シンポジウム『幽霊の歴史文化学-幽霊大国タイからの報告』が開催されました
2025年9月7日、二松学舎大学九段1号館中洲記念講堂において、シンポジウム『幽霊の歴史文化学-幽霊大国タイからの報告』が開催されました。本シンポジウムは、タイ国支援事業「UNLEASHING THE ART OF THAI GHOSTS」の一環として、本学文学部歴史文化学科とタイ文化省文化振興局(Department of Cultural Promotion Thailand)との共催で実施。
佐藤晋学長による開会の辞からはじまり、第一部ではマヒドン大学(タイ)のアピラック・カセーンポンクン教授、東北大学の佐藤弘夫名誉教授、本学文学部歴史文化学科小山聡子教授の講演と、本学歴史文化学科所属の近藤里玖さんと吉田彩さんの報告が行われました。小山教授の講演と学生2名の報告では、シンポジウムに先立って行われたタイでの実地調査で得られた、「ピー」と呼ばれる精霊や信仰についての研究結果を披露。
第二部の討議では、第一部の講演者3名に、三重大学の山田雄司教授と本学文学部歴史文化学科の林英一准教授を交えて、「アジアに憑依する幽霊たち」をテーマに、日本とタイ、またアジアの幽霊を通して見える世相などについて活発な議論が繰り広げられました。
また、翌日8日には、小山ゼミに所属する学生たちとタイの学生やクリエイターの方々との交流会も開催。タイと日本の妖怪・幽霊を掛け合わせたキャラクターとその商品展開についてのグループワークが行われました。
語学や他国の文化に関する学びにもつながった今回の交流会。貴重な国際交流の場にもなりました。
佐藤晋学長の開会挨拶 アピラック・カセーンポンクン教授 小山聡子教授の講演 近藤里玖さんと吉田彩さん 討議の様子 交流会の様子