日本文化の理解に依拠し、その越境的流通を研究する未来志向の専門家を育成。
「東洋の精神による人格の陶冶」――漢学塾として出発した二松学舎はその創設以来140年を超える歴史のなかで、この言葉を「建学の精神」として掲げながら歩んできました。そして2022年4月、東洋から日本を、そして日本から東洋を、おもに人文社会科学の視座から多角的に研究するための舞台として、国際日本学研究科を新設することになります。
いま現在、私たちはインターネットの普及、そして各種ソーシャルメディアの普及を経て、人・モノ・資本・情報の「トランスナショナル」な移動が加速する時代を生きています。そして、そのますます流動化する社会のなかで、文学・マンガ・アニメ・ゲームといった「コンテンツ」の流通や、そのファンたちが織りなす「ポピュラーカルチャー」の組成、さらには、全国各地で企画される「アニメ聖地巡礼/コンテンツツーリズム」の影響など、研究として取り組むべきテーマが続々と浮上しつつあります。国際日本学研究科では「日本文化」「比較文化」「観光文化」などを専門とする多彩な教授陣による指導のもとで研究をすすめ、自らが望む研究者としての/企業人としての未来をデザインすることができます。
本研究科には、メディア学、観光学、哲学、美術史、歴史学、中国古典学、言語学、コミュケーション学など、様々な専門分野の教員が在籍しています。3つの研究領域として「文学・文化学領域」「メディア表現学領域」「社会文化領域」を用意し、学際的な研究指導の体制を構築しています。