學vol.54

頑張っています、卒業生。

頑張っています、卒業生。

2016年3月 二松学舎大学国際政治経済学部国際政治経済学科卒業
4月 株式会社大塚製薬工場入社、後に株式会社産業経済新聞社
2019年4月 厚生労働省に入省 現在に至る

私らしい生き方

 生まれたときから持病と向い合ってきた私は、同時に自分の可能性を限定しない生き方をしてきました。病気という制約、ハンディがあるから、子供のころから病院で過ごす時間が多く進学に必要な学習が十分でなかったから、…など自分では超え難い条件もありましたが、それを言い訳にするのをやめるよう心掛けてきました。そうするとやがて「失敗してもかまわない、色々なことをやってみたい」という自分の思いのまま、夢中でいろいろなことに取り組むことが自分の流儀になっていました。
 二松学舎大学在学中は、授業、サークル、ゼミ、短期海外留学などたくさんのことに取り組むことで、多くを学び、経験することができました。今振り返ると、大学が自分にそのような環境を与えてくれたのだと心から感謝しています。
 そして、私は今、厚生労働省で働き、公文書監理・情報公開関係を担当しています。さまざまな行政の情報開示請求を受付け、扱う部署ですが、行政情報の適正な公開実現によって公正で民主的な行政を実現する意義ある仕事と考え、日々全力で業務に取り組んでいます。
 大学までの学びの場から社会に出て一番違うと感じるのは、教科書もマニュアルも細かく指導してくださる先生もいない中、自分で日々現実と向き合い物事を処理する世界におかれる点です。大変なこともありますが、その時は謙虚さや慎重さを大切にしながらも、勇気をもって未知の世界に一歩を踏み出す、これこそが、私らしい生き方だと思っています。

學vol.54

広報誌 『學』アジアと世界の架け橋へ。