SDGs達成のためには、個人が高い意識を持って行動することが必要不可欠です。大学の公認サークルとして活動している「Blue Bird」は、国際ボランティアサークルとして2013年に設立され、海外支援活動だけでなく国内ボランティアも行っています。現在は、約20名の学生が在籍し、被災地復興支援や障害を持った子どもたちを見守る会への参加などの活動に取り組んでいます。今回は、「Blue Bird」に所属する5名の学生に話を聞きました。
被災地を訪れて得た実感
下田 昨年の12月に被災地支援として宮城県石巻市を訪れ、地元の方々に無料で参加してもらう演劇ボランティアのお手伝いをしました。チラシを配布したり、お菓子を差し上げたり。現地に行って、津波被害には負けないという地元の方々の気持ちや前向きに生きようとする強い思いを感じました。
宇野 僕も被災地支援の活動に参加しました。震災の爪痕を実際に見ると、自然のこわさや強さがわかった気がします。
渡邉 やはりテレビなどを通して見るのと、実際の地を訪れて見るのとでは大きな差があることを実感しました。僕はサークルの広報担当をしているので、SNSで活動の発信をしていますが、そのDMを通して地元のボランティア団体の方から感謝の言葉をいただいた時は、本当に嬉しかったです。
身近な問題として国際課題を考える
藤野 昨年から被災地への訪問などを少しずつ再開しましたが、コロナ禍で外での活動が難しい期間もありました。そんな時、先輩方がオンラインで「SDGs」の勉強会を開いてくださり、設定されているゴールにはどんなものがあるかなどについて考えました。中でもフードロスは、私たちにとっても身近な問題だということになり、参加したメンバーそれぞれが解決策を考え実践し、それをLINEで報告し合いました。
私は一人暮らしをしているので、色々なものを「無駄にしない」という気持ちは常に持っていますが、より一層その意識が強くなったと思います。
金澤 学園祭ではアフリカの民芸品を展示し、適正な価格でそれらを購入することが、途上国の経済発展の良い循環になることやその国の伝統を守ることになるといったことなどを、来場者の方々に向けて紹介しました。
これから取り組みたいこと
宇野 僕は日本を、日本人にとっても海外の人にとっても住みやすい国にしたいと考えています。そのためには相互理解が必要不可欠だと思いますので、国際的な活動をもっとしてみたいです。
金澤 法行政を専攻しているということもありますが、被災地に行ったことで地方自治や復興政策について勉強してみたいという考えが強くなりました。誰もが住みやすい町づくりについて学ぶ会を開くのはどうかな。
藤野 いいと思う。先輩としてはみんながやりたいことを応援したい。個人的には、色んな人にボランティア活動の素晴らしさを伝えたいです。世界には助けを求めている方がたくさんいるということを知ってもらえるような取り組みを考えたいですね。
渡邉 僕も同じです。そのためにまずは、サークルのメンバーをもっと増やしたいなと。どうしたら多くの人に僕たちの活動を知ってもらえるのか、ということも考えたいです。広報担当として、発信も頑張ります。
下田 僕は、今回ボランティアに行って感じた東北の魅力を発信できるような活動をしたいです。海が透き通っていて本当にきれいなんですよ。実際に見ると皆さん驚かれると思います。二松学舎大学生の皆さん「Blue Bird」に入って、ぜひ一緒に色々な活動をしましょう!
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