留学体験記
本学の留学制度(短期海外語学研修および派遣留学)を利用して留学した先輩による体験記を紹介しています。
教育研究活動の内容や実際の様子(授業、宿泊先、キャンパスの雰囲気等)を【留学体験記】にて公表しています。なお、機関誌『国際交流』でも留学(派遣事業)の内容、期間、目的等を掲載しています。
英語圏への留学
【オーストラリア・サザンクロス大学】
派遣留学
留学期間:2022年3月~2023年3月
単位認定:あり
国際政治経済学部2年(留学開始時) 福元稜
●留学を終えた感想
オーストラリアでの1年間の経験は、個人的に人生で最も有意義で充実した1年間であったと思います。英語力の向上はもちろん、人脈、価値観、性格など様々な部分で大きな変化がありました。英語力に関して、ネイティブや英語を第二言語とする多くの人たちと多くの時間を過ごし、常に英語で物事を考える状態が確立されました。そのおかげで、英語を話すことに対しての躊躇が全くなくなり大きな自信をつけることが出来ました。また関わる人たちの経験や生い立ちなど様々な話題によって、価値観や考え方を共有し、楽しんで学習をしていたと思います。
留学する前は費用などの問題で少し躊躇していましたが、後悔などは一切なく自信をもって留学してよかったと思えています。また、21歳という年齢でこれほど大きな機会を得ることが出来、自分自身の恵まれた環境を再度実感した1年でもありました。両親に対してはもちろん、このような機会を下さり支援してくださった国際交流センターの皆様をはじめ二松学舎大学に大変感謝しております。ありがとうございました。
●留学を決めた目的と理由
高校2年生の時にアメリカに語学研修に行ったことをきっかけに、英語または海外の文化に興味を持ち始めました。またその研修は1ヵ月であったにもかかわらず、自分自身に大きな変化をもたらしました。そのため、海外の環境に身を置き、文化や言語、様々な人々と関わることが自分にとって成長できる最高の選択肢であることを認識していました。そこで、二松学舎大学で行われている留学プログラムを知り、すぐに留学を決意しました。
●留学先の学び(教育研究活動)や学習内容(どのようなプログラム、授業内容、宿題、クラスメイト、先生など)について
留学最初の3か月ほどは英語を学ぶと同時に、大学に入る準備をする期間でした。そこでは、私たちと同様に世界の様々な国から、様々な年代の留学生が参加していました。クラスも決まっていたので、友達も作りやすく楽しかったです。その後、大学の学部生と同様に専門的な科目を自分で履修しました。どの講義も内容が濃く、さらに専門的な単語など、英語のレベルも格段に上がったのでやりがいのある期間であったと思います。先生は皆さん優しく、質問などにはとても協力的な印象でした。課題について、引用の仕方やレポートの書き方がとても細かく指示されており、正直かなり苦労しました。しかし英語力も上がりましたし、これもまた貴重な経験であったと思います。
●留学先の魅力や出会った人たちとの思い出
初期段階のEAPコースで出会った先生方は、本当に良い人たちばかりでした。私の担当をしてくださった先生は、個別で将来についての相談ができるほど親しみやすく優しい先生でした。
●留学のおすすめポイント
環境が一変するので、必ず自分に何かしらの変化が訪れることが大きなポイントだと思います。また、生活するうえで新たな価値観を得たり、英語を話したりなど数えきれないほどのチャンスであふれています。もちろん言語の壁はとても大きく、自信を無くしてしまうことも容易にあると思います。実際に私も自信のあった英語が全く通用しなかった経験から、最初の数か月は自信を無くしていました。しかし、留学をすることでその気づきを得られ、また新たな段階に踏み込めるチャンスを作ることが出来ると思います。
●現地での生活について(宿泊先や研修先の雰囲気、一日のスケジュール、週末の過ごし方など)
ホームステイ先のファミリーは、とても優しくフレンドリーな方たちでした。留学生用の部屋が自分の部屋ともう一部屋あったので、この1年で2人の留学生と生活をしました。ほぼ毎日夕飯を一緒に食べて、その日の出来事や過去の経験談など様々な会話をしていました。基本的に大学のない日は、朝に散歩をしてから課題や勉強に取り組み、その後カフェやショッピングに行くなどして時間を過ごしていました。ビーチがとても近い場所に住んでいたので、よく1人で散歩などして、時には散歩をしている現地の人々と会話をすることもありました。
●留学で成長した点
第一に、英語力がかなり向上したことを実感しています。留学当初はリスニングやスピーキングにとても苦戦し、自信を無くし、話すことを少しためらっていました。しかし、いろいろな人に積極的に話しかけ、常に英語で物事を考えるよう意識していたので、向上させることが出来ました。その過程を通して、困難を克服するための考え方や粘り強さなども磨かれたと思います。何より留学を通して、すべてにおいて自分に大きな自信を得ることが出来たと思います。
●留学前の自分に伝えたいこと
新たな環境で生活し勉強する心構えは十分だが、英語力が不十分なのでスピーキングとリスニングの両方をさらにトレーニングすべきだと伝えたいです。また、常に英語で物事を考える習慣を身につけ、人と話すとき以外は英語で独り言などを言うようなトレーニングが必要でした。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
自分の心構えや考え方次第で、留学という経験自体が良くも悪くも変化するということは認識しておくべきだと思います。ネイティブと会話し自信を失うなど、様々な問題が必ず起きます。また、それらによってモチベーションを失うことは多々あると思います。しかしそういった問題は全てチャンスだと思うので、克服できた時のことを想像して諦めずに頑張ってください。
【オーストラリア・サザンクロス大学】
派遣留学
留学期間:2022年3月~2023年3月
単位認定:あり
国際政治経済学部2年(留学開始時) 渡邉 眞緒子
●留学を終えた感想
留学を振り返って一番に思うことは、留学を経験できてよかったということです。まず、語学力は日本で勉強していた時よりもはるかに成長を感じました。ホストファミリーや友達、大学の先生とのコミュニケーションを通して積極的に英語を使う機会が増え、英語を使うことへの緊張感がなくなり、会話が楽しくなったことを肌で感じました。
サザンクロス大学では、将来の目標をもって勉強している留学生や、さまざまな国に行った経験がある先生などが多く、会話をすることで多くの刺激をもらいました。留学したからこそ得られた経験に、心から感謝しています。
