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二松学舎大学大学院・大阪大学大学院 < 共同研究 >
夏目漱石アンドロイドの作成について

本年は夏目漱石没後100年、来年は生誕150周年に当たり、二松學舍も平成29年10月10日に創立140周年を迎えます。このため、創立140周年記念事業の一環として、本学と縁のある「夏目漱石」にフォーカスを当てた研究活動を、大阪大学大学院基礎工学研究科の石黒浩先生(石黒研究室)、夏目房之介先生、朝日新聞社のご協力をいただきながら実施してまいります。
夏目漱石は、明治14年に当時漢学塾であった二松學舍に在籍しており、特に論語・漢詩を学んでいます。漱石文学に漢学の影響が濃いことはご承知のとおりと思います。
なお、本研究の実施に当たって、朝日新聞社様とは6月6日に漱石研究に関する協定を締結させていただきました。大阪大学大学院基礎工学研究科様とは6月~7月に学術共同研究に関する協定を締結する方向で現在調整を進めております。

事業目標・概要

事業目標及び概要は下記のとおりです。

(1)夏目漱石の足跡等を改めて巡り、伝記的な調査・研究を実施

夏目漱石の身体性に関する研究(音源の探索)や漢詩文の素養が作品に与えた影響等について、改めて研究します。(関連ゼミの学生によるアクティブラーニング的調査も視野に入れます)

(2)「漱石アンドロイド」を作成して教育現場で活用

(1)の調査過程で得られた各種データを反映させ、「漱石アンドロイド」を作成します。アンドロイドの作成は、大阪大学大学院基礎工学研究科の石黒浩教授の監修の下、株式会社エーラボにお願いすることになりました。また、アンドロイドの声は、ご子孫の夏目房之介先生にご協力いただき、「音素」(音の素)を解析、抽出し、音声を創作していきます。その他、朝日新聞社が所蔵する漱石関連資料、漱石の「デスマスク」や写真集を研究対象並びにアンドロイド作成の資料として使用させていただくことになります。

(3)「漱石アンドロイド」による教育現場での活用の可能性に関する研究

< 大学・高校・中学での講義用プログラムの開発 >
大学・高校・中学での講義用プログラムを作成・搭載して、「漱石アンドロイド」による講義・授業を実施したいと考えています。朗読などのプログラムを作成し、講義を行うことによって、「読書への誘い」の効果があり、国語力向上に繋がると考えています。

< アンドロイドの受容性に関するアンケート調査の実施 >
大学・高校・中学での講義・授業に際しては、受講学生に対して、詳細なアンケートを実施したいと考えております。これにより、アンドロイドに対する受容性などのデータを年齢別、男女別に取り、今後の研究に活かしていく予定です。

(4)その他の活用方針等

1.講演会での活用
2.他の学校への出張・出前講義の検討

この件に関する問い合わせ先



二松學舍大学 広報課
〒102-8336 東京都千代田区三番町6-16
電話 03-3261-1292(直通)
メールの場合はk-koho@nishogakusha-u.ac.jp へ