留学体験記
本学の留学制度(短期海外語学研修および派遣留学)を利用して留学した先輩による体験記を紹介しています。
英語圏への留学
【英国・バッキンガム大学】
2020年 春短期海外語学研修
文学部2年 二階堂千翼
●短期海外語学研修の参加を決めた理由
学生のうちに何か貴重な体験をしておきたいと考えており、そのひとつに留学がありました。英語力が求められる現代、英語を勉強する方法として、実際に英語が話される土地で生活することは深い学びが得られると思ったし、異文化を体験することで自分の価値観が変わり、これからの人生に何か繋げられるのではないかと考えた為です。国際交流センターに訪れ話を伺ったり、説明会に参加したりして、イギリスへの留学プログラムに魅力を感じた為、参加を決めました。
●研修先の雰囲気(キャンパスや先生たちの雰囲気、現地学生との交流等)
キャンパスは広大で自然が多く、パソコンやスクリーンなども揃っている設備の良いところでした。先生方は今回5名にお世話になりましたが、どの方もとても気さくで明るく、親切な印象です。授業は日本人学生だけなので、現地学生との交流はあまりありませんでしたが、時々現地学生が授業中にお話ししてくださることや、パーティー、ロンドンへの旅などで一緒に行動することもありました。
●学習の内容(授業内容、先生の印象、課題・自習の量等)
午前中はイギリスの地理や歴史などの講義を受けます。階級制度や王室についてなど日本と異なる文化について学べるのでとても興味深かったです。少し進むスピードが早かった為、苦労はしました。午後は英会話を学びました。日常生活で使えるようなフレーズから買い物時のフレーズまで、英語を話す練習がたくさんできました。授業ではひとりひとり指名されるので、自主性や積極性も養われたと感じます。課題は日常的に日記を書くことでしたが、楽しんでやれました。観光地への旅のプログラムが組まれている夜などは遅く帰宅する為こなすのが大変でしたが、よい経験になったと思います。
●現地での生活の様子
ロンドンに出かけたことも楽しかったです。様々なロックミュージシャンの聖地を訪れたり、イギリス最大のマーケットで買い物をしたり、紅茶の専門店に行ったりなど、とても充実した時間を過ごすことができました。ホームステイではホストファミリー以外の同居人と協力して掃除やお手伝いをすべきですが、そこに意見や性格の違いを感じることがありました。同じ家で生活する以上、合わないところがあると困ってしまいました。
●この留学でもっとも成長した点
語学力は伸びたと感じています。単純に英語を話すスキルが伸びたことや語彙が増えたことに加え、アメリカ英語でないイギリス英語の知識が増えました。片言の英語でも積極的に話すことで練習になるし、それによって自信もつくため、今までの外国語に対する難しさや自信の無さは少し減ったと思います。
【英国・ケンブリッジ大学】
2019年 夏期短期海外語学研修
国際政治経済学部3年 高橋宗馬
●短期海外語学研修への参加を決めた理由
イギリス英語(単語や発音)と文化を学ぶため。また、高校生以降に海外へ行ったことがなかったため、貴重な体験をするため。ケンブリッジ大学といった有名な大学の授業がどのようなものか気になったから。
●研修先の雰囲気
非常に良い!静かな田舎町にキャンパスがあるため初めは少しだけ不安があったが、数日経てば何も気にならなかった。先生たちや現地の学生たちの雰囲気と愛想は非常に心地よく、ずっとイギリスにいたくなる気さえする程だった。
●留学の内容
文系理系関係無しのテーマで、そのテーマ毎に議論を勿論"英語"でするため、非常に難易度が高いテーマが多かった。しかし、複数のテーブルにグループ毎にディスカッションするとき、必ず現地の先生が1人はテーブルに付いていてくれたため、授業の中で非常に助けになった。加えて、休憩が多いのが印象的だった。授業の進行度に比例して5分から20分の休憩がこまめに用意されていたので、リラックスした状態を保ちながら授業に臨めた。
●現地での生活の様子
1番印象的だったのは挨拶と声かけだろうか。すれ違う度に挨拶が交わされ、コンビニの店員さんでさえ、買った後は、良い一日を!などの声かけをしてくれる。日本では考えられない温かさに胸が一杯になった。しかし、逆に今回私はロンドンでスリ被害にあっているため、人間の善意と悪意を対照的にどちらも受けたことになる。財布は正直悔しいが、人生においてこれ程貴重な体験はないだろう。行ってよかった以外の感想が思い浮かばない。宿泊先はキャンパス内にある寮の2階の一室だった。ハウスキーパーさんが週に一回来て下さっていたので、ストレスも全くなく過ごせた。最初は冷暖房どちらも無いことに、少しの不安を覚えたが、それ以上にイギリスの気候は最高で、そんなこともすぐ忘れてしまうような3週間だった。
●今回の研修で得たものや最も成長した点