●留学を決めた目的と理由
留学を決めたのは、海外で長い期間生活をしてみたいと思っていたからです。留学前にも海外に行った経験はありましたが、旅行として短期間でしか滞在したことがありませんでした。海外に長期で滞在することは、旅行とは違った体験になると思っていたので、挑戦しようと決めました。
●留学先の学び(教育研究活動)や学習内容(どのようなプログラム、授業内容、宿題、クラウスメイト、先生など)について
まず、English Academic Program(EAP)という語学学習プログラムを10週間受講しました。このプログラムでは、大学の授業で必要になるスキルを学習します。例えば、学問的な資料の探し方、読み方、そしてレポートの書き方などです。EAPでは、先生方が親身に教えてくださったので、まずこの時期で英語力がすごく伸びたと思います。その後は、大学の授業を2学期分、6ユニット受講しました。大学の授業では、毎回の授業において予習と復習が重要なので、自主学習に重点を置いていました。課題も、たくさん資料を読んでレポートを書くことが多く、大変でしたが、そのおかげで英語力がとても鍛えられたと感じています。
●留学先の魅力や出会った人たちとの思い出
わたしは日本からヴァイオリンを持参して、地元のアマチュアオーケストラに参加しました。学生向けのオーケストラでは、様々な国から来た学生と出会い、さらにオーストラリアで生まれた日本人の友達とも出会いました。英語を第一言語として話している姿がとても格好よく、刺激を受けました。また、社会人向けのオーケストラにも参加しましたが、年齢やスキル関係なく、団員全員が生き生きと楽しんで演奏していた姿が印象に残っています。
●留学のおすすめポイント
おすすめは、オーストラリアの個性あふれるコーヒーショップです。日本ではチェーン店が多いですが、向こうでは自営業がほとんどで、こだわりの詰まったお店が多いです。自分の住んでいる地域のまわりで、雰囲気のよさそうなお店を巡るのは、すごく楽しかったです。また、ゴールドコーストのビーチや公園には、無料で利用できるバーベキューコンロが設置されています。自然を感じ、波の音を聞きながらのバーベキューは最高でした!
●現地での生活について(宿泊先や研修先の雰囲気、一日のスケジュール、週末の過ごし方など)
English Academic Program(EAP、語学学習プログラム)の期間は、平日すべて登校するので忙しく生活していました。EAPを卒業すると毎日学校に行く必要が無くなりました。課題はより大変になったので、勉強時間の確保を心がけながら、新しいオーケストラに参加したり、活動範囲を広げることを心がけました。
週末は、友達と朝からカフェに行き、日中はビーチ周辺でゆっくり過ごしてから、ディナーを食べに行くことが多かったです。向こうには、おいしいレストランが沢山あるので、気になるところに行ってみるといいと思います。
●留学で成長した点
自分に自信をつけることができたと思います。留学前は、どうしても人目を気にして、不安なことを考えすぎてしまうことが多かったです。オーストラリアに行ってみると、現地の人々は、周りの目を気にしすぎず、自分の好きなように生活していました。一年間その環境にいたことで、帰国してから自分に自信がついたと実感することができました。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
私は日本のお菓子や食料を、少しでも持っていけばよかったと後悔しました。現地にもアジアンショップ(日本の食材等を販売する食料品店)はあるので、そこで買おうと思っていたのですが、日本よりもはるかに値段が高く、手が出せませんでした。お気に入りのお菓子などは、少しでも持っていくといいと思います。
●留学前の自分に伝えたいこと
留学をすることを決意したことに感謝したいです。当時は不安でいっぱいでしたが、留学で出会った多くの人に支えてもらい、無事やり切ることができたので、怖がらずにやりたいことに挑戦してほしいです。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
もし悩んでいて決断しきれないのであれば、信頼できる人に相談してみてほしいです。そして、のちに後悔しない選択ができればいいと思います。この一年間で得た経験と出会いは、留学したからこそ得られたものであり、私にとってかけがえのないものになった、ということはお伝えしたいです!
【オーストラリア・サザンクロス大学】
短期海外語学研修
留学期間:2023年2月17日から3週
単位認定:あり
国際政治経済学部2年 專崎鈴奈
●短期海外語学研修への参加を決めた理由
小さい頃から海外の文化に触れ、外国人とコミュニケーションをとりたいという夢があり、英語を話せるきっかけになるのではないかと考えたため。
●研修先の雰囲気
とにかく木が多かったのと、2021年に起こった災害の影響により中高校生がキャンパスを利用していました。そのため賑やかな明るい雰囲気でした。最後の3週目に日本語を勉強中の現地の高校生と交流する機会があり、研修先では同年代の子よりも年下の子と関わることが多かったです。
●教育研究活動や学習内容について
基本グループになって作業することが多く週ごとにテーマがありました。1週目はオーストラリアについて、2週目はオーストラリアの動物、3週目はプレゼンテーションの為に自習や自由な授業が多かったと個人的には感じました。明るくユニークな先生が多かった印象です。
●現地での生活の様子
一日一日が思い出でした。リズモアは自然が多い田舎町なので、鳥の鳴き声で目が覚めるのが気持ちよかったです。また私はホストファミリーと一緒に過ごす時間が好きでした。なので、学校の授業が終わるとすぐに家に帰り、犬の散歩や買い物に行っていました。
●宿泊先
私は今回、初めてホームステイを経験しました。ホストファミリーは、ホストファザーとホストマザーと犬が一匹で知的で温かい家族でした。環境、居心地共に最高で、本当の娘のように接してくれました。私は英語が苦手なので、会話をするときは何度も助けてもらいました。二人には宿題を手伝ってもらったり、日々起こったことを話すのが楽しくて仕方がありませんでした。
●今回の研修で得たものや最も成長した点
今回の研修のおかげで、私は自分の考え方や物の見方が変わったと感じました。日本にいた頃は、人の目ばかりを気にし、自分に対して否定的でした。ですが、研修で多くの人と関わるなかで、どんな自分でも良いということを学ぶことができました。この学びは今後、生活を送る中で大切な財産の一つだと感じています。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
