學vol.65

二松学舎のSDGs vol.4 附属柏中学校グローバルコース「Our Action Program~私たちの行動宣言」

二松学舎のSDGs vol.4 附属柏中学校グローバルコース「Our Action Program~私たちの行動宣言」

附属柏中学校グローバルコース
Our Action Program ~私たちの行動宣言

二松学舎大学附属柏中学校では、グローバルコースのプログラムの一環として「Our Action Program~私たちの行動宣言」という取り組みを行っています。社会が抱える問題や課題について、自分に身近な事柄から考え、仲間と議論を重ねながら自分自身がアクションを起こす――生徒たちがそうした力を身につけることを目指しています。ここでは、その取り組みの一つとして行った授業を紹介。地域活性化や環境保護を行う団体の方々も一体となり、重層的な学びが展開されました。

生徒たちからの声がきっかけで実現
手賀沼の現状を知る

 附属柏中学校2年生のグローバルコースでは、「Our Action Program〜私たちの行動宣言」の取り組みとして、『SUPで冒険!手賀沼ゴミアートワークショップ※』に参加しました。このワークショップは、柏市を中心に活動するいくつかの市民団体の方々が集まり開催しているものです。この活動に参加するきっかけとなったのは、海洋プラスチック問題やSDGsの目標である〈海の豊かさを守ろう〉について議論を重ねた生徒からの「手賀沼の状態ってどうなっているのだろう?」という声。机上で調べるだけでなく、自分たちの目で見て感じたいという気持ちからこの企画への参加が実現しました。

※企画・運営/奥手賀ツーリズム
体験指導/ 手賀沼まんだら・てがぬまパドルクラブ・新松戸造園

SUPに乗って「推しゴミ」を探そう!?
問題を見つけるまなざしを育む

 当日は天候にも恵まれ、絶好の活動日和となりました。生徒たちは、徒歩でのゴミ拾い以外に、「SUP」というアクティビティで使うサーフボードより少し大きいボードに乗り、徒歩では取れない沼の周りにあるゴミも収集。さまざまな種類のゴミが流れ着いていることに驚きながらもしっかりと現状を確認します。ゴミ拾いの後は、集めたゴミを利用したアート作品を制作するため、生徒たちはそれぞれ自分が気に入った「推しゴミ」を見つけるという普段では考えられないような作業も。作品づくりは、手賀沼に実際どんなゴミが落ちているのかを調べるためにも良い学びの時間になったようです。
 沼での時間を過ごした後は、プラスチックゴミが環境に与える影響や問題を解決するために環境保護団体の方がどのような取り組みをしているかなどについてレクチャーを受けた生徒たち。海洋プラスチック問題をはじめ自分たちに関わる環境問題について、身近にある手賀沼から身をもって学ぶ、とても貴重な経験となりました。

みんなで手賀沼をきれいにしました

教室を終えて

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広報誌 『學』アジアと世界の架け橋へ。