語学力は当然伸びただろう。私は英会話を週に一回2時間を4年間やっており、ある程度は喋ることが出来る状態で行ったが、やはり英語のみに囲まれる生活では、当然気後れもした。自分より話せる他の生徒たちや、優しく接してくれる先生たちと話していくうちにモチベーションがどんどん上がっていき、常に使えそうな単語や熟語のメモを取るまでになっていた。思い返せば持っていった新品のレポート用紙の束がほぼ無くなりかけていたことが何よりの証明だったのかもしれない。
●留学する前に準備しておけばよかったこと/留学する前の自分に伝えたいこと
充分な準備をしていったと思っているため特に無い。強いて言うなら、スリ被害に関しては、自分だけは取られないという意識を少しでも無くせていたとは思う。結果論と言ってしまえば聞こえは良いのかもしれないが、仕方ないと割り切るのもひとつの手段だと考えている。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
是非行ってほしい。結果的に財布が無くなってしまった自分でさえ、本当に本当に行ってよかったと今でも思い出しながら思う程!最終日のパーティで歌って、踊っているときに終わって欲しくないなぁとずっと思っていた、と言えばどれだけプログラムが充実していたかが伝わると思う。
中国語圏への留学
【中国・北京大学】
2021年 派遣留学(オンライン)
文学部3年 落合結希
●留学を終えた感想
あっという間でしたが、とても楽しく、有意義な一年でした。最後まで渡航がかなわなかったことは大変残念ではありますが、オンラインという環境だからこそ得られたものも多く、決して現地で生活することだけが留学の醍醐味ではないということを感じました。
●留学を決めた理由
北京大学への留学を実施していることを理由の一つに二松学舎へ進学したのですが、いつ頃どのような理由で留学を決心したかについては自分でもよくわかりません。昔から当たり前のように中国留学を目標としていたのであまり明確な理由等は考えたことがありませんでした。
●学習内容(授業の内容、先生の印象、課題・自習の量等)
授業内容や課題、クラスメートについては、私の場合通常の留学とほぼ同じものであったと思われます。教科書はkindleでの購入、書籍によっては現地のAmazonアカウントが必要です。留学先によっては時差問題についても検討しなくてはなりません。先生方はとてもまじめな方で、オンラインという利点を生かし授業時間外に積極的に質問に答えてくださいました。
●オンライン留学のおすすめポイント
渡航が不要なことです。長期間の海外渡航には危険が付きまとうものですが、その点の心配は無用です。文化や食事が合わないといった問題も起こりません。金銭的な負担も通常の留学と比較すれば安く済みますし、友人と疎遠になることもないので、海外に行くのが怖いけど授業は受けてみたい人には特におすすめです。
●留学で成長した点
授業が言わずもがなすべて中国語なので、中国語を日本語に訳さずそのまま理解する習慣が付きました。またオンライン留学ならではの点として、インターネット環境でのコミュニケーション能力がついたとも感じています。オンライン環境だとどうしても自ら発言することを躊躇してしまいがちですが、留学では自分から発言することが何より大事です。これができるようになったのは自分でも意外に大きな収穫でした。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
まずは電子機器についてですが、やはりそれなりの性能のパソコンやWi-Fiがないとそもそも授業出席が困難です。また、長時間外国語を集中して聞き続けることは想像以上に心身へ負担がかかるので、少しでもリラックスできるよう環境を整えましょう。最低限の外国語でのメールの書き方も覚えておくと役に立ちます。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
留学したら必ず成長する、は単なる甘えです。積極的に学ぶ姿勢がなくてはどのような環境でも成長はあり得ませんし、時間とお金を無駄にするだけです。もし留学を目指すなら、必ず自分なりの明確な目標を持って臨んでください。それさえあれば、何も恐れることはありません。応援しています。
【中国・浙江工商大学】
2019年 春期短期海外語学研修
文学部3年 吉原千晶
●短期海外語学研修の参加を決めた理由
以前から参加したいと考えており、3年生の春休みを逃すと機会を逸してしまうと思ったため、参加しました。
●研修先の雰囲気(キャンパスや先生たちの雰囲気、現地学生との交流等)
キャンパスは建物が何棟もある他に広場や池・運動場・畑などもあり、広大な敷地でした。移動に時間がかかってしまう為、自転車や電気スクーターを使用している学生が多くいましたが、気分転換に友人と散歩する人の姿もあり、とても開放的でした。また、関係者以外の人も自由に入ることができる為、近所の子どもが遊んでいたり、老夫婦が散歩していたりと賑やかで公園のような雰囲気でした。