私は留学をする前の自分に英語の勉強をした方が良いと伝えます。なぜなら、留学先で一番後悔したことが自分の単語力の無さでした。いくら、話しかける勇気があっても、咄嗟に自分の思いが伝えられないことにもどかしさを感じる時が多々ありました。特に難しい勉強をするのではなく、単語や中学生文法を勉強したいと思います。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
私は最初、この短期語学留学への参加を迷っていました。しかし、実際行ってみると、今までにない体験と楽しい思い出がいっぱいになりました。なので、語学研修に参加するかを迷っている人にはぜひ参加してほしいです。
【オーストラリア・サザンクロス大学】
短期海外語学研修
留学期間:2023年2月17日から3週
単位認定:あり
国際政治経済学部2年 大澤諒
●短期海外語学研修への参加を決めた理由
元々、海外には積極的に行きたいと考えていたため。
●研修先の雰囲気
田舎のゆったりしたキャンパスだと感じた。先生や授業に関しても日本ほど時間きっかりではなく、ゆったりしている。
●教育研究活動や学習内容について
授業は基本的に英語でオーストラリアの文化などを学ぶ。また、ゆっくりハッキリ話してくれるため、理解しやすい授業になっている。課題に関しては、最初の週にグループに分けられ、最終週にオーストラリアの祭りについてのプレゼンを行うという課題が出された。時間もあり、協力して進めることができるため難易度は高くないと感じた。
●現地での生活の様子
週末は基本的に自由であるため、何かやりたいことがあれば積極的にホストファミリーに伝えると良いと感じた。また、友人と過ごしたければ、お互いのホストファミリーに伝えれば土日友人と遊ぶことができる。私の場合、自分のホストファミリーが仕事で迎えが遅くなる場合など、友人のホストファミリーが何処かへ連れて行ってくれたりしたため、ホストファミリー同士が繋がってくれると、より充実した留学生活を送れると感じた。
●宿泊先
水道が通っていなく、雨水をタンクに貯めろ過して使っていたため、「シャワーは5〜10分」、「洗濯は週末に1回」など日本だと馴染みのないルールがあった。しかし、これくらいは当たり前と思っていたほうが楽しめないと思う。また、家にビリヤード台があったり、広い庭があったりなど日本とは全く異なる生活ができ、私は非常に満足している。
●今回の研修で得たものや最も成長した点
語学に関してはリスニングが伸びたと感じている。また、多少文法は間違っていても伝わるし何より積極的に話すことは大事だと思い行動していたが、後に間違えた文法を確認し次は正しい文法で伝えようとすると、かなり効率がいいと感じた。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
文法と日常で使えるフレーズをもっと覚えておくと便利だと感じた。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
私はチャンスがあるなら絶対に行ったほうがいいと考えています。行く前は不安がいっぱいあるかもしれません。現地に行ってからも、毎日色んな事に驚いて戸惑うかもしれません。でも、それで一々止まっていたら何もできないので「そういうもんだ」、「日本と違って面白いな」くらいにして次にきましょう。案外どうとでもなります。また、3週間なんて本当に一瞬で終わります。絶対に毎日充実するように自分で動きましょう。
【英国・バッキンガム大学】
派遣留学
留学期間:2020年9月~2021年8月
単位認定:あり
文学部3年 菅生ひかり
●留学を終えた感想
この留学での一年は、今までのどの一年よりも濃密で、大切な時間となりました。初めて一人で日本を出て、海外で生活することに大きな不安を抱えていましたが、毎日努力を積み重ねることで少しずつ恐怖も消え去り、自分が異国の地で強く生きていることに自信を持てるようになりました。以前は大きなチャレンジを避けて通ってきましたが、留学生活終盤には、すべて一人で計画してイギリス中を飛び回り、旅を通して色々な体験をできるくらいにまで成長できました。好きな映画の撮影場所や憧れのミュージシャンの聖地など、ずっと行きたかった場所を巡ることもできて後悔はありません。言語や文化の違いに悩んで、寝る間も惜しんで勉強に励み、世界中から集まった学生と友だちと語り合うという、こんなにも新鮮な時間を過ごす機会はもう二度とないかもしれません。ロックダウンを二度も経験したこと、プレゼンテーション前日にパソコンが壊れたこと、心の支えだった猫が交通事故で亡くなったことなど、予想外の困難にも何度も直面しましたが、それらを乗り越えた今、私は出国前の何倍も強くなることができました。ずっと憧れていた国で生活し、勉強できたことは何にも代えられない経験です。この経験は、二松学舍での今後の学習や、その先の将来にも活きると確信しています。
●留学を決めた目的と理由
将来日本語を母国語としない人に日本語を教えるという目標があり、そのために他の言語を理解する必要があると考えました。また、自分がマイノリティな立場になる環境で一から現地に適応して生活してみたいという気持ちもあり、留学をしようと決意しました。憧れの国であるイギリスの大学が提携校にあったことが決め手でした。国文学科から英語圏への留学は珍しく、難しいようにも思えますが、自分の大好きな国で勉強できることはモチベーションの向上にも繋がると思ったので、迷いはありませんでした。「日本語学専攻だから英語圏留学は無理だ」などという先入観に囚われずに決意してよかったと思っています。自分の学びに直接関係していないように見えても、学ぶことはたくさんありました。専攻分野、資格コース、教職課程、そして留学、どれも妥協せず挑戦できて大学生活が充実しています。
●教育研究活動や学習内容について
ファウンデーションコースというコースで勉強しました。コースの学生はほとんどネイティブの学生か、英語が堪能な留学生だったので、最初は授業についていくのがやっとでした。授業内容としては、大学生に必要なアカデミックスキルを鍛える授業から、イギリスの歴史や国際関係を学ぶ授業、そして私が二松で勉強している内容に通ずるような映画の授業まで、幅広い分野を学ぶことができました。英語を学ぶのではなく英語で何かを学ぶことで、実用的な英語力が鍛えられました。チュートリアルという少人数クラスでのディスカッションがあるので、それに向けた準備や課題のために毎日ほとんどの時間を勉強に充てました。課題やエッセーの量が多く、みんな寝る間も惜しんで勉強をしていました。そして日本の大学と違い、学生主体で授業が進むことが多かったです。プレゼンテーションやディベートを通し、自分の意見を持つこと、そしてそれをまとめて発信する力が身に付きました。バッキンガム大学は少人数での授業が特徴的で、発言の機会が多く大変でしたが、その分一人ひとりに対するサポートが手厚く、安心して授業に臨むことができました。教授に頑張りを認めてもらい、良いグレードをもらうことができたときの達成感は忘れられません。クラスメイトも、私の英語力を見下したり馬鹿にしたりは一切せず、みんな優しく助けてくれました。今ではかけがえのない友人です。
