理想的な研究環境の中で、研究者、人間としての成長を。
漢学塾として出発した二松学舎は、漢学に根ざした豊かな学問的な伝統を持っています。漢学は、蓄積された知を踏まえて現実をとらえ、広い視野で問題解決を図る合理的な思考です。総合的な人間学であるその精神は、「東洋学」として建学の精神として掲げられ、現在に受け継がれています。
本文学研究科は、国文学専攻、中国学専攻、歴史文化学専攻の三専攻で構成されており、いずれも日本有数の講座数と指導教員数とを誇ります。国文学専攻においては、古代から現在に至る文学および日本語について、中国学専攻においては、古代から現在に至る中国の思想、文学、言語について、歴史文化学専攻においては、日本、東アジア、西洋の歴史文化について、研究することができます。比較文学、メディア論、芸能文化、国語教育も含んだ講座が開かれており、多角的な知を身につけることができます。
博士課程前期では修士論文の制作を通じて、独自性のある研究成果を出すことに取り組みます。また、所定の単位を修めることで中学校、高等学校の専修免許状(国語、書道、中国語〔中国学専攻のみ〕)を取得することができます。博士後期課程では、博士論文の完成を目指して、より高度な研究成果を世に問うていくことになります。
近年では、海外の大学院との提携も積極的に進めています。国際色豊かであり、立地も含めて理想的な研究環境を備えた本大学院で自己を磨き、研究者として、また一個の人間として成長してもらえればと思います。