浙江工商大学の日本語学科の方々に、キャンパスの案内だけでなく、スーパーマーケットや有名なレストランに連れて行って頂きました。困ったことなどがあるとすぐに相談に乗って下さり、とても有難かったです。帰国した現在でも連絡をとっている友人が何人かいます。
●学習の内容(授業内容、先生の印象、課題・自習の量等)
非漢字圏の留学生と同じ授業を受けることもあり、語学学習には様々なアプローチがあることを体感しました。先生は熱心に授業をして下さり、とても分かりやすかったです。
●現地での生活の様子
杭州市の西湖や京杭大運河、紹興市の魯迅故居や蘭亭、また上海市の東方明珠塔など様々な場所へ行きました。私は白蛇伝説が好きなので、特に西湖や雷峰塔が思い出に残っています。西湖へは2度足を運びましたが、その日の天候や時間によって全く異なる印象で、飽きることのない景色でした。数多くの詩が残されている事にも頷けます。
杭州市は阿里巴巴のジャック・マー氏の出身地であり、Alipayが初めて導入された場所です。その為キャッシュレス化が驚くほど浸透していて、釣り銭不足で現金の支払いを断られたことがありました。留学中に目にした中国の若者はQRコード決済を利用していて、現金決済は全然見られませんでした。
●この留学でもっとも成長した点
憶することなく初対面の人と交流し、何事にも労力を惜しまずにチャレンジすることの大切さを学びました。
【台湾・中国文化大学】
2018年度 派遣留学
文学部4年 伊藤千晶
「留学に行ったからといって話せるようになるわけじゃないよ。」
これは私が入学して間もない1年生の時に先輩に言われた言葉でした。当時の私には、かなりの衝撃でしたが、いま思えば留学に対してまだフワッとしか考えていなかったなと思います。
わざわざ現地に行かなくても、中国人や台湾人の観光客や留学生がたくさんいるこの時代。「まだまだ日本でできることがある」と考え、自分の学習方法を一から見直し、大学3年生の時「中検2級、HSK5級に受かったら留学へ行こう!」と決め、交換留学制度にチャレンジしました。聞き取りもあやふやであまり話せないまま行くのと、少しはできるレベルで行くのとでは、同じ1年間の留学経験でも学べる事、出来る事が大いに違うと思ったからです。
審査会に合格し、2018年9月から台湾の中国文化大学で交換留学をスタートさせましたが、最初からすぐに思い通りの留学はできませんでした。初めての留学生活で、日々緊張の連続のため、どうしても最初は日本人同士でかたまってしまい、結局日本語を話していました。授業も他国の留学生達と受講しているので、曖昧な中国語でもなんとなくニュアンスで伝わることで妥協してしまう。そのような当初は、「台湾まで留学に来たのに、自分は何をしているのだろう。」と悩みました。
「このままでは流されて1年間が終わってしまう」という危機感を持つようになり、まずは積極的に本科生の授業に参加して、となりに座っている学生に話しかける努力をしました。そのうちに少しずつではありましたが、台湾人と交流する機会が増え、会話能力を向上させることができました。
冒頭の先輩の言葉を受けていたので、1年生の時から留学する前までの間、語学学習と並行して日本での空港アルバイトや外国人との交流会へ参加してネイティブと交流することを意識して実行していたことがこの時役に立ちました。完璧な中国語が話せなくても、まったく知らない現地の学生に話しかけることに抵抗はありませんでした。“日本でできることをしてから留学に行く”という選択は本当によかったなとこの時あらためて実感しました。
中国文化大学での前期はどちらかというと日本語学科、他国の留学生との交流が多かったのですが、後期は違う学科の学生との交流が増え、“友達の友達はみんな友達”という台湾人特有のスタイルから、出かけるたびにどんどん新しい人と知り合いました。様々な交流を通じて、台湾人のリアルな生活・風習を学ぶことができたと思います。それと同時に、日本語学科などの台湾人学生は、こちらが外国人ですので、わかりやすい表現やスピードで話してくれますが、その意識がない一般の人達との会話は本当に難しいものだと痛感しました。日本語学科の学生と話している時はお互いにお互いの言語を学んでいるからこそ分かり合える部分があったのだと気づくことができました。数人の台湾人同士で話しているとスピードも速く、時折台湾語から派生した言葉が混じっていたりしてついていくのに本当に大変で、今でもまだまだ分からないことがたくさんあります。台湾人の学生は、私が会話についていけなくても、「つまらなくない?」と心配してくれたり、旅行や台湾の文化施設などいろいろな所に連れて行ってくれたりしました。そのたびに台湾人の他人への気遣い優しさに触れることができました。