●留学先の魅力や出会った人たちとの思い出
バッキンガム大学のキャンパスは、自然に囲まれた静かで綺麗なキャンパスです。小さな大学ですが国際色豊かで、世界中から集まった学生と友達になれます。最初は初めての海外生活に不安がありましたが、のどかな街だったのですぐに慣れ、安心して生活できるようになりました。キャンパス内で様々な動物に出会ったり、勉強に疲れたら川沿いを散歩したり、東京では味わえない楽しさもありました。街の人たちはとても優しく、スーパーで話しかけてくれたりしました。治安がいい地域で安心して生活することは、学習への集中にも繋がります。大学の職員さんもみんな親切で学生思いです。勉強のことだけでなく、海外から一人で来た私のことを心配して毎日のように連絡をくれました。クリスマスプレゼントをくれたり、一緒にご飯を食べたり、いつも支えてもらいました。今ではバッキンガムは大好きな場所で、また訪れたいと思っています。
●現地での生活について(宿泊先や研修先の雰囲気、一日のスケジュール、週末の過ごし方など)
キャンパス内の寮で生活していました。寮では約4人でキッチンや浴室を共用し、一緒にご飯を作ったりして仲を深めました。常に他の学生の顔が見ることができる環境だったので安心できました。世界各国から集まった人と共同生活をすることは、大変なことももちろんありますが、その分学ぶことも多くありました。お互いの国の料理を振る舞い合ったことは良い思い出です。
授業時間以外のほとんどは、基本的に自習に時間を費やしました。フラットメイトに課題の添削をしてもらうこともありました。余裕のある週末には、隣町のショッピングモールに買い物に行ったり、長期休みには友達とパブでフットボールの試合を見たり、ゲームをしたりもしました。大学は小さく、寮に住む学生も多かったので、一歩部屋の外に出ればたくさんの学生と話すことができました。そんなキャンパスのフレンドリーな雰囲気が大好きでした。ロックダウン中は孤独感に襲われることもありましたが、パンデミック下で制約のある中で充分にイギリスでの生活を満喫できました。
●留学で成長した点
最初は自分の英語力に自信がなく、コミュニケーションを取ることが怖いと感じていました。しかし、友だちに自分のことをもっと知ってほしいという気持ちや、相手のことをもっと知りたいという気持ちを持つようになってから、積極的に会話を楽しめるようになりました。間違いを恐れず、伝えようという意思を優先することで、次第に友だちも増えていきました。授業では日本について教えてと言われることが多く、自分が日本代表として発言しなくてはいけないことが何度もありました。自分が思っているよりも日本について何も知らないことにショックを受け、改めて自分の国について深く考える機会になりました。今までは日本にいて、同じ文化を共有する人に囲まれて生きてきたので、イギリスに来て自分がマイノリティな立場になったことで、初めて「日本人である自分」を強く認識しました。このような経験は留学でしか得られない貴重なことだと思います。また勉強面だけでなく、行動力も身に付きました。留学中はすべて自分から動かなければ何も始まらないし、トラブルが発生しても自分で解決するしかありません。そして日本語を話してくれる人は誰もいません。そういった環境が自分の行動力を引き出し、どんなことにも勇気をもって、そして冷静に対処できるようになりました。新しい友達を作ることも簡単なことではありませんでしたが、少し勇気を出して誰かに会いに行ってみると、そこからどんどん出会いが広がりました。また、カフェで難しい注文をしてみたり、店員さんに話しかけてみたり、小さな勇気の積み重ねとそれを達成したときの喜びの繰り返しで、私は大きく成長できたと思います。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
もっとスピーキングの練習をしておけばよかったなと思います。スピーキングは現地に行ってしまえば勝手に伸びるものだと楽観的に考えていましたが、簡単な日常会話レベルはしっかりできるようにしておくべきでした。日本について聞かれることが授業でも日常会話でもたくさんあります。最低限の知識は頭に入れておいたほうがいいと思います。私は授業での発表のために、わざわざ日本から本を取り寄せて日本の政治について勉強し直したこともありました。
●留学前の自分に伝えたいこと
留学前の自分に、一番にありがとうと伝えたいです。やりたいことが多く、教職課程や資格コースも取っていて多忙だったので、さらに留学をするとなれば失うものもありました。しかしそこで諦めず、やりたいことに妥協せず突き進んだことに感謝しています。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
日本国内で英語の勉強をする手段はいくらでもあります。しかし実際に現地で生の英語に触れ、現地の人と同じ空気を吸って生活できることは留学でしかできない経験であり、それだけで価値はあります。この一年を振り返ると、大変なことばかりでしたが、一つひとつの問題を解決したときに得られる成長が、日本国内での倍以上のものでした。そういう環境に自分の身を置いてチャレンジすることは、誰もができるわけではない貴重な経験だと思います。英語力を伸ばすためという理由ももちろん大事ですが、自分の限界を知ったり、自分の好き嫌いに改めて気が付いたり、人間として成長するためにも留学は絶好のチャンスです。ぜひ一歩踏み出し、このチャンスを掴み取ってください。
【英国・バッキンガム大学】
短期海外語学研修
留学期間:2020年2月15日~3月16日
認定単位数:2科目4単位
文学部2年 二階堂千翼
●短期海外語学研修の参加を決めた目的と理由
学生のうちに何か貴重な体験をしておきたいと考えており、そのひとつに留学がありました。英語力が求められる現代、英語を勉強する方法として、実際に英語が話される土地で生活することは深い学びが得られると思ったし、異文化を体験することで自分の価値観が変わり、これからの人生に何か繋げられるのではないかと考えた為です。国際交流センターに訪れ話を伺ったり、説明会に参加したりして、イギリスへの留学プログラムに魅力を感じた為、参加を決めました。
