文学部国文学科日本語学専攻3年の前原花奏です。二松学舎大学の派遣留学制度を利用し、オーストラリアのサザンクロス大学（以下、SCU）へ1年間留学しました。
　2020年2月に渡豪し、15週間にわたるSCU付属の語学学校での研修を経て、5月からは現地の学生とともに大学の授業を履修しました。最初は、英語でのレポートやプレゼンテーションなど、課題の準備にとても時間がかかり苦労しました。でも、あの時の頑張りが今の語学力の基礎になっていると感じています。
　大学では友達もでき、勉強する以外でも様々な経験ができました。10月まではリズモアという静かな町でホームステイをしましたが、緑がいっぱいで本当に美しいところです。ご存じの方も多いと思いますが、オーストラリアはカンガルーとコアラが有名で、大切に保護されています。道には注意を促す標識や速度制限のマークが至る所に設置されており、それがとても印象に残っています。
　その後、ゴールドコーストの近くに引っ越し、帰国までの5か月間はそこで生活をしました。家から車で5分の距離に海があり、休日を利用して何度も訪れました。とても青く澄んだ海で、運が良ければイルカを見ることもできます！　泳いだ後に友達と近くのカフェやレストランで食事し色々な話をしたことは、とても良い思い出です。
　私はこの留学生活を通し、これまで知らなかった他国の文化や価値観の違いを、身をもって感じることができました。オーストラリアで生活する人達は、休日には海や川、山を訪れ、自然や動物を愛し、とても大切にします。ベジタリアンやビーガンの人も多いです。また、友達との雑談でお互いのバックグラウンドを語り合うこともあり、日本の文化や歴史についてもっと勉強したいという気持ちも強くなりました。
　留学には勇気が必要ですが、その分得るものがとても多く、実りある生活を送ることができると思います。留学を考えている皆さん、恐れず新しい世界へ飛び込んでみてください。