台湾人の学生達と交流する中で、最も印象に残っていることは、良い意味で“他人の目を気にしない”というところです。服装・メイク・髪型など、日本人は「外見の第1印象」の部分で多くを判断しがちですが、台湾人はみんな自由で自分のしたいようにしていました。もちろん社会に出ればそうも行かないと思いますが、今まで日本で生きてきて、そういう部分ばかりを気にしていた自分にとってはとても新鮮に映りました。服装がかなりラフだったり、あまりメイクしない女の子もたくさんいて、そういう文化に触れるうちに、何とも言えない心が軽くなったような感じを覚えました。
1年間の交換留学を終えて、語学の面ではまだまだ自分の満足いくところまで達成することができず、1年生の時に先輩に言われた言葉の意味がやっと分かりました。確かに聞き取る力はつきましたが、それにしっかりと的確に返答できるようになるのは本当に難しいことです。ただ語学だけを学びたくて留学したいと思うなら、現地に留学しなくても自分の努力次第で、留学経験者に近いレベルにいくことはできるかもしれません。留学には、言葉を学ぶこと以外のいろいろな収穫がありました。私自身、語学学習のほかに、特別な体験ができて、大切な友人に出会えて、この交換留学で得た経験は、一生の宝物になりました。
留学を認めてくれ支援してくれた両親や、留学前から留学期間中もお世話になりました先生や国際交流センターの人たちに感謝します。1年間、本当にありがとうございました。
韓国語圏への留学
【韓国・成均館大学校】
2018年度 派遣留学
文学部3年 小林千恵
●生活について
10か月の留学期間で2つの寄宿舎での生活を体験しました。どちらの寮も学校から徒歩圏内に位置しており通いやすさが抜群でした。その間に3人のルームメイトと出会い、最初のルームメイトは日本人でお互いすぐに打ち解けました。家に帰れば日本語で話せるという環境のおかげで留学初期もホームシックにならずに済みました。夏休みになるタイミングで引っ越しをしなければならず少し離れた寄宿舎に引っ越しをしました。そこは正規の学生用の寮であり勉強意識が高い成均館の学生たちとの暮らしは私に良い刺激を与えてくれました。そこで出会った中国人のルームメイト2人とは時に文化、価値観の違いからぶつかったこともあったがその都度話し合って今では親友と呼べる仲になりました。中国人学生との公用語は韓国語で、家でも韓国語漬けの生活を送ったことで韓国語の会話力が上がったように思います。1か月の生活費は学校から支給していただける奨学金の4万円であったが学校、寮の周辺は大学路と言うだけあって学生にやさしい価格で食事や衣服などを提供してくれる店が集まっておりお金に困る事はほぼ無かったです。また学校周辺は昌慶宮を始めとする朝鮮王朝時代の建造物が多く残っており休日時間がある日は頻繁に足を運び歴史を感じながら有意義な時間を送ることができました。
●語学堂について
語学堂初日の実力テストで私は4級からスタートすることが決まりました。留学前に二松学舎の学生は大抵が5級からスタートすると聞いていたため自分の出来の悪さに落ち込みましたが今思い返せば4級から始められたことで身についたことがとても多く良かったと思っています。語学堂での公用語はもちろん韓国語でイギリス、フランス、イタリアなど世界中から集まった友達たちと韓国語で話すという不思議な空間でした。そんな韓国語ネイティブが先生しかいない環境が私たちに話す勇気を与え皆が授業に積極的に参加しました。クラスはどの級も10数人程度であったため先生に質問や添削の依頼がしやすく先生のきめ細やかな指導を受け知らず知らずのうちに韓国語の実力が上がっていきました。私は4級からスタートしたため夏休みも日本に帰らずに語学堂に通いました。韓国語漬けの語学堂生活を6か月送り語学堂6級を卒業するころには韓国語を使うことへの恐れがなくなり、大学で正規授業を聞く自信をつけることができました。
●正規授業について
9月からは一般の学生と一緒に大学の正規授業を受講しました。語学堂の先生のやさしく明瞭な声とは違い大学の教授方の早口で専門用語に溢れた講義は慣れるまでに時間を要しました。毎授業ごとに教授に頼んで講義を録音させていただき家で何度も聞き直しました。そんなことをしていたら中間試験が終わるころにはほとんどが聞き取れるようになり耳の慣れを感じました。また留学生ということで授業中に教授から日本について質問されることが多かった。それがきっかけで日本についても今まで以上に関心を持つようになりました。韓国の大学はほとんどの授業で課題、発表、チームプロジェクトが課せられます。そのため毎日何かしらの期限に追われて正直辛く思ったこともあったが周りの勉強熱心な人が集まる環境にあと押しされて最後までやりきることができました。受講した科目はどれも興味深いものであったが特に「統一問題の理解」は南韓と北韓が再び歩み寄りつつあった2018年に受講し両国間を取り巻く環境について深く知り考える機会を得たことはとても意味深かったと思います。
●成果、成長
