最新情報

2019年度 教員免許状更新講習 講習内容一覧を掲載しました
※定員満了につき、募集を終了しました。

必修講習・選択必修講習 2019年8月5日(月)・6日(火) <12時間>

1時限
9:00 ~ 10:20 (講習:80分)
2時限
10:30 ~ 11:50 (講習:80分)
昼休み
11:50 ~ 12:50
3時限
12:50 ~ 14:10 (講習:80分)
4時限
14:20 ~ 15:40 (講習:80分)
5時限
16:10 ~ 16:50 (修了認定試験:40分)

8月5日(月)【必修】教育の最新事情と、子どもの発達・生活

講師講習名講習内容
1時限
9:00
|
10:20
本学教授
安田 一夫
教育の最新事情Ⅰ国は、平成28年 1月に「次世代の学校・地域」創生プランを策定し、
①「学校の組織運営改革(チーム学校)」
②「教員改革(資質向上)」
③「地域からの学校改革・地域創生(地域と学校の連携・協働)」をかかげ、中央教育審議会3答申の実現を積極的に推進している。

①では、新学習指導要領の「社会に開かれた教育課程」の実現を目指し、校長のリーダーシップの下、教職員と、教職員をバックアップする多様な専門スタッフ等との連携・協働を推進する。
②では、教員養成・採用・研修を通じて教員の継続した資質向上を推進する。
③では、社会教育法の改正による地域学校協働活動推進員と共に、コミュニティ・スクールを充実させ、地域学校協働本部の設置を進めていく。

本講座では、このような施策等を取り上げ、教育の最新事情について考察する。
2時限
10:30
|
11:50
本学教授
安田 一夫
教育の最新事情Ⅱ
3時限
12:50
|
14:10
本学教授
岡田 哲也
子どもの発達と
生活環境の変化
近年、障害者権利条約の批准や障害者差別解消法の施行など、障害者を取り巻く社会環境は大きく変化している。その流れは、社会のしくみを変えることを通じて障害者の社会参加を促し、多様性のある社会の実現を目指すものである。
本講座では、このような動向を踏まえ、障害のある児童生徒の教育について、インクルーシブ教育システムの考え方を中心に解説する。
さらに、インクルーシブ教育システムの考え方に基づいて、様々な障害のある児童生徒の抱える困難の性質について検討し、通常学級での支援の視点を考えていく。
4時限
14:20
|
15:40
本学教授
岡田 哲也
5時限修了認定試験(16:10~16:50)

※本講習における講師について、変更することがあります。


8月6日(火)【選択必修】教育課程の改善と学校運営

講師講習名講習内容
1時限
9:00
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10:20
本学教授
小渕 朝男
学習指導要領の改訂の動向等
(道徳の教科化を含む)
学習指導要領の改定等の動向について解説する。

前半は、学習指導要領の内容上の変遷を確認すると共に、2016年12月の中央教育審議会の答申や2017年 3月の改訂指導要領の内容(主に総則部分)について検討する。さらに、「主体的・対話的で深い学び」を実現するための手立て等についても考察したい。

後半は、道徳教育の問題に焦点を当てて、道徳の教科化問題について考える。高等学校における新科目「公共」の問題も含めて、人間形成と授業との関係、特別活動と道徳教育の関係について考察する。
2時限
10:30
|
11:50
本学教授
小渕 朝男
3時限
12:50
|
14:10
本学教授
町田 哲夫
学校における危機管理上の課題学校における危機管理上の課題は多岐にわたっている。本講習では学校における防犯対策、児童生徒の登下校時の安全確保、学校施設設備・授業時の事故防止対策、個人情報の保護など様々な危機管理上の課題を明らかにする。またそれらの課題に対して、学校、保護者、地域が連携した組織的な対応のあり方について具体的事例をもとに検討する。
4時限
14:20
|
15:40
本学教授
町田 哲夫
5時限修了認定試験(16:10~16:50)

※本講習における講師について、変更することがあります。


選択講習 2019年8月7日(水)~9日(金) <18時間>

1時限
9:00 ~ 10:20 (講習:80分)
2時限
10:30 ~ 11:50 (講習:80分)
昼休み
11:50 ~ 12:50
3時限
12:50 ~ 14:10 (講習:80分)
4時限
14:20 ~ 15:40 (講習:80分)
5時限
16:10 ~ 16:50 (修了認定試験:40分)

