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理事長トピックス

水戸英則理事長 2023年度入学式祝辞

二松学舎大学・大学院 入学式 祝辞

2023年4月4日
 
 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。また、ご家族並びに関係者の皆様にも心よりお祝い申し上げます。すべての本学関係者とともに、皆さんをこのキャンパスにお迎えできたことを心からお慶びいたします。 
 ウィズコロナの社会が始まっているとはいえ、今年の入学式も規模を縮小して執り行うこととなりました。そのことにより、私から皆さんへのお祝いが書面によるものとなりましたこと、残念な気持ちで一杯です。新入生やご家族の皆様におかれましては諸般の事情をご理解頂ければ幸いです。
 
 二松学舎大学は今年で創立146年を迎えます。明治10年10月に、漢学者である三島中洲先生が、現在の大学九段1号館と同じ場所に創立した「漢学塾二松学舎」がルーツです。
 皆さんはこれから、先生方の薫陶を受け、さまざまな活動に励む日々を送ることになります。進路などで悩むこともあるかもしれません。しかし、皆さんがこの大学で自分のやりたい分野を見つけ、人生においての基盤を固める目標をもって勉学を続ける限り、私共は、皆さんをさまざまな形で指導し支援していく用意があります。
 
 さて、大学で学ぶとはどういうことでしょうか。それは、豊かな知識を身につけ、そしてその知識を背景に現実の社会や現象を眺め、課題の本質を突き止め、一つの解を導き出す力、その上で新たな価値を創り出す力を養うことだと思います。長引くパンデミックに加えロシアのウクライナ侵攻により、我が国にも複合的な問題が生じています。資源エネルギーの調達問題、経済の立て直し、多極化した世界で我が国をどう防衛するか、また従来からの課題である少子化や食料の自給自足問題など、我々はおそらく百年に一度という非常に厳しい時代に直面していることを認識すべきだと思います。
 
 過去30年、日本の経済は停滞したままです。課題が山積しているにも関わらず、引き続き思考が停止した状態、将来に向けての社会のグランドデザインを持ち合わせていない状態では、日本の明るい未来は望めないでしょう。 
 従って、そうならないためにも、社会を担っていく皆さんには、大学在学中にまず課題を解決する力を身につけてほしいと思います。これから過ごす大学時代、さまざまな課題に直面した時は思考を停止せずに、解決策を常に自分の頭で考える習慣を身につけてください。さらには自ら設定した課題に対し、自らの頭で解答を考え、論理的に説明する力を育むよう心掛けてください。これからの日本はそうした人材を必要としています。
 
 次に、倫理性を持つことがとても大切です。本学の建学の精神は、「道徳心を根底にして、グローバル化、知識基盤社会が進む中で、自分で考え、判断し、行動する各分野で活躍できる人材を養成する」ことです。これを基本理念に置き、教育を行っています。今世界では、自然破壊による地球温暖化や異常気象などの被害が拡大しています。自然は我々人類の社会的共通資本であり、人間の知恵で守っていかなければなりません。皆さんの積極的な社会貢献への参画が、諸問題を解決し、持続可能な社会の達成へと世界を導くことになります。
 
 これからの貴重な在学期間、これらを踏まえ、モラルと誠意と思いやりをもって充実した学生生活を過ごされることを願っています。その年月は皆さんの未来を支えるかけがえのない基盤となるはずです。大変革のこの時代、さまざまな困難を乗り越える適応力を二松学舎大学で身につけ、ともに新しい世界を創り上げていこうではありませんか。未来を切り開いていくのは皆さん自身なのです。

二松学舎大学附属高等学校 入学式 祝辞

2023年4月8日
 
 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。また、ご家族並びに関係者の皆様にも心よりお祝い申し上げます。すべての本学関係者とともに、皆さんをこの校舎にお迎えできたことを心からお慶びいたします。 
 ウィズコロナの社会が始まっているとはいえ、今年の入学式も規模を縮小して執り行うこととなりました。そのことにより、私から皆さんへのお祝いが書面によるものとなりましたこと、残念な気持ちで一杯です。新入生やご家族の皆様におかれましては諸般の事情をご理解頂ければ幸いです。
 