10か月間の留学を通して語学力が向上したことはもちろん、他の部分でも大きく成長できたように思います。語学力については10月に受けたTOPIC試験で最上級の6級を取得することができました。語学堂での授業がすべてそのままTOPIC対策になったため特に準備などせずに合格することができました。試験結果がすべてではないが6級合格により自信をつけたように思います。また家族や友達がいない韓国での生活は私を積極的にするとともに精神的な自立を促しました。また自分が置かれている環境がとても恵まれていることに気づきすべてに感謝の気持ちが溢れました。韓国で生活をしていると様々な場面で日韓間の葛藤に直面しました。友達から日帝時代のことについて尋ねられたり、授業で竹島問題についての日本人としての見解を求められたりする中で自分の無知さに気づき日韓関係、また日韓を取り巻く世界情勢に関心をもって積極的に調べるようになりました。韓国語を学んでいる日本人としてこれからもその部分について責任をもって学んでいくつもりです。最後に私に成長の機会をくださりサポートしてくださった二松学舎の教職員の皆様、日本からずっと応援してくれた両親、そして韓国で出会ったすべての方々に感謝申し上げます。
その他の留学
【アメリカ・サンフランシスコ州立大学】
2022年春期オンライン短期海外語学研修
文学部3年 朝倉藍乃
●留学を終えた感想
先生たちと英語でのやりとりをするだけでなく、現地の大学生たちともやりとりすることができ、とにかく会話をする機会が多かったので、スピーキングとリスニングのスキル向上に役立つ留学でした。
●留学を決めた理由
コロナ禍ということで、現地に留学に行けなかったため、オンライン留学をすることを決めました。コミュニケーション能力や自分の考えを表現できる力を向上させたいと思い参加しました。
●留学の内容
週ごとにテーマがあり、そのテーマに関連する知識を英語で学び、それについて先生や現地の学生と話をしました。最初の週はサンフランシスコが抱える社会的な問題と経済状況、2週目は芸術、3週目はスポーツとエンターテイメントがテーマでした。 毎日、現地のサンフランシスコ州立大学の学生との交流があります。学生たちは自分と年が近いこともあり、話しやすかったですし、わからない単語や表現についても教えてくれたので、とても刺激的な時間を過ごせました。
●オンライン留学のおすすめポイント
オンライン留学は、遠くの地域の人々と家にいながら繋がることができる点が最大のメリットです。手元に自分が一番使いやすい辞書をおいて、わからないことがあれば咄嗟に調べることができるので、現地にいきなり行って外国語を学ぶよりはハードルが低く、外国語を学ぶ入門編としてふさわしいプログラムだと思います。
●留学で成長した点
自分の意見を自信を持って表明できるようになったことが最大の成長した点でした。文法に間違いがあったとしても、臆せず話すことが大事だと気づきました。むしろ間違いをすぐに先生が指摘してくれて、ふさわしい表現を教えてくれたことで、学ぶ機会が増えたので、よかったと感じています。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
実際に話してみると、自分の会話表現が一辺倒で同じ言い回しを繰り返し使いがちであることに気づきました。同じ意味でも、異なる言い回しのレパートリーを増やせば、もっとスムーズかつより熱意のこもった会話ができたと思います。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
事前準備として、文法や単語を学ぶことよりも、外国語を通じて何を学びたいのか、どういう自分になりたいのかをはっきりさせることが重要です。私の場合は、芸術やエンターテイメントについて英語で学びたい、自分が芸術を見て感じたことを伝えられるようになりたいという目標を立てて、留学に参加しました。
【オーストラリア・サザンクロス大学】
2021年度 夏期オンライン短期海外語学研修
国際政治経済学部2年 島田幸志郎
●留学を終えた感想
3週間にわたるオンライン留学でしたが、非常に優しく、理解のある先生方ばかりでした。そのため発言する際、言葉に詰まっても親身に対応していただいたこと、また授業では話しやすい環境の中、一人ひとりの発言を肯定的に受け入れていただいたことは今でも感謝しています。
●留学を決めた理由
リスニングに自信がなく、問題が聞き取れないことも多々ありました。もともと英語は好きな科目でもあり、聞き取る力を伸ばしていきたいと考えていたところ、Live Campusにて今回のプログラムを知り、参加することを決めました。
●留学の内容
授業では主にオーストラリアに関すること、野生動物、祭り、原住民など多岐にわたって日本と比較しながら学びました。他大学から参加している学生と一緒に過ごしましたが、自ら積極的に学ぼうと授業に参加していた姿は刺激となりました。
●オンライン留学のおすすめポイント
実際に現地へ行く場合は事前にパスポートや荷造りなどの渡航準備、また現地の食事や文化、気候など適応できるか不安な面もありますが、オンラインの場合は、その心配がなくなるため、気軽に臨めるところが強みだと思います。