●研修先の雰囲気(キャンパスや先生たちの雰囲気、現地学生との交流等)
キャンパスは広大で自然が多く、パソコンやスクリーンなども揃っている設備の良いところでした。先生方は今回5名にお世話になりましたが、どの方もとても気さくで明るく、親切な印象です。授業は日本人学生だけなので、現地学生との交流はあまりありませんでしたが、時々現地学生が授業中にお話ししてくださることや、パーティー、ロンドンへの旅などで一緒に行動することもありました。
●学習の内容(授業内容、先生の印象、課題・自習の量等)
午前中はイギリスの地理や歴史などの講義を受けます。階級制度や王室についてなど日本と異なる文化について学べるのでとても興味深かったです。少し進むスピードが早かった為、苦労はしました。午後は英会話を学びました。日常生活で使えるようなフレーズから買い物時のフレーズまで、英語を話す練習がたくさんできました。授業ではひとりひとり指名されるので、自主性や積極性も養われたと感じます。課題は日常的に日記を書くことでしたが、楽しんでやれました。観光地への旅のプログラムが組まれている夜などは遅く帰宅する為こなすのが大変でしたが、よい経験になったと思います。
●現地での生活の様子
ロンドンに出かけたことも楽しかったです。様々なロックミュージシャンの聖地を訪れたり、イギリス最大のマーケットで買い物をしたり、紅茶の専門店に行ったりなど、とても充実した時間を過ごすことができました。ホームステイではホストファミリー以外の同居人と協力して掃除やお手伝いをすべきですが、そこに意見や性格の違いを感じることがありました。同じ家で生活する以上、合わないところがあると困ってしまいました。
●この留学でもっとも成長した点
語学力は伸びたと感じています。単純に英語を話すスキルが伸びたことや語彙が増えたことに加え、アメリカ英語でないイギリス英語の知識が増えました。片言の英語でも積極的に話すことで練習になるし、それによって自信もつくため、今までの外国語に対する難しさや自信の無さは少し減ったと思います。
【英国・ケンブリッジ大学】
夏期短期海外語学研修
留学期間:2019年8月11日~9月1日
認定単位数:2科目4単位
国際政治経済学部3年 高橋宗馬
●短期海外語学研修への参加を決めた目的と理由
イギリス英語(単語や発音)と文化を学ぶため。また、高校生以降に海外へ行ったことがなかったため、貴重な体験をするため。ケンブリッジ大学といった有名な大学の授業がどのようなものか気になったから。
●研修先の雰囲気
非常に良い!静かな田舎町にキャンパスがあるため初めは少しだけ不安があったが、数日経てば何も気にならなかった。先生たちや現地の学生たちの雰囲気と愛想は非常に心地よく、ずっとイギリスにいたくなる気さえする程だった。
●留学の内容
文系理系関係無しのテーマで、そのテーマ毎に議論を勿論"英語"でするため、非常に難易度が高いテーマが多かった。しかし、複数のテーブルにグループ毎にディスカッションするとき、必ず現地の先生が1人はテーブルに付いていてくれたため、授業の中で非常に助けになった。加えて、休憩が多いのが印象的だった。授業の進行度に比例して5分から20分の休憩がこまめに用意されていたので、リラックスした状態を保ちながら授業に臨めた。
●現地での生活の様子
1番印象的だったのは挨拶と声かけだろうか。すれ違う度に挨拶が交わされ、コンビニの店員さんでさえ、買った後は、良い一日を!などの声かけをしてくれる。日本では考えられない温かさに胸が一杯になった。しかし、逆に今回私はロンドンでスリ被害にあっているため、人間の善意と悪意を対照的にどちらも受けたことになる。財布は正直悔しいが、人生においてこれ程貴重な体験はないだろう。行ってよかった以外の感想が思い浮かばない。宿泊先はキャンパス内にある寮の2階の一室だった。ハウスキーパーさんが週に一回来て下さっていたので、ストレスも全くなく過ごせた。最初は冷暖房どちらも無いことに、少しの不安を覚えたが、それ以上にイギリスの気候は最高で、そんなこともすぐ忘れてしまうような3週間だった。
●今回の研修で得たものや最も成長した点
語学力は当然伸びただろう。私は英会話を週に一回2時間を4年間やっており、ある程度は喋ることが出来る状態で行ったが、やはり英語のみに囲まれる生活では、当然気後れもした。自分より話せる他の生徒たちや、優しく接してくれる先生たちと話していくうちにモチベーションがどんどん上がっていき、常に使えそうな単語や熟語のメモを取るまでになっていた。思い返せば持っていった新品のレポート用紙の束がほぼ無くなりかけていたことが何よりの証明だったのかもしれない。
●留学する前に準備しておけばよかったこと/留学する前の自分に伝えたいこと
充分な準備をしていったと思っているため特に無い。強いて言うなら、スリ被害に関しては、自分だけは取られないという意識を少しでも無くせていたとは思う。結果論と言ってしまえば聞こえは良いのかもしれないが、仕方ないと割り切るのもひとつの手段だと考えている。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
是非行ってほしい。結果的に財布が無くなってしまった自分でさえ、本当に本当に行ってよかったと今でも思い出しながら思う程!最終日のパーティで歌って、踊っているときに終わって欲しくないなぁとずっと思っていた、と言えばどれだけプログラムが充実していたかが伝わると思う。
中国語圏への留学
【中国・北京大学】
派遣留学(オンライン)
留学期間:2021年9月1日~2022年7月31日
単位認定:あり
文学部3年 落合結希
●留学を終えた感想
あっという間でしたが、とても楽しく、有意義な一年でした。最後まで渡航がかなわなかったことは大変残念ではありますが、オンラインという環境だからこそ得られたものも多く、決して現地で生活することだけが留学の醍醐味ではないということを感じました。
●留学を決めた目的と理由
北京大学への留学を実施していることを理由の一つに二松学舎へ進学したのですが、いつ頃どのような理由で留学を決心したかについては自分でもよくわかりません。昔から当たり前のように中国留学を目標としていたのであまり明確な理由等は考えたことがありませんでした。
●学習内容(授業の内容、先生の印象、課題・自習の量等)
