時代を迎えようとしています。すなわち今はAI時代の入口にあり、今後、AIやビッグデータの利用が普及して、人間の行う様々な仕事がAIに変わり、無くなると言われ、将来に不安を感じるのも無理ないところだと思います。一方、我が国はこれから人口大減少時代に突入していき、新しい技術で労働力の不足を補っていく必要があり、AIはその期待を担う技術の一つです。さらにAIを普及させるための新たな職業も生まれてくるでしょう。その影響はプラス・マイナス両面があると言われていますが、そんな新しい時代を切り開いていくのは間違いなく皆さんなのです。
こうした変化の激しい混沌とした社会の中で身に付けるべき大切なことは、1番目には社会をみつめる幅広い視野を持つことです。日頃から日本や世界でどういうことが起きているか、環境問題・政治・経済問題等のニュースを知識として蓄えつつ、社会とのつながりを意識して生活をしていくことが必要です。 
 2番目は、モラル、道徳心を持って、判断し、行動してほしいということです。今世界の情勢を見ると、一握りの富裕層に、世界人口の半分の富が集中しているなど、大きな経済格差があり、貧困問題が生じています。また環境や自然を守ろうとしない経済活動の結果、地球温暖化が進み、環境破壊や洪水・台風・森林火災など異常気象による被害拡大の原因となっています。環境や自然は我々に与えられた地球の共通社会資本であり、我々の知恵でそれらの問題を解決していく必要があります。フォンディ・ア・ライエン委員長率いる欧州共同体におけるグリーンディール政策、最近のグリーンキャピタリズムなど脱カーボン(CO2)社会の実現などはその証拠です。また、皆さんが積極的に社会貢献に参画することを通じて、貧困や環境問題も解決され、我々を持続可能な社会へと導いていくことになります。人間相互の思いやりと我々人間が本来持っている義務を果たすべきモラルを持ちながら社会生活を送っていただきたいと思います。
3番目の復元力とは、傾いた船が元に戻る力を言います。心の広い、精神的にゆとりのある様を指し、辛抱する、苦難を乗り越える強靭な心を持つということを意味します。与えられたことを辛抱強くこつこつと努力していくことです。皆さんのこれから歩む道は、変化の激しい道であり、常に平坦ではありません。時には壁にぶち当たり、スランプになったとしても、それを乗り越え、克服していく強い心を持つことが大切です。
 以上、いずれもが、皆さんがこれから自立していくための必要な心構えです。これらの3つの心構えを頭に入れて生活をしていく、その結果、皆さんがこれから出会う人々から、信頼され、尊敬され、良好な人間関係を築いていくための大切な事柄です。皆さん一人ひとりの夢が叶う将来となるよう期待して、お祝いの言葉とさせて頂きます。

二松学舎大学附属柏中学校

2020年3月18日

 卒業生の皆さん、本日は誠におめでとうございます。
 保護者の皆様、ご家族の皆様、ご子息・ご息女のご卒業、心からお慶び申し上げます。また、卒業生を支えて頂いた関係者の皆様、校長先生をはじめとした教職員の皆様に対し、感謝申し上げます。二松学舎関係者全員が、本日の卒業をお祝いしております。
 大きな希望と期待を胸に、中学校の門をくぐってから3年、皆さんは、二松学舎の建学の精神「東洋の精神による人格の陶冶(とうや)」、「己ヲ修メ人ヲ修メ一世ニ有用ナル人物ヲ養成ス」と、これに基づく中学校の校訓「仁愛・正義・誠実」の教えのもと、人に対する思いやりの心を持ち、道徳心やルールを守って行動し、誠実な態度で生活をし、日々勉強に、部活動に、あるいは生徒会活動に励んできました。また、都市の教室、沼の教室、雪の教室、古都の教室、世界の教室など、多くの体験プログラムを通じ、ひと回りも、ふた回りも大きくなった姿を見ることができ、大変誇らしく嬉しく思っています。143年の歴史と伝統ある二松学舎大学附属柏中学校の第7期生として立派に成長されました。
皆さんは、4月から、高校生として新しい道への第一歩を踏み出します。多くの皆さんは、二松学舎大学附属柏高等学校に進学し、他の中学校から入学する仲間とともに高校生活をスタートしますが、「二松学舎」の生徒としては皆さんが先輩ということになります。この3年間、附属柏中学校で立派に過ごした皆さんなら、高校入学後も附属柏中学校での学びを糧に、自ら学ぶ積極的な姿勢を持って、それぞれの目指す道を歩んでくれることでしょう。
 今私たちの国は、100年に一度の大変革期「超スマート社会」Society5.0時代を迎えようとしています。人口減少社会や、いわゆるAI社会、サイバー社会の到来により、私たちの生活が大きく変わっていくと言われています。こうした変化の激しい社会の中で、皆さんにこれから必要なのは、幅広い視野を持ち、「問題解決力、想像力」など創造的知性や社会的知性を育むことです。日頃から日本や世界でどういうことが起きているか、環境問題・政治・経済問題等のニュースを知識として蓄えつつ、社会とのつながりを意識して、自分で考え、判断し、行動する生活をしていくことが大切です。
皆さんが、二松学舎大学附属柏中学校の卒業生として、自覚と責任を持ち、大きく羽ばたいて頂くことを期待しています。
 最後に皆さんの今後のご健闘をお祈り申し上げ、祝辞とさせて頂きます。