●留学で成長した点
ネイティブの発音を聞き取ることが次第に慣れてきたこともありますが、なにより英語で話すときの恐怖心がなくなりました。それにより自ら発言しようと積極的になることができました。また英語ではどのように表現するのか考える力も養われたと思います。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
海外のテレビアニメなどを聴くことで、ネイティブのリズムにある程度慣れた状態で臨むことができたのではないかと思いました。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
英語のリスニングを伸ばすことを目標としてこのオンライン留学に参加しましたが、それだけではなくオーストラリアの文化や歴史、1時間のホームステイで現地の方と会話する機会などもあり、日々新しい発見で溢れていました。また理解できなかったところがあると先生方も丁寧に説明していただけたので、リラックスして学ぶことができました。一つひとつの経験が楽しく、何ものにも代え難い3週間となりました。いろんなことにチャレンジしたい方は是非挑戦してください。
【オーストラリア・サザンクロス大学】
2021年度 夏期オンライン短期海外語学研修
文学部3年 朝倉藍乃
●留学を終えた感想
英語初心者で、3週間乗り切れるか心配でしたが、先生方が優しく、クラスメイトとも協力して3週間楽しく語学を学べました。語学だけでなく、バーチャル観光や現地の方とのセッションを通じてオーストラリアの文化や歴史についても学ぶことができ、とても濃厚な語学研修でした。
●留学を決めた理由
3年生になったら実際に海外留学へ行くことを計画していた矢先にコロナ禍だったので、何らかの形でネイティブの英語を学んだり、海外の文化について知りたいと思っていたので、オンライン留学に参加することを決めました。
●留学の内容
英語の文法やオーストラリア独自の英語など、言語的なことはもちろん、オーストラリアの文化や記念日、自然について学びました。先生方が資料映像を見せてくださったり、現地に住むボランティアの方とセッションすることで、よりリアルなオーストラリアの文化に触れることができました。課題として、その日の授業で学んだ文法を活かした英作文をしたり、学んだことについてプレゼンテーションを行いました。個人だけでなくクラスメイトと協力して課題に取り組むこともあるので、オンライン授業によくある一人で寂しい、誰も頼れなくて大変!という感じはありませんでした。先生方のフィードバックがとても丁寧で、語学スキルの向上に大変役に立ちました。
●オンライン留学のおすすめポイント
海外に行ったことがなくて、向こうで生活するのは不安!という方は、オンライン留学なら基本的に日本の生活をしながら英語が学べるのでおすすめです。それ以外にも、先生の丁寧な対応とわかりやすい教材で授業が進むので英語初心者全般におすすめできます。
●留学で成長した点
英語のスキルの向上だけでなく、積極的に自分の意見や考えを表現することができるようになったと感じています。はじめは上手く話せるか不安でしたが、先生方が「間違いを恐れないで話しましょう」とアドバイスしてくれたおかげです。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
ビジネスメール用の英語の参考書を準備しておくといいと思います。授業内でわからないことを質問したり、課題を提出するために英語でメールを送る場面がありましたので、それに備えておけばよかったです。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
難しいことは考えず、なんか面白そう!とか楽しそう!という気軽な気持ちで挑戦してみるといいと思います。正しい文法や流ちょうに喋ることよりも、相手との会話を楽しむことが大事。間違いを恐れずにわかったことも、わからないことも素直に伝えましょう。
【オーストラリア・サザンクロス大学】
2021年度 夏期オンライン短期海外語学研修
文学部2年 岡部楓
●留学を終えた感想
オンライン留学は初めてなので、雰囲気などがわからず、最初はとても不安だった。はじめは先生の言っていることを聞き取ることで精一杯だったが、最終的につたないながらも会話を楽しむことができた。英語を使ってコミュニケーションをとることに対しての恐怖感がなくなった。全体を通してとても楽しい3週間だった。
●留学を決めた理由
もともと海外の映画が好きで、英語圏の文化に興味があった。オンライン留学と聞いた時、正直どういうものかわからないし迷ったけれど、実際に渡航するよりも期間も短いし、お金もかからない、ということで試しにやってみよう、と思った。
●留学の内容
