最新情報

磯副学長が出演したNHKラジオ第2「私の日本語辞典」が再放送されます

平成29年1月に放送された、磯副学長出演のNHKラジオ第2「私の日本語辞典」が8月5日(土曜)より4週連続で再放送されます。テーマは「平安の音楽家たち―管絃者・楽人・法師数寄者ー」となっておりますので、ぜひ皆さまご拝聴ください!

番組詳細

〈第1回〉8月5日(土)21:00~21:30(R2)放送

管絃者列伝①―――平安貴族中の音楽家たち
西洋の宮廷社会にも職業音楽家のほかに貴族音楽家が存在したが、日本の宮廷社会においてもそれは同じで、天皇とともに御遊に参加する貴族の音楽家たちが存在した。順徳天皇は「第一に御学問なり」、「第二に管絃なり」と記しておられるが、その音楽家としての素養でピックアップすると、管絃においては、勅撰の楽譜を編んだ貞保親王や敦実親王等が挙げれらる。

〈第2回〉8月12日(土)21:00~21:30(R2)放送

管絃者列伝②
源博雅は第二の勅撰楽譜集を編んだ管絃者で、誕生時には天上に音楽が聞こえたという。
彼の息子たちも管絃をよくし、「双調の君」と異名をとる者もいた。また、そのほかにも、後年、頼光四天王と謳われた藤原保昌、臆病で晴れの席では役に立たない勘解由次官明宗等の逸話を紹介する。

〈第3回〉8月19日(土)21:00~21:30(R2)放送

楽人列伝―――音楽の専門家たち
日本の宮廷行事を荘厳した職業音楽家集団には、古くは仏教とともに東漸し、奈良の大寺院に所属して木津川周辺に居住した狛氏がいる。一方、朝廷から中国に遣わされて日本に当時の音楽をもたらした者には大戸清上・尾張浜主等がいる。平安遷都後、京都、石清水八幡宮に楽人集団の拠点は移り、戸部正清・大神基政等が活躍することとなる。

〈第4回〉8月26日(土)21:00~21:30(R2)放送

法師数寄者たち―――声名家のほかに管絃を愛好する法師たちがいた
大寺院にあって法会等を荘厳する仏教音楽を担う法師たち、声名家が存在する一方に、所謂管絃を愛好する数寄者の法師たちもいた。その代表格が堀河天皇と笛の技量を競った明暹(めいせん)であり、『発心集』に登場する石清水に居住した永秀であり、その『発心集』の編者鴨長明である。鴨長明は歌人であり、琵琶弾きであった。