學vol.68

【歴史文化学科】開設3周年記念

本学文学部に歴史文化学科が開設し、3年目を迎えました。同学科には日本そして世界の歴史や文化を学ぶための魅力的な授業がたくさんあります。講義や史料分析・文献調査に加えて、フィールドワーク科目も充実。基礎的な力をしっかり身につけながら、自分の足で歴史をたどり自分だけの発見に心躍らせる時間もたっぷり持てるのが歴史文化学科です。

史料分析や文献調査の能力を
身につけ新しい発見につなげる

歴史研究において、史料分析や文献を調査する能力は、論文を書くための基礎的な力として必要なのはもちろんのこと、自分なりの発見をするためにも大切な要素です。本学科では、学生一人ひとりの基礎力を確実に養うため、通常の講義に加え、ゼミナール担当教員がきめ細かな指導を行っています。

九段キャンパス周辺は資料や
フィールドワーク現場の宝庫

九段キャンパスの近くには、文教施設や史跡・文化財などが数多く存在しています。国立国会図書館や国立公文書館、旧江戸城の遺構が残る皇居、ニコライ堂の愛称で親しまれる東京復活大聖堂もほど近く、足を伸ばせば横浜開港資料館などの歴史や文化の息吹を感じられる場所がたくさん。歴史を学ぶには絶好の立地です。

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歴史を制するものは未来を制す!文学部歴史文化学科主任 野村 啓介 教授

 グローバル化が進むなか、実学尊重の風潮が強まっています。こんな時代だからこそ、人間力を培う人文系学問の出番です。そこに歴史研究は、達観の境地にある仙人のごとく鎮座しています。そんなときに新設されたのが歴史文化学科です。
 歴史研究の基礎には史料分析があります。基本的には文字史料を通じて過去という異世界に没入しますが、実際に外に飛び出し、史跡などを直接目で見て、肌で感じて、歴史的インスピレーションに滋養を与えることも大切です。歴史研究とは「現在と過去の対話」なのです。そこにこそ、歴史のロマンが詰まっています。
 本学科には、こうした歴史研究の醍醐味を味わってもらうための教育・指導体制が整っています。「賢者は歴史に学ぶ」(ドイツ帝国宰相ビスマルク)といいます。歴史世界での異文化経験は、グローバル人材への第一歩です。みなさんとお会いできることを、心から楽しみにしています。

學vol.68

広報誌 『學』アジアと世界の架け橋へ。