私は、社会と企業との関わりを深く学びたいと思い、大学院に進学しました。大学院は、どの授業も少人数で行われますので、先生と院生の距離が近く、また、参加型の授業が多いので、テーマに関して先生の指導を受けて他の院生と一緒に研究したり、ディスカッションしたりすることもできます。
私は、経営者の投資家に対する責任について会社法の視点から研究していますが、本学大学院では、経営学、経済学、政治学という、他の視点からの学びも得ることができます。
例えば、経営組織論研究では、企業の組織内メンバーの動機付けや、企業の発展に関する要因として、サプライヤーとの組織間関係、産業クラスター、多国籍企業の知識移転や、企業不祥事が起きた際の対応などについて学びました。院生とのディスカッションでは、中国人留学生と日本人の仕事に対する価値観の違いや転職に対する考え方の違いなどさまざまな意見が出され、先生の指導を通じて、広い視野と、多様な価値観を知ることができました。
また、現代ヨーロッパ研究では安全保障を学び、この授業を通じて、政治と企業との関わりを考察するとともに、毎回、課題文に対する私見をまとめることを続けたことで、読解力、文章力も強化できました。
この大学院での学びと、研究により、ひとつのテーマについて、より広く、より深く、考えることができるようになったと感じています。私は教員を目指していますが、大学院で得た、研究能力と分析能力は、教育現場でも役立つものと信じています。
私は子供の頃からずっと日本のアニメに興味があり、中国の大学に在学中から、独学で日本語の勉強を始めました。大学生の時、中古品販売に関わるアルバイトを経験し、リユース市場はどうやって動いているのか、利益はどこからくるのかといったことに興味を持つようになりました。大学卒業後は、自分の視野を広げるためにも留学することがいいと思い、日本へ留学することを決めました。
大学院進学の準備のために通っていた学校の先生に勧められて二松学舎大学を見学し、講師陣の豊富さと徹底した少人数制の授業とが魅力的に思われたことから、大学院国際政治経済学研究科を受験することに決めました。念願かなって合格することができ、現在は様々な講義を受講し、専門知識を学ぶことに加えて、研究指導でのディスカッションやプレゼンテーションなどを中心に自身の研究を深めています。
私の研究テーマは、CtoC型サービスによる中古ブランド品売買の信頼性の問題についてです。環境保護意識の高まりを背景に、人々の中古品への抵抗感は減少しつつあります。しかし、中古ブランド品は普通の中古品と比べて価格が高価であるため、売り手と買い手の間に信頼感を保つことが容易ではありません。フリマアプリ市場では、この問題はさらに深刻になります。そこで私は、大手の金券ショップやフリマアプリのユーザーを対象にアンケート調査を行って、ネットで中古ブランド品を売買する際の信頼性構築のためのヒントを見出したいと考えています。
近年、私たちを取り巻く社会環境は著しい変化を遂げています。それに伴い、企業の競争環境も変化していますが、その変化に対応するために、今後何をしていく必要があるのでしょうか。一つ例を挙げると、企業のイノベーション力ではないかと考えます。イノベーションは経済成長を牽引する重要な役割をもっていて、生活や社会の変革をもたらします。そして、イノベーションには、量的な経済成長だけでなく、われわれの生活の質を根本的に変える力があるイノベーションは企業の競争力を大きく左右します。多くの企業はイノベーションをきっかけとして生まれ、成長して、産業内での安定的な地位を確立するという考え方です。
私は経営戦略論を専門にしていますが、基礎科目群と応用科目群における学びによって、もっと幅広く深い研究領域の知識を身につけた上で、学術研究や経営課題の解決に取り組んでいます。また、国際経営専修のカリキュラムのもとで、丁寧な指導・演習により、理論だけだはなく、企業分析やケーススタディを行い、実社会で活かせる経営理論と研究方法の習得を目指しています。