2014年3月 長野県上田染谷丘高等学校卒業/4月 二松学舎大学入学/2018年3月 二松学舎大学文学部中国文学科卒業/4月 信州ハム株式会社入社 営業本部営業管理課配属/2021年10月 営業本部西日本販売エリア 関西営業所に異動/現在に至る
学びの思い出と現在
私は昔からの三国志好きが高じて、ついに中国文学科を志し、三国志をテーマに卒業論文まで書き切りました。常に三国志が身近にある生活を送っていましたが、さて就職したのは三国志とは縁もゆかりもない地元長野県の食品メーカーです。つい数か月前まで中国語を下手くそな発音で読み上げ、徹夜で漢文を訳していた私は、黙々と売上伝票を切り、エクセルで入金管理をすることになるのでした。
私は現在、信州ハム株式会社の営業として、大阪を中心に西日本全域のスーパーを担当しています。社名のとおり、主な商品はハム、ソーセージ類の加工肉になります。バイヤーと商談を重ね、紹介した商品が見事採用されるのは何とも言えない嬉しさです。私の会社は添加物を極力使用しないハムの開発にいち早く乗り出し、約50年前に当時珍しい無塩せきハム(※)を発売しました。今では立派な看板商品。食の安全性が叫ばれる昨今、そのコンセプトが時代にマッチしたのでしょう。そういった先見の明を、私も持っていきたいものです。
社会人となってから、まったく三国志に関わらなくなりました。文系学科では学生時代の学びを仕事にすることはなおさら難しく、私のように専攻と関係のない職に就く方も多いのではと思います。ただ、学びはけっして無駄になることはなく、人生をより豊かにしてくれるかけがえのない財産になります。
ハムメーカーなので、昔ながらのお肉屋さんと取引をすることもあります。恰幅がよく声が大きく職人気質の店主に相対しながら、その人にこっそりあだ名をつけます。まるで「張飛(ちょうひ)」だと。
※製造工程で発色剤を使用していないハム
無塩せき商品「グリーンマーク」シリーズ