授業内容や課題、クラスメートについては、私の場合通常の留学とほぼ同じものであったと思われます。教科書はkindleでの購入、書籍によっては現地のAmazonアカウントが必要です。留学先によっては時差問題についても検討しなくてはなりません。先生方はとてもまじめな方で、オンラインという利点を生かし授業時間外に積極的に質問に答えてくださいました。
●オンライン留学のおすすめポイント
渡航が不要なことです。長期間の海外渡航には危険が付きまとうものですが、その点の心配は無用です。文化や食事が合わないといった問題も起こりません。金銭的な負担も通常の留学と比較すれば安く済みますし、友人と疎遠になることもないので、海外に行くのが怖いけど授業は受けてみたい人には特におすすめです。
●留学で成長した点
授業が言わずもがなすべて中国語なので、中国語を日本語に訳さずそのまま理解する習慣が付きました。またオンライン留学ならではの点として、インターネット環境でのコミュニケーション能力がついたとも感じています。オンライン環境だとどうしても自ら発言することを躊躇してしまいがちですが、留学では自分から発言することが何より大事です。これができるようになったのは自分でも意外に大きな収穫でした。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
まずは電子機器についてですが、やはりそれなりの性能のパソコンやWi-Fiがないとそもそも授業出席が困難です。また、長時間外国語を集中して聞き続けることは想像以上に心身へ負担がかかるので、少しでもリラックスできるよう環境を整えましょう。最低限の外国語でのメールの書き方も覚えておくと役に立ちます。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
留学したら必ず成長する、は単なる甘えです。積極的に学ぶ姿勢がなくてはどのような環境でも成長はあり得ませんし、時間とお金を無駄にするだけです。もし留学を目指すなら、必ず自分なりの明確な目標を持って臨んでください。それさえあれば、何も恐れることはありません。応援しています。
韓国語圏への留学
【韓国・高麗大学校】
短期海外語学研修
留学期間:2023年2月12日から3週間
単位認定:あり
文学部1年 石井こはる
●留学を決めた目的と理由
高校時代から進学先を決定する際に、韓国語圏への留学を考えていました。留学を目先の目標に大学へ進学したため、4年間の内に1度は行こうと考えていました。他の留学とは違い、ホームステイですが、3週間という短い期間でもしっかりと韓国語に触れる機会が学校外にもあるというところに魅力を感じ、留学参加を決めました。
●研修先の雰囲気
高麗大学校はとても広く、設備も整った大学でした。授業は韓国語のみということもあり初日は緊張していましたが、レベルにあったクラス分けがあるので、韓国語を1年しか勉強していない私でも理解出来る単語を使って先生方が授業をして下さり、文法以外でもリスニングの力がとても身についたと思います。トウミ制度もあるため、年が近い韓国人の方と交流もあり、現地の人のオススメする韓国スポットなどに案内して下さりとても有意義な時間を過ごせました。
●教育研究活動や学習内容について
授業で関わった先生は3人でしたが、どの先生も優しく、とても分かりやすく私たちに授業をして頂きました。分からないところがないかを聞いてくださったり、課題のチェックも一人一人丁寧にして頂きました。授業後の宿題はそこまで多くなく、週に2回くらいでした。重要な文法、単語を復習できる簡単なものや、習った文法を使って自分の話を書く作文などが出ました。次々と新しい文法を習っていくため、復習を欠かさずに行いました。
●現地での生活の様子
初日にホームステイの方と紆余曲折を経てお会いすることになりました。初めての韓国でしたが、とても優しい方々に助けられました。行く前はあまり期待をせずに行ったのですが、どこの出身でも関係なく助けてくださった韓国人の方々のおかげで、偏見を無くすことが出来ました。
●宿泊先について
ホストマザーの方がとても優しく、気遣いを沢山してくださいました。今でもメッセージアプリで近況を伝えて下さったり、聞いてくださったりします。綺麗で広い部屋を貸してくださったので、居心地の良い環境で生活することが出来ました。洗濯やシャワーなど身の回りの事も困ることなく生活出来ました。
●今回の研修で得たものや最も成長した点
日本と韓国での学びは大きく異なることが分かりました。授業では韓国語しか使わないので、授業中は集中しないとすぐに何をやっているか、何をすれば良いのかが分からなくなってしまいます。二松学舎大学の授業時間よりも短いから楽だと思っていたのですが、集中して授業に参加しなければいけなく、逆に短い時間でないと集中力が続かないのだと理解しました。4時間の授業が終わるころには疲れが溜まっていて、3週間毎日、日付が変わる前に就寝をしていました。最初の方は韓国語を聞いて日本語に翻訳するというのを意識的に頭の中で行っていましたが、慣れた後半あたりからは意識せずとも勝手に翻訳を脳内でしていました。確実にリスニングの能力が上がったとそこで実感しました。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
旅行本を準備していった方が良かったと思いました。あくまで学びが目的ですが、現地では全てが学びに繋がります。私はあまり韓国について詳しくなかったので、授業後に遊びに出かける時や、土日もいつも同じような所に出かけたのですが、今考えるともっと色々なところに行けば良かったと思います。現地でしか見れないものや、食べれないものを沢山経験しておけば良かったです。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
様々な理由で留学へ参加することを迷っている方が多いと思います。私は周りからの目を気にして留学参加を迷いました。まだ1年しか勉強してないし韓国語もすごくできるわけじゃないのに行くんだ、と言われたこともありました。ですが、経験しないと学べない発見がありました。日韓の関係や自分の韓国語のレベルを気にして参加しないにはもったいないプログラムだと思います。韓国語を学びたいという気持ちがある方は必ず有意義な時間を過ごせる3週間だと思います。
【韓国・高麗大学校】
短期海外語学研修
留学期間:2023年2月12日から3週間
単位認定:あり
文学部3年 佐藤葉南
●短期海外語学研修への参加を決めた理由
大学生の内に短期でも韓国に留学したいと思っていましたが、コロナと同時に大学生活が始まり、留学の機会がありませんでした。今回、コロナ対策の緩和等によって以前よりも留学に行きやすい環境が整っていたため参加を決めました。