8月7日(水)【選択】現代における生徒育成上の課題

講師講習名講習内容
1時限
9:00
|
10:20
本学教授
若井田 正文
特別活動と
人間関係づくり
-心理学の教育場面へ
の活用-
特別活動においては、「集団や自己の生活,人間関係の課題を見いだし,解決するために話し合い,合意形成を図ったり,意思決定したりする」資質・能力を育成することが求められている。

本講座では、「集団の中で,人間関係を自主的,実践的によりよいものへと形成する」という特別活動の重要な視点に注目し、心理学の二つの手法を通して指導力の向上を図る。一つは、お互いを大切にしながら率直にコミュニケーションをするアサーション、他の一つは、ふれ合いと自他発見を通して参加者の人間関係づくりや行動変容を試みるグループ体験であり、学級経営などでも活用できる構成的グループエンカウンターである。それらを通して、自分を伝えることの意味や自己表現について、また「育てる」ことについて考察する。
2時限
10:30
|
11:50
本学教授
若井田 正文
3時限
12:50
|
14:10
本学教授
田村 幸子
生徒指導上の課題今日、学校における生徒指導上の諸問題は、基本的生活習慣はもとより、いじめ、暴力行為、不登校や中途退学等、多岐にわたり深刻な状況にある。背景には、少子高齢化、高度情報化、都市化といった社会変化と子どもや大人の意識・行動の変化がある。

そこで、生徒指導の基盤となる課題として、問題行動の要因となる社会の変化と、重大な社会問題であるいじめ問題及び子どもの貧困等について考察する。
4時限
14:20
|
15:40
本学教授
田村 幸子
進路指導上の課題グローバル化が進み、異なる文明との共存や協力の必要性が増した今日、生徒自ら進路を選択決定する能力・態度を育成することは極めて重要である。一方、昨今の若年者労働市場の動向は、就職・進学問題に変化を惹起し、高大接続システムの改革を求めている。

そこで、学校全体として組織的・体系的に取り組む教育活動としてキャリア教育の推進を取り上げるとともに、高大接続システムについて、その背景と要因を考察する。
5時限修了認定試験(16:10~16:50)

※本講習における講師について、変更することがあります。


8月8日(木)【選択】現代文の教材と指導法《中学国語・高等学校国語教諭向け》

講師講習名講習内容
1時限
9:00
|
10:20
本学准教授
荒井 裕樹
小説の読み方・
語り方・考え方
本講義では、主に現代小説を題材にして、小説の「読み方・語り方・考え方」について講義します。大学の初年次教育(高校を卒業して間もない学生たちが対象)で行う授業の例に基づいてお話しします。また、「文学研究の最前線」についてもわかりやすくお話しします。社会学・障害学などのマイノリティ研究との接点についても解説する予定です。
2時限
10:30
|
11:50
本学准教授
荒井 裕樹
3時限
12:50
|
14:10
本学教授
山口 直孝
教材としての
口語自由詩
―非定型の創造性
国語教科書に収められている口語自由詩を対象に、教材としての可能性を探ります。

定型詩・俳句・短歌に比べて、口語自由詩は、韻律に束縛されず、現代語で書かれているため、親しみやすい印象があります。けれども、既成の形式によらず、日常語と変わらない言葉で作られた詩の特徴を説明することは容易ではありません。詩の役割の一つに、言語に新しい意味と表象とをもたらすことがあります。平易なように見えても、個別の作品が生み出されるには作り手の苦心がありました。

本講座では、発表時の歴史的文脈を振り返りながら作品を検討し、授業展開で参考となる話題を提供したいと考えています。恣意的な理解を陥ることなく、詩における解釈の多様性を楽しむことが目標となります。作品としては、中学校教科書で複数の作品が採用されている草野心平、吉野弘を取り上げる予定です。
4時限
14:20
|
15:40
本学教授
山口 直孝
5時限修了認定試験(16:10~16:50)