午前が英語の授業、午後はオーストラリアの観光地、特徴、ホームステイなど、本当に充実したプログラムだった。テキストをやるだけでなく、先生が雑談の中で会話表現を教えてくれたり、他の大学から参加している人とのグループワークのなかから学んだりすることも多かった。宿題も難しいものはなく、むしろ楽しく取り組めるものばかりだった。クラスの人は先生も含めてみんな優しく気さくだった。英語だけで会話をすることは大変ではあったけど周りが助けてくれるのでつらいと思うことはなかった。
●オンライン留学のおすすめポイント
何よりお金がかからないこと。パソコン等の通信環境さえ整っていれば気軽に参加できることが魅力。バイトとも両立できるし負担が少ない。家に居ながらネイティブの英語の授業が受けられるのはとても良かった。オンラインで直接会わないから寂しい、物足りない、と感じる人もいるかもしれないが、あがり症の私個人としては逆に気楽に発言することができて良かった。
●留学で成長した点
英語力は多少成長した。これができるようになった、というよりも何となく聞き取れるし何となくしゃべれるようになってる、と感じることが後半多かった。また、自分たちは普段、正しい英語を話さなくては、というプレッシャーを無意識に抱えているのだなと感じた。そういった先入観のようなものがなくなった。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
特にないように思う。しいて言えば、もう少し単語練習をしていけばよかった。単語の意味が理解できないと言っていることのほとんどが理解できない。でも、わからなければ先生に聞けば、かみ砕いて意味を教えてくれるのでそんなに困ったことはなかった。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
何事もやってみたらいいと思う。絶対に最初は不安だけれど、最後にはそんなことよりも楽しさが勝つ。英語力を伸ばしたい人はもちろん、人とコミュニケーションをとるのが好きな人、またはコミュニケーションをとるのは苦手だけどそれを改善したい人にもおすすめだと思う。
【韓国・高麗大学校】
2022年春オンライン短期海外語学研修
文学部3年 尾楠真帆
●留学を終えた感想
一ヶ月という短い期間ではありましたが、韓国語の発音、読むスピード、文章の構成力などが始まる前と比べて上がったと思います。正直、オンライン授業だけで身に付くかな…と思っていましたが、私にとってはかなり韓国語の実力をアップさせるのに繋がりました。現地に行く留学とは違って、友達と同じ空間で勉強といったことは出来ませんでしたが、オンラインだからこそ隙間時間などを有意義に使って、学習に取り組めたかなと思います。
●留学を決めた理由
韓国に行くことができず、韓国語で会話する機会もほとんど無くなってしまったため、オンライン研修を通して自分の韓国語の実力をさらに向上させたいと思い、参加を決めました。
●留学の内容
オンライン研修が始まる前はzoomでクラス分けテストを行いました。時間は10分ほどで、内容は簡単な自己紹介、韓国語を勉強し始めたきっかけ、自分が就きたい職業、自分の健康管理方法など内容は様々でした。後になって分かったことですが、クラス分けテストで聞かれた内容の多くは教科書の内容に沿ったものでした。クラスが決まった後はテキストを購入し、授業はテキストに沿って進められました。基本的に文法が中心。TOPIK(韓国語能力試験)に出てくるような問題形式だったので、TOPIK対策にも活かせると思いました。宿題は週に一度あるくらいで、さほど大変ではなかったです。ブレイクアウトルームでほかの参加学生と会話をすることも多かったのですが、韓国ドラマやKPOPの話など毎回盛り上がりました。先生は2人いて、交互に授業を行っていました。先生方は、毎回明るく授業を進行して下さり、韓国語だけにとどまらず、韓国国内で流行っているドラマや言葉なども教えてくれたりしたので、授業に対する負担は一切なかったです。
●オンライン留学のおすすめポイント
他言語を身に付けるのに重要なのは、環境づくりと繰り返し行うことだと思います。そうしなければ、言語はどんどん忘れていきます。大学での韓国語の授業が終わってからオンライン研修が始まる前まで何もしなかった私が良い例です。その時、私は韓国語の実力がどんどん落ちていくのが目に見えて分かりました。こうした悩みを解決してくれたのが今回のオンライン研修でした。もちろん、独学で他言語を身に付ける人も大勢いるとは思いますが、私は自分の力だけで身に付けられるほど器用ではないので、今回のオンライン研修のような、常に韓国語だけを耳にし、韓国語だけで受け答えをするという環境が私にとても合っていました。それと私は韓国語で話す時によく緊張をしてしまうのですが、オンラインだとやはり、画面上での会話になるので緊張はさほどしませんでした。様々な状況を例に挙げて文法の説明してくれるので理解度が毎回高かったです。オンラインであれば、パスポートもビザも必要ないので良い機会かもしれません。