●研修先の雰囲気
先生方も皆さん優しく、丁寧に教えて下さりとても良い雰囲気でした。特に、文法や正しいことば使いのみではなく、今韓国の学生の間で流行している言葉や省略語なども教えて下さり、生きた韓国語を学ぶことができたと思います。
●教育研究活動や学習内容について
1日4時間の授業。課題で出されていたのは、毎日次の日の予習をすることと、週に1回ほど作文の課題がありました。課題に取り組んでいた分、最終試験の直前に慌てることはありませんでした。
●今回の研修で得たものや最も成長した点
プログラムに組まれていたトウミ制度での韓国人の友人や家庭でも日本語を話せる人はいなかったため、韓国語で話すくせが付いたように思います。また、日本でも韓国語の授業はありましたが、韓国で生活していると授業で習った言葉をその日のうちに見聞きしたり実際に自分で使う機会があるため、単語や文法の吸収が早かったと思いました。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
今回は短めの期間でのホームステイだったため、あらかじめ自分がどのような経験をしてきてどのような性格であるのかを伝えることができる手紙などを用意しておけば良かったと思いました。
また、私は日本からのお土産で知育菓子、ホットアイマスク、ポケモンレトルトカレーなどを持っていったのですが、使い方、作り方を事前に韓国語で説明できるように準備しておくか、裏の説明を韓国語に訳した紙を貼るなどした方が良かったと思いました。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
短期ではありますが、韓国で実際に生活することで学ぶことができることは多くありました。特に韓国料理屋ではなく家庭での実際の食事であったり、公共交通の文化、トイレ事情やお店で食事をする時の常識など、聞いたことはあっても自分で経験することとは大きく違います。また、旅行では行くことができない距離の場所にも行くことができ、韓国の生活を満喫できる3週間になると思います。
【韓国・成均館大学校】
派遣留学
留学期間:2021年2月~2022年1月
単位認定:あり
国際政治経済学部4年 武田 凜
●留学を終えた感想
留学を終えてこの1年間を振り返ってみると、今までの人生の中で一番充実していて、多くのことを吸収できた年になったと実感します。初めは、コロナの影響によりPCR検査や隔離などイレギュラーな事態に対応することに不安もありましたが、実際に行ってみると現地の方も丁寧に対応してくださり、普段は出来ないような事を経験することが出来てむしろ良かったです。
韓国で1年間楽しく過ごせたこともですが、特に自分の中で自信になったことは、後期の正規科目です。私は、韓国で専門的な授業を聞くことが初めてだったので、自分が授業についていけるのか、単位が取れるのかと非常に心配していました。しかし、不明な点はすぐに友達に助けてもらったり、教授に話を聞くことが出来る環境であったため、単位を落とすことなく半学期を終えることが出来ました。韓国で授業を受ける上で、私が目標としていた韓国の政治や経済についても知ることが出来ました。また、語学堂での友達は様々な国の方がいて、国ごとに特色がありとても興味深かったです。語学堂で学んだことにより、韓国への理解を深めるとともに自分の視野が広くなるのを感じて、色んな国に行ってみたいという気持ちが強くなりました。
夏休みと冬休みに旅行したカンウォンドも印象的です。今まで韓国に行くときは、日数も決まっていたためソウルにしか行ったことがありませんでしたが、今回の留学では様々な場所に足を運ぶことが出来ました。カンウォンドは、海が綺麗で自然が多くソウルとは違った風景を楽しむことが出来て感動したのを覚えています。
背中を押してくれた両親や友達、選んでくださった大学がいたからこそ実現できた目標と経験です。これから先も沢山の経験をすると思いますが、その時には今回の留学を思い出して今後に活かしていきます。
●留学を決めた目的と理由
元々韓国の文化に対して関心が多く語学力も上げたいと思っていました。大学に入学したての1年生の時に、韓国語を教えて頂いた教授の影響もあり、さらに興味が湧き韓国の文化をもっと知るために、現地に住んでみたいと思うようになりました。この時から、成均館大学に長期留学をしたいという思いも強くなっていきました。
しかし、実際1年間の留学をいきなりするというのは自分の中で不安もあったため、まず大学の短期海外語学研修を利用させていただきました。その時にホストファミリーの方に成均館大学に連れて行っていただく機会があり、この大学に通いたいという気持ちがより強くなりました。さらに、韓国の文化だけではなく、政治や経済にも関心が多くなり、長期留学を通して実際に韓国の大学で授業を受けたいと思ったことがきっかけで、留学を決めました。
●教育研究活動や学習内容について
語学堂では、1日4限で月曜日から金曜日まで、1つの授業が65分でした。1限と2限は主に文法を学び、3限と4限では文法で習ったことをもとにスピーキングやリスニングを学びました。試験は中間と期末の2回で、宿題は他の語学堂と比較して少なく、試験前に1度だけライティングの提出があります。私のクラスは、自分を含めて日本人が2人いて他には中国、ドイツ、イタリア、チェコなど様々な国籍の学生が一緒に授業を受けていました。
後期の正規科目の授業では、コロナが増加傾向にあったこともありオンラインでの授業でしたが、とても実りのある半学期になりました。不明な点があればすぐ教授に連絡できる手段もあったので不安はありませんでした。実際に学校で授業を受けることは出来ませんでしたが、オンラインならではの環境もしっかり整っていたので安心でした。
●留学先の魅力や出会った人たちとの思い出
正直、コロナで友達は出来ないのではないかと不安でしたが、全くそんなことはありませんでした。寮で生活しながら出来た友達や語学堂で一緒に授業を受けた友達など、今でも頻繁に連絡を取っています。日本にいた時は知らなかった様々な国の文化を知ることが出来ました。成均館大学は、日本人が少ないので主な会話を韓国語で話せる点も非常に良かったです。
●留学のおすすめポイント
旅行では行けない場所に行ってみるのが非常に楽しかったのでおすすめです。自分自身、旅行ではソウルなどの有名所しか行ったことがありませんでした。今回の留学を通して新しい場所にたくさん足を運ぶことが出来ました。そうすることで、知らなかった韓国の街並みや景色を知ることが出来てとても感動しました。特に韓国は山が多く、頂上の方まで登るとソウルの街を見ることが出来るのでおすすめです!