※本講習における講師について、変更することがあります。

8月9日(金)【選択】古典の教材と指導法 《中学国語・高等学校国語教諭向け》

※「書道の教材と指導法」と同時に受講することはできません。

講師講習名講習内容
1時限
9:00
|
10:20
本学教授
山崎 正伸
『源氏物語』と歌語り・歌物語『源氏物語』は、物語文学作品の最高峰とされる。その『源氏物語』で、「物語のいできはじめの親なる竹取の翁」という『竹取物語』、他に『伊勢物語』や『宇津保物語』などの作品名が見られる。その名は見られないが、宇多・醍醐朝の歌語りが集められた『大和物語』には、『源氏物語』と関わる話が散見する。それらの歌語りを通して、作り物語に現実味が加味されて行く展開について考える。
2時限
10:30
|
11:50
本学教授
磯 水絵
「中世散文―説話文学の世界―」
『宇治拾遺物語』
  • 1. 教科書に載る説話
  • 2. 『宇治拾遺物語』の説話
  • 3. 文学史上における説話の位置 等


日本には、六国史以後に、いわゆる国史が成立しなかった。その陥穽を埋めたのが歴史物語(鏡物)ということができるが、その歴史物語と影響関係にあるのが説話である。両者の関係を解説し、教科書の単元間の連関に言及してみたい。

3時限
12:50
|
14:10
本学教授
田中 正樹
漢文(思想文献)を読む所謂「漢文」とは、古典中国語(文言)で記されたテクストである。つまり日本人にとっては古典外国語であり、それを翻訳する装置として「訓読法」が長い時間をかけて作り上げられた。今日、我々が「漢文」=古典中国語を読む場合も、基本的にはこの翻訳装置を利用している。

本講座では、学校教育において取り扱われる思想文献(論語・孟子・老子など)を題材に、訓読法とその解釈、そしてその間にあるべき注釈の活用について考える。
4時限
14:20
|
15:40
本学教授
小方 伴子
『史記』を読む
―文語文法と訓読文法―
漢文訓読で用いられる単語や文法は、『源氏物語』や『枕草子』などの古文で用いられるものとは異なる。本講座では、教科書に取り上げられることの多い『史記』を題材として、漢文訓読特有の単語や文法について説明する。
5時限修了認定試験(16:10~16:50)

※本講習における講師について、変更することがあります。


8月9日(金)【選択】書道の教材と指導法《高等学校書道教諭向け》


※「古典の教材と指導法」と同時に受講することはできません。

講師講習名講習内容
1時限
9:00
|
10:20
本学教授
高澤 浩一
隷書の指導法隷書を指導する上での資料は、従来石刻関係のものが多く、肉筆史料は少ない状況にある。しかし今年では木簡・竹簡の出土がおびただしく、書写活動における一次史料を提供してくれている。

よって、この講習のねらいは、それらの一次史料を考慮した上で、特に隷書体の筆順に着目し、隷書学習時における筆順指導をいかに行うかについて検討してみたい。その上で従来指導してきた石刻関係の隷書を、いかに指導すべきかを考え直す内容である。
2時限
10:30
|
11:50
本学講師
髙橋 佑太
篆書の指導法篆書は最も古い書体であり、現在も印鑑などに用いられる書体である。また篆書にも甲骨文や金文、小篆、印篆など様々なスタイルが存在し、非常に長い期間にわたって使用された書体でもある。

本講習では、篆書の歴史を学ぶとともに、それら各古典の臨書を通して、いかなる特徴が見いだせるか検討してみたい。また近年、発見された篆書資料についても紹介する。
3時限
12:50
|
14:10
本学教授
高澤 浩一
行書の指導法行書については、日常書写活動の中で今日最も多く使用されているが、書の歴史を見る上では、その発生から発達段階に至るまで明白にされていない。更には、行書という語義についても不明である。

よってこの講習においては、その語義について文献上より考究するとともに、近年出土の木簡や竹簡といった肉筆史料から、その発生を探り、どのように行書が誕生し発達してきたかを考察する内容である。
4時限
14:20
|
15:40
本学教授
福島 一浩
仮名の指導法書道科授業の中で仮名の古典を実物大で臨書することは字数が多く容易ではない。漢字古典を学ぶように字数を減らし大きく臨書することにより線の内容が掴み易くなる。単に打ち込まれた形のみの一字ではなく刻々と変わる感情の機微を感じることや、連綿美も単なる連続に留まらず運筆から生み出される仮名美、複数文字による仮名美を自分の中に宿していくことにより仮名を愛好する心が養われる。

今回は文字群、行における余白を代表古筆によって実物の200%~400%拡大により学び、この方法の習慣化によって実物大での鑑賞や臨書に役立てたい。
5時限修了認定試験(16:10~16:50)

※本講習における講師について、変更することがあります。


※定員満了につき、募集を終了しました。