読売巨人軍で活躍する秋広優人選手は、二松学舎大学附属高校の卒業生。昨シーズンは121試合に出場し、打率2割7分3厘、10本塁打、41打点と好成績を残し、日本代表にも選ばれました。そんな秋広選手に、高校時代の思い出や、現在の課題、野球にかける意気込みなどを語っていただきました。
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高校3年間が、僕の基礎を培った
二松学舎大学附属高校で、今の僕の基礎が培われたと感じています。クラスメートとの思い出は、修学旅行や体育大会などの行事が楽しかったですね。体育大会ではリレーや大縄跳びに出場し、みんなで力を合わせて頑張りました。
授業や行事以外では、やはり野球部の仲間や市原勝人監督との思い出が深く残っています。市原監督には、野球の技術だけでなく「人としてどのように生きるべきか」ということも教わりました。今もその教えが、さまざまなところで生きていると感じます。また、僕は体重が減りやすい体質なのですが、附属高校の合宿所で適切な食習慣を確立していただいたことにも感謝しています。体重が増えると打球に伝わる力が違ってくるので、しっかりと食事を摂ることを心がけています。高校生活を支えてくださった先生方、野球部を応援してくださった方をはじめ、全ての関係者の皆様に心から感謝しています。
2023年を振り返ると、シーズンの早い段階(4月22日、ヤクルト戦)でプロ初安打が打てたことが大きかったと思います。焦る気持ちがなくなり、その後の結果にもつながっていきました。印象に残っている試合は、プロ初ホームランの試合(4月29日、広島戦)です。中田翔選手と一緒にヒーローインタビューを受け、本当に嬉しかったです。また、シーズン10本目のホームランを打った試合(7月23日、DeNA戦)も思い出に残っています。2桁ホームランは目標のひとつだったので、達成できてよかったです。
シーズン終了後にはアジアプロ野球チャンピオンシップの日本代表にも選んでいただき、大変誇りに感じました。
このように、いい思い出が多い一方で、課題も感じています。昨年、僕が最も痛感したのは「試合に出続けることの難しさ」でした。シーズンの終盤は試合への出場が減り、規定打席に届かなかったことが悔しかったです。今シーズンは、全試合出場を目標に、自らを高めていきたいと思います。
二松学舎の皆さん、これからも応援よろしくお願いします!
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あきひろ ゆうと●2002年生まれ、千葉県出身。内野手(右投左打)。二松学舎大学附属高校卒業。2020年ドラフト5位で巨人に入団。初出場は2021年9月29日、対中日24回戦バンテリンドーム。