書道に関する実技と
理論、周辺分野の3方向から、
書の世界を存分に学ぶ。
書道に関する実技と
理論、周辺分野の3方向から、
書の世界を存分に学ぶ。
中国文学や国文学などの古典文学と、書の古典(中国・日本)による実技や理論を自身の書の基盤とし、作品制作に活かします。
書の世界を深めていこうとする学生たちの個性を伸ばすよう、多彩な教員陣が指導します。
4年間で身に付けるのは、あくまでも書道の基本。ライフワークとして書道を探究するための基礎を築きます。
書の奥深さを
一緒に探究しましょう。
日本書道史や、かな古筆の研究および
書写書道教育が専門
福島 一浩 教授
本学が書で重きを置いていることは、人間性の成長です。そのためには、中国や日本の古典に向き合い、思想や哲学を深く学ぶことが欠かせません。授業では、古典の中から美を抽出し、自分自身の体を通してその美を獲得して蓄積することや、常に原帖拡大による解析と再現を習慣化することの大切さなどを伝えています。また、書を基軸にして、音楽や絵画、建築、舞台芸術など他ジャンルの芸術との関連でとらえることも行っています。
本専攻では、将来、独自の書風を創出するために、古典を用いて基礎を身につけます。また、中国・日本の書を幅広く学び、時代や人、美といったものと書との関わり、現代における書道文化、そして未来などを考えていきます。書を極めるために文学に向き合うことで、みなさん自身の器を大きくし、豊かな人間性を育むプロセスを身につけて思考の幅を広げませんか。
中国大陸における楷書の名品、いわゆる古典を読み解き、楷書における多様な表現技法を学ぶ。また、楷書の表現形式を主に半切に表現する。古典を見る眼、楷書の表現技法、表現形式を習得する。
殷代から漢代までの文字の変遷をたどり、甲骨金文、篆書、隷書の文字の変化を理解する。その上で、各書体の臨書をし、書美の変遷の資料をまとめ、分かりやすく巻子に書く。独自の書道史年表を作成する。
美術館・博物館の見学や、教室・美術館の研修室などを使いながら、書作品の鑑賞方法を学ぶ。書の名品を実際に鑑賞し、素晴らしさ、美しさを愛で、書表現の基礎的な見方と理解力を高める。
草書の代表的な古典を反復臨書する。個性的な書を学ぶことで周辺の知識を広め、特徴の違いの理解、分析を目指す。半紙や条幅(半切)による臨書で表現の幅を広げ、作品制作へと展開する。
漢字作品を創作するための方法を学ぶ。古典から集字した隷書と行書、楷書と草書の題材をもとに、創作作品を制作。倣書することで、創作作品へと結びつける過程を学ぶ。
漢字の伝来、中国書法の受容に始まる日本書道史を学修。日本書道史の通論を中心に、代表的な名跡・書人について一字への眼差しに重点を置きながら、実作を通して日本書道史が蓄えた書美を理解する。