●留学で成長した点
イントネーションが前より良くなったかなと思います。一人でイントネーションの改善はなかなか難しいです。しかし、先生たちは綺麗な韓国語、また適度な抑揚をつけて話してくれたので、それを直接真似するような形で発音の仕方を取り入れていきました。
●留学する前に準備しておけばよかったこと
正直、もう一つ上のクラスに行けたかなと思いました。自分の韓国語がどれだけ通用するか確かめたかった気持ちもありました。知っている単語を増やして、自分のボキャブラリーを豊富にした状態でオンライン研修に参加できていたら、もっと授業内で積極的に自分の意見が言えていたのかなと思います。言いたいことは頭の中でまとまっているのに、韓国語で何と言うのか忘れてしまって、上手く伝えられなかったということが何度かありました。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
今回はコロナウイルスにより、韓国に渡航することは出来ませんでしたが、オンラインでも韓国語だけの空間を作れるので、かなりの収穫がありました。現地に行って留学することが何より一番だと思いますが、この先もコロナウイルスが収束の兆しが見えなければ、オンラインで検討してみるのもいいかもしれません。
【韓国・高麗大学校】
2022年春オンライン短期海外語学研修
文学部2年 坂和佑紀
●留学を終えた感想
今回のような研修に参加したのは初めてで留学が始まる前は先生の言葉が聞き取れるか、授業についていけるか不安だったが、希望した級のクラスに入って授業はほとんど聞き取ることができたし楽しく受けることができたので良かった。
●留学を決めた理由
韓国語を専攻していて選択必修の韓国語の授業で実力の足りなさを感じ、留学を利用して3年次の授業に向けて実力を上げておきたいと考えたのと、派遣留学には行けなくても短期のオンライン留学なら私でも参加できると思ったため。また、春休み期間中に参加できるため。
●留学の内容
留学が始まる前は、授業は座学が主なのかと想像していたが、私の参加したクラスは最初に提出した作文課題から見て書く能力は皆十分にあるため話すことに力を入れた授業にしようという先生の提案で、会話の多い授業になった。Zoomで授業を受けたが、ただ問題を答える以外にその日習った文法を使って先生と会話したり、参加学生が3人ほどのブレイクアウトルームに分かれて教科書の内容に添って会話をした。初日にSNS(カカオトーク)で生徒と先生の団体ルームを作り、宿題の案内は授業内とそこでされた。また先生と個人チャットでやり取りができ、宿題の提出は紙に作文したものを写真に撮って先生に送り、授業時間後の質問もできた。先生は月・水・金を担当する方と火・木を担当する方の2人いて、お二方とも柔らかく明るい雰囲気で質問がしやすかった。追加で参加したトウミ・大学生交流プログラムは、日本語を学ぶ大学院生のトウミの方と一週間程LINEで自由にチャットのやり取りをした後、討論会への参加希望者とトウミの方の日程をすり合わせて実施された。当日は90分程度を予定していたが思いのほか盛り上がり2時間程となった。かなり砕けた雰囲気で進行していった。2~3分程度のかなり簡単なものであったものの日本の紹介したいものについてスピーチを用意した。
●オンライン留学のおすすめポイント
・精神的にも費用的にもあまり負担がかからない。
・オンラインであってもたくさん会話できる。
・授業時間が9:00~11:50だったので授業後にバイトなど並行してできる。
・日本から授業を受けるのは時差がない。(ロシアの学生は朝4時から受けていた。)
●留学で成長した点
トウミ・大学生交流プログラムにも参加して会話する機会がたくさんあったおかげで、韓国語で話すことに対しての苦手意識が減った
●留学する前に準備しておけばよかったこと
やはり単語を一つでも多く知っているに越したことはない。授業中はほとんど聞き取れたので気にならなかったが、トウミ・大学生交流プログラムの討論会に参加した時は理解できたのが全体の5、6割といったところで、途中話についていくのが大変だった。討論の内容によるところが大きかったのかもしれないが、喋るスピードも授業中先生が話すより若干早く聞き取り自体が難しく感じたので、日頃から単語を覚えること、リスニングを鍛えることは大切だと思った。
●留学を検討している後輩へのアドバイス
短期語学研修への参加を自分の語学力に自信がないために躊躇しているのであれば是非参加してほしいです。事前にクラス分けのための会話テストが設けられているので自分のレベルとかけ離れたクラスに入ってしまうことは無いと思いますし、私自身とても不安でしたが始まってみると楽しくて一カ月はあっという間でした。分からないことがあっても先生がゆっくりかみ砕いて説明してくれて、チャットでいつでも質問できる体制が整っているのであまり心配しすぎなくて大丈夫です。