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理事長トピックス

2023年度「『論語』の学校―RONGO ACADEMIA―」 水戸英則理事長挨拶

 本日は、学校法人二松学舎主催「『論語』の学校」18回目の開催にあたり、ご来賓の皆様、そして参加者の皆様のご臨席を賜り、誠にありがとうございます。
 二松学舎は、今年で創立146周年を迎えました。創立以来、二松学舎は、「国漢の二松学舎」と呼ばれ、「東洋の精神による人格の陶冶」を建学の精神とし、論語の精神を基にした教育を展開してきました。論語の精神とは、ご案内のとおり「仁愛」の精神です。仁愛とは、他人を思いやる心、人を大切にする心です。学校教育においては、この仁愛の精神を育むことが重要であると考えています。なぜなら、仁愛の精神は、社会に貢献できる人材を育成するためには不可欠な教えであります。仁愛の精神を身につけた人は、他人を思いやる心を持って、社会に貢献する行動をとることができます。また、論語は訓詁注釈に止まらず、現代の様々な事象と関連付けて理解することで、まさに今に活きた知恵と教えを与えてくれることになります。
 本日の基調講演には、株式会社ユーグレナの出雲充社長をお迎えしました。同社は、18年前にスタートアップしたベンチャー企業で、ミドリムシを活用したバイオ燃料やヘルスケア、ソーシャルビジネス等多角的に事業を展開されています。出雲社長は、ユーグレナの経営において、“Sustainability First”を標榜し、論語からの学びを活かしていることで知られています。ご講演を通して、論語の精神が、現代社会において、どのように生き生きと息づいているのかを皆様とともに学びたいと思います。
 皆様、最後までご拝聴いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。そして、本日の「『論語』の学校」が、みなさまにとって有意義な時間になりますことを心より願いまして、開会の挨拶とさせていただきます。             以上