 二松学舎は今年で創立146年を迎えます。明治10年10月に、漢学者である三島中洲先生が、現在の大学九段1号館と同じ場所に創立した「漢学塾二松学舎」がルーツです。 
 皆さんはその大学の附属高等学校に入学しました。これから一生懸命勉強し、先生方の教えを受け、新しい友人をつくり、さまざまな活動に励む日々を送ることになります。失敗することや進路で悩むこともあるかもしれません。しかし、皆さんが自分自身の能力を伸ばすために努力を惜しまず勉強するという強い志を持っているかぎり、附属高等学校は必ず皆さんを応援し、指導していきます。
 
 さて、皆さんはこれからこの学校で学びを深めていくことになりますが、この「学び」とはどういうことなのでしょうか。それは豊かな知識を身につけ、その知識を背景として、現実の社会や現象を眺め、その内容・意味を自ら調べ、その結果を自分またはグループの意見として発表するなど、皆さんが自ら主体的に学ぶ姿勢を身につけることを意味します。
 
 現代社会は、AI等デジタル化の進展に加え長引くパンデミックや昨年来のロシアのウクライナ侵攻等諸方面における大転換を背景として、急速に人々の価値観が変化してきています。これまでの考え方では、社会が変化するスピードに対応することが難しくなっているのです。従って、変化する状況に合わせて自分の意見を述べたり、相手の立場になって考えるなど、価値観の異なる人達と協調しながら行動していく力が求められています。
 
 次に大切なことは人間が本来持つべき道徳心の大切さ、倫理観を身につけることです。本学の建学の精神は、元々は先述の漢学塾二松学舎の舎則にあったものですが、現在ではこの精神を現代的に解釈し、「道徳心を根底にして、グローバル化、知識基盤社会が進む中で、自分で考え、判断し、行動する各分野で活躍できる人材を養成する」ことです。これを基本理念に置き、本学では教育を行っております。
 
 今世界では、自然破壊による地球温暖化や異常気象などの被害が拡大しています。自然は我々人類の社会的共通資本であり、人間の知恵で守っていかなければなりません。皆さんの積極的な社会貢献への参画が、諸問題を解決し、持続可能な社会の達成へと世界を導くことになります。モラルと誠意と思いやりをもって生活を送ってほしいと思います。
 
 どうか、この貴重な三年間、以上の点を心に置いて充実した学校生活を過ごしてください。その年月は必ず、皆さんの未来を支えるかけがえのない基盤になると思います。

二松学舎大学附属柏高等学校 入学式 祝辞

2023年4月7日
 
 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。また、ご家族並びに関係者の皆様にも心よりお祝い申し上げます。すべての本学関係者とともに、皆さんをこの校舎にお迎えできたことを心からお慶びいたします。 
 ウィズコロナの社会が始まっているとはいえ、今年の入学式も規模を縮小して執り行うこととなりました。そのことにより、私から皆さんへのお祝いが書面によるものとなりましたこと、残念な気持ちで一杯です。新入生やご家族の皆様におかれましては諸般の事情をご理解頂ければ幸いです。
 
 二松学舎は今年で創立146年を迎えます。明治10年10月に、漢学者である三島中洲先生が、現在の大学九段1号館と同じ場所に創立した「漢学塾二松学舎」がルーツです。
 皆さんはその大学の附属柏高等学校に入学しました。これから一生懸命勉強し、先生方の教えを受け、新しい友人をつくり、さまざまな活動に励む日々を送ることになります。失敗することや進路で悩むこともあるかもしれません。しかし、皆さんが自分自身の能力を伸ばすために努力を惜しまず勉強するという強い志を持っているかぎり、附属柏高等学校は必ず皆さんを応援し、指導していきます。
 
 さて、皆さんはこれからこの学校で学びを深めていくことになりますが、この「学び」とはどういうことなのでしょうか。それは豊かな知識を身につけ、その知識を背景として、現実の社会や現象を眺め、その内容・意味を自ら調べ、その結果を自分またはグループの意見として発表するなど、皆さんが自ら主体的に学ぶ姿勢を身につけることを意味します。
 
