大学紹介

グローバル化への対応

二松學舍大学 グローバル化対応ポリシー

 本学は、明治10年(1877年)の創立以来、「東洋の精神による人格の陶冶」を旨として国家社会に貢献する有為な人材の養成を目的とし、常に国際的な視点に立って教育研究を推進してきた。社会の多様な場面でグローバル化が進む中、本学はグローバル化に対応した教育環境を調え、世界で活躍できるグローバル・リーダーを育成すること、グローバルな視点をもって地域社会の活性化を担う人材を育成することなど多様な取組を進めてきた。

 こうした創立当初からの理念を基に、1995年には国際化に向けた対応の強化を図るべく「国際交流センター」を開設した。さらに、1997年及び2004年には国際交流の基本方針や長期計画を制定し、主に海外大学との交流協定締結による双方向の学生交流や、学部・大学院への外国人留学生の受け入れを推進してきた。このように、国際交流推進の基本的な体制は整備された。

 そして、この体制を更に拡充すべく、2012年制定の長期ビジョン「N'2020 Plan」において、「国際化に対応する教育の充実」を掲げ、「国際化した世界、特に東アジアを基盤に活躍できる人材を育成」することとした。本学の使命を今後も永続的に果たし続け、さらに国際教育と研究活動を結びつけた教育のグローバル化を推進するため、新長期ビジョン「N’2030 Plan」のもとグローバル化への対応方針を定める。個々の学生がグローバル化に対応できるよう、深い教養に加え、コミュニケーション能力や異文化を理解する能力を育み、自らのアイデンティティを確立させると共に、学生の自主的な海外留学を奨励し、学術交流を拡充させる。また、外国人留学生を積極的に受け入れ日本の学術・文化等を教授し修得させ世界に発信する取組を強化する。以上をグローバル化の基本方針とする。

 この基本方針を推進するため、以下のⅠ~Ⅴの重点項目を設定し、海外大学等との提携促進及びネットワーク化、双方向の学生交流・学術交流のための環境整備、留学支援強化のための語学教育等を充実させる。

I.海外協定校等の拡充

 交流協定(MOU)を締結し、学術交流および交換留学を含む活発な学生交流が実施されている。数値化目標として、2030年までに交流協定(MOU)を締結した教育機関が40以上になっている。

II.学生の海外留学と高度な外国語能力と専門知識を有する人材の育成等

 学生の海外留学を促進するため、留学の助成制度の整備、認定留学制度を推進し、施行する。

 全学部生に対して、在学中の「海外留学経験」(交換留学制度、認定留学制度、短期海外語学研修、2週間以上の私費海外研修を含む)を得ることを大学として奨励、指導する。具体的な取り組みとしては、学生の海外留学への興味を喚起する行事が定期的に実施され、専門的知識を持つ留学カウンセラーが学生の留学相談を行う体制を構築している。

 また、世界に発信できる高度な外国語能力獲得のため、外国語検定試験や語学能力の認定試験等の受験を促す全学的な制度もあり、外国語試験において標準の基準以上を獲得する学生数を増やす試みが検討され実現している。このようにグローバル人材育成のための具体的な授業科目や新制度の導入が継続的に検討されている。

 数値化目標として、2030年までに学部在学生の5%以上が海外留学経験者となることを目指している。

III.優秀な外国人留学生の戦略的受入れ

 大学院・学部の外国人留学生在籍者数の増加策が実施されている。海外在住の学生を対象とした、日本での実地研修を含んだ各種プログラムを開催している。外国語による授業、日本語教育、宿舎整備等の生活支援や優秀な外国人留学生の就職支援を充実・強化する。

 数値化目標として、2030年まで外国人留学生が、大学院・学部併せて120名以上在籍している。国際交流の活性化を図り多様な国から留学生を受け入れたことで、本学を卒業した外国人留学生の累計が1,000名を超えている。

IV.国際学術交流の推進

 海外大学等との交流協定(MOU)に基づく研究者ネットワークを活用した国際教育カリキュラムの整備、産学連携、若手研究者の活用拡大等を目指し、東アジア学術総合研究所が主導する国際学術交流(共同研究、海外セミナーなど協定に基づくもの、海外在住の学生を対象としたプログラムなど)が恒常的に行われている。

 数値化目標として、交流協定(MOU)等に基づく学術研究交流(3カ月以上の派遣・受入れ)が毎年1回、組織的に行われている。

V.国際交流推進のための学内組織の整備と充実

 国際交流センターの機能が強化され、国際交流推進はもちろん、外国語の学びおよび海外教育の機会提供に関する具体的な取り組みが実施されている。国際交流センターには、国際交流全般に係る知識と経験が蓄積され、国際交流の諸課題全てに対応することができる体制となっている。

 国際交流センターと入試課との連携により、外国人留学生の募集・受け入れ環境を整備している。教職協働に基づき、学内関連部署との連携により海外大学の学びの機会を学生に提供している。

 数値化目標として、海外を対象にした外国人留学生の募集説明会が年に1回以上定期的に実施されている。海外大学の授業受講など学びの機会が提供され、単位互換制度に基づき本学の単位に認定されている。