2017年 二松学舎大学附属柏中学校卒業/2020年 二松学舎大学附属柏高等学校卒業 同年、ストリングラフィ奏者としてデビュー/2024年 筑波大学人間学群教育学類卒業 民間企業で働きながら、演奏活動を行う
自分の表現を信じて、音を紡ぐ
糸と紙コップで空間を奏でる「ストリングラフィ」。小学1年生の時にこの楽器に出会い、不思議な音色とパフォーマンスに魅了されました。それから9年間は、自由研究を通して身近なもので楽器を創り続け、高校と大学ではストリングラフィの教育への活用を研究。その傍ら、高校卒業時にはNHKのテレビ生放送にも出演する機会をいただき、ストリングラフィ・アンサンブルの奏者としてデビューしました。
ストリングラフィは、作曲家の水嶋一江氏によって発明されてから33年。実験的表現からアンサンブルでの音楽表現へと変化し、日本初の新しい音楽として世界で評価され、芸術鑑賞会など社会や教育の側面でも重要な役割を果たしてきたことは、大学の卒論で整理しました。今後は、多様な才能と技術がぶつかり合う現代で、表現として洗練させていく時期だと考えています。聴いてくださる方の心に響かせられる表現をし続けるために、技能向上はもちろん、アンサンブルやスタジオ運営の視点を持ちながら日々挑戦しています。これまでの研究や、学生時代に行った探究メンターの活動、現在の民間企業の経営企画部での仕事もつながっており、私にとってはすべてが「表現」です。
アートは常に奇妙な二面性を持ちます。矛盾する自分や世界をいかに捉えていくのか。表現は時に孤独なので、自分を深く愛して信じることが大切です。レールのない道はたくさんの思考と経験の積み重ねと前向きな感性が必要ですが、だからこそ、自分自身で道を探していく楽しさがあります。ストリングラフィをもっと広めて、新しい章へとつなげていきたいです。
世田谷区カルチャーセンターでのミニコンサート&ワークショップ(ストリングラフィ発明者の水嶋先生と)