 現代社会は、AI等デジタル化の進展に加え長引くパンデミックや昨年来のロシアのウクライナ侵攻等諸方面における大転換を背景として、急速に人々の価値観が変化してきています。これまでの考え方では、社会が変化するスピードに対応することが難しくなっているのです。従って、変化する状況に合わせて自分の意見を述べたり、相手の立場になって考えるなど、価値観の異なる人達と協調しながら行動していく力が求められています。
 
次に大切なことは人間が本来持つべき道徳心の大切さ、倫理観を身につけることです。本学の建学の精神は、元々は先述の漢学塾二松学舎の舎則にあったものですが、現在ではこの精神を現代的に解釈し、「道徳心を根底にして、グローバル化、知識基盤社会が進む中で、自分で考え、判断し、行動する各分野で活躍できる人材を養成する」ことです。これを基本理念に置き、本学では教育を行っております。
  
 今世界では、自然破壊による地球温暖化や異常気象などの被害が拡大しています。自然は我々人類の社会的共通資本であり、人間の知恵で守っていかなければなりません。皆さんの積極的な社会貢献への参画が、諸問題を解決し、持続可能な社会の達成へと世界を導くことになります。モラルと誠意と思いやりをもって生活を送ってほしいと思います。
 
 どうか、この貴重な三年間、以上の点を心に置いて充実した学校生活を過ごしてください。その年月は必ず、皆さんの未来を支えるかけがえのない基盤になると思います。

二松学舎大学附属柏中学校 入学式 祝辞

2023年4月7日
 
 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。また、ご家族並びに関係者の皆様にも心よりお祝い申し上げます。すべての本学関係者とともに、皆さんをこの校舎にお迎えできたことを心からお慶びいたします。 
 ウィズコロナの社会が始まっているとはいえ、今年の入学式も規模を縮小して執り行うこととなりました。そのことにより、私から皆さんへのお祝いが書面によるものとなりましたこと、残念な気持ちで一杯です。新入生やご家族の皆様におかれましては諸般の事情をご理解頂ければ幸いです。
 
 二松学舎は今年で創立146年を迎えます。明治10年10月に、漢学者である三島中洲先生が、現在の大学九段1号館と同じ場所に創立した「漢学塾二松学舎」がルーツです。
 皆さんはその大学の附属柏中学校に入学しました。これから一生懸命勉強し、先生方の教えを受け、新しい友人をつくり、さまざまな活動に励む日々を送ることになります。失敗することや進路で悩むこともあるかもしれません。しかし、皆さんが自分自身の能力を伸ばすために努力を惜しまず勉強するという強い志を持っているかぎり、附属柏中学校は必ず皆さんを応援し、指導していきます。
 
 さて、皆さんはこれからこの学校で学びを深めていくことになりますが、この「学び」とはどういうことなのでしょうか。それは、豊かな知識を身につけるのはもちろんのこと、現実社会で起きている事柄や現象にも目を向けて、それらの内容や意味を調べる等、皆さんが自ら主体的に学ぶ姿勢を身につけることを意味します。
 
 そして、最も大切なことは人間が本来持つべき道徳心や倫理観を身につけることです。本学の建学の精神は、元々は先述の漢学塾二松学舎の舎則にあったものですが、現在ではこの精神を現代的に解釈し、「道徳心を根底にして、グローバル化、知識基盤社会が進む中で、自分で考え、判断し、行動する各分野で活躍できる人材を養成する」としています。本学ではこれを基本理念に置き、教育を行っています。
 
 今世界では、自然破壊による地球温暖化や異常気象による被害が拡大しています。自然は私たち人類の大切な共通資本であり、人間の知恵で守っていかなければなりません。皆さんの積極的な社会貢献への参画が、持続可能な社会の達成へと世界を導くことになります。モラルと誠意と思いやりをもって生活を送ってほしいと思います。
 
 どうか、この貴重な三年間、以上の点を心に置いて充実した学校生活を過ごしてください。その年月は必ず、皆さんの未来を支えるかけがえのない基盤になると思います。