●現地での生活について(宿泊先や研修先の雰囲気、一日のスケジュール、週末の過ごし方など)
前期は寮で生活していました。ルームメイトは日本人の子で、趣味嗜好があっていたこともありとても楽しく寮生活を送ることが出来ました。寮は学校のすぐ横にあるので、時間にゆとりをもって行動することが出来ます。平日は9時から15時まで学校に行って語学堂の授業を受けました。授業が終わってからは、時間があったので友達とソウルのカフェや展示会などに遊びに行きました。週末は、少し遠出をして、韓国のいろんな場所を探索していました。
後期は、夏休みの時点から寮ではなく自分で不動産に行き、部屋を借りて生活していました。不動産の方や大家さんとの韓国語でのやり取りは、自分の中で韓国語に対する恐怖心をなくしてくれるとても良い機会になりました。海外で一人暮らしをするというのは挑戦でもありましたが、大家さんや友達に沢山助けていただきながら無事に生活をすることが出来て、非常に良い経験になりました。
●留学で成長した点
挑戦をするという点で一番成長できたように感じます。留学をする前は、新しいことを始めるのに少し抵抗がありましたが、今回の長期留学を通して色々な事に挑戦して新しい知識をインプットすることが出来、非常に充実した1年を送ることが出来ました。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
留学をする前に語学力をもう少しあげていけば、語学堂でもっと沢山のことを吸収できたのではないかと感じました。しかし、語学堂で詳しく丁寧に韓国語を教えていただけるので、後期の正規科目にも少し安心することが出来ました。正規科目に移っても、難しい韓国語は語学堂の先生に連絡して助けて頂いていたので良かったです。
●留学前の自分に伝えたいこと
留学前も割と不安よりも楽しみという感情の方が大きかったのですが、もちろん隔離や履修などの大変な時期もありました。事前にどのような流れで1年を過ごすのかというイメージを持って留学に行くのが良いと伝えたいです。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
留学前など、なにか新しいことを始めるときは不安があると思います。しかし、その時にしかできない経験が沢山あるので、1日1日を充実させて楽しんでほしいです。あまり深く考えすぎずに、やってみようかな?くらいの気持ちで挑戦するのが良いと思います。
その他の留学
【アメリカ・サンフランシスコ州立大学】
短期海外語学研修(オンライン)
留学期間:2022年2月22日~3月11日
認定単位数:1科目2単位
文学部3年 朝倉藍乃
●留学を終えた感想
先生たちと英語でのやりとりをするだけでなく、現地の大学生たちともやりとりすることができ、とにかく会話をする機会が多かったので、スピーキングとリスニングのスキル向上に役立つ留学でした。
●留学を決めた目的と理由
コロナ禍ということで、現地に留学に行けなかったため、オンライン留学をすることを決めました。コミュニケーション能力や自分の考えを表現できる力を向上させたいと思い参加しました。
●留学の内容
週ごとにテーマがあり、そのテーマに関連する知識を英語で学び、それについて先生や現地の学生と話をしました。最初の週はサンフランシスコが抱える社会的な問題と経済状況、2週目は芸術、3週目はスポーツとエンターテイメントがテーマでした。 毎日、現地のサンフランシスコ州立大学の学生との交流があります。学生たちは自分と年が近いこともあり、話しやすかったですし、わからない単語や表現についても教えてくれたので、とても刺激的な時間を過ごせました。
●オンライン留学のおすすめポイント
オンライン留学は、遠くの地域の人々と家にいながら繋がることができる点が最大のメリットです。手元に自分が一番使いやすい辞書をおいて、わからないことがあれば咄嗟に調べることができるので、現地にいきなり行って外国語を学ぶよりはハードルが低く、外国語を学ぶ入門編としてふさわしいプログラムだと思います。
●留学で成長した点
自分の意見を自信を持って表明できるようになったことが最大の成長した点でした。文法に間違いがあったとしても、臆せず話すことが大事だと気づきました。むしろ間違いをすぐに先生が指摘してくれて、ふさわしい表現を教えてくれたことで、学ぶ機会が増えたので、よかったと感じています。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
実際に話してみると、自分の会話表現が一辺倒で同じ言い回しを繰り返し使いがちであることに気づきました。同じ意味でも、異なる言い回しのレパートリーを増やせば、もっとスムーズかつより熱意のこもった会話ができたと思います。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
事前準備として、文法や単語を学ぶことよりも、外国語を通じて何を学びたいのか、どういう自分になりたいのかをはっきりさせることが重要です。私の場合は、芸術やエンターテイメントについて英語で学びたい、自分が芸術を見て感じたことを伝えられるようになりたいという目標を立てて、留学に参加しました。
【オーストラリア・サザンクロス大学】
2021年度 夏期オンライン短期海外語学研修
国際政治経済学部2年 島田幸志郎
●留学を終えた感想
3週間にわたるオンライン留学でしたが、非常に優しく、理解のある先生方ばかりでした。そのため発言する際、言葉に詰まっても親身に対応していただいたこと、また授業では話しやすい環境の中、一人ひとりの発言を肯定的に受け入れていただいたことは今でも感謝しています。
●留学を決めた理由
リスニングに自信がなく、問題が聞き取れないことも多々ありました。もともと英語は好きな科目でもあり、聞き取る力を伸ばしていきたいと考えていたところ、Live Campusにて今回のプログラムを知り、参加することを決めました。
●留学の内容
授業では主にオーストラリアに関すること、野生動物、祭り、原住民など多岐にわたって日本と比較しながら学びました。他大学から参加している学生と一緒に過ごしましたが、自ら積極的に学ぼうと授業に参加していた姿は刺激となりました。
●オンライン留学のおすすめポイント
実際に現地へ行く場合は事前にパスポートや荷造りなどの渡航準備、また現地の食事や文化、気候など適応できるか不安な面もありますが、オンラインの場合は、その心配がなくなるため、気軽に臨めるところが強みだと思います。
●留学で成長した点
ネイティブの発音を聞き取ることが次第に慣れてきたこともありますが、なにより英語で話すときの恐怖心がなくなりました。それにより自ら発言しようと積極的になることができました。また英語ではどのように表現するのか考える力も養われたと思います。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
海外のテレビアニメなどを聴くことで、ネイティブのリズムにある程度慣れた状態で臨むことができたのではないかと思いました。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
英語のリスニングを伸ばすことを目標としてこのオンライン留学に参加しましたが、それだけではなくオーストラリアの文化や歴史、1時間のホームステイで現地の方と会話する機会などもあり、日々新しい発見で溢れていました。また理解できなかったところがあると先生方も丁寧に説明していただけたので、リラックスして学ぶことができました。一つひとつの経験が楽しく、何ものにも代え難い3週間となりました。いろんなことにチャレンジしたい方は是非挑戦してください。