N'2030 Planの概要

N'2030 Planの概要

N'2030 Planの策定と公表について

学校法人二松學舍は、少子高齢化、グローバル化、知識基盤社会の進展等社会環境の大きな変化の中、経営・教育・研究各面で多面的な改革を行うため、本学構成員の2020年に達成すべき共通の目標として、2012年(平成24年)10月の創立135周年に長期ビジョン「N'2020 Plan」を発表して、大学を含む各設置校の将来像を定めました。また、当該長期ビジョンに記載された内容を確実に具現化させるため、2013年(平成25年)以降、行動計画である「アクション・プラン」を毎年度策定して、課題の改善並びに教育研究環境の向上に努めて参りました。おかげさまで、「N'2020 Plan」で計画した課題の7割方が達成されました。

こうした中、18歳人口が今後2040年にかけて、40万人以上の急減をみていく一方、AI・IoTなど第四次産業革命の急速な進展が我が国の将来の働き方や社会環境を大きく変えていくとの予測に加え、大学定員管理の厳格化をはじめとした私学行政の強化等外部環境の大きな変化が生じており、本学は2017年(平成29年)10月10日、創立140周年記念式典において、新たな長期ビジョンである「N'2030 Plan」を策定、発表致しました。

「N'2030 Plan」の3つの特徴は次の通りです。
1点目は、本学の建学の精神に基づいた2030年時代を生き抜くために必要な能力と人間性を保持した学生を育成していく、「2030年型教育体制、21世紀型教育体制」の構築です。
先に述べたように、今後、AI、IoT、ロボットなどの果たす機能が現在の定型業務や調査・分析業務などを代替、現存の5割の仕事が消滅していく中、AIで代替できない仕事に必要な能力である社会的・創造的知性などの涵養を通じて、「想定外」や「板挟み」と向き合い、乗り越えられる人材、AIで解けない問題・課題・難題と向き合える人材、創造的・協働的活動を創発し(創発とは、個々人の能力や発想を組み合わせて次の創造的な成果に結びつけること)、やり遂げる人材を育成していく必要があります。
具体的には「N'2030 Plan」で育成する人材像は、「N'2020 Plan」で定めた「建学の精神に基づき育成する人材像」を基本に、OECD教育部会が示した「2030年時代に必要とされる能力」、すなわち、①多様な協力関係を結び管理する能力、②情報収集力と新たな価値を見つけ出す能力、③深い専門知識と幅広い教養知識の涵養という3点に加え、④AI時代に必要な高い社会的知性や創造的知性の涵養、⑤厳しい時代に向き合い、生き抜く復元力2点を加え、これを現代的に解釈し、「日本に根ざした道徳心を基に、良質な知識と英語・中国語等語学力を身に付け、我が国の歴史と文化を理解し、かかる知識を背景として、よりよき社会を実現する目標を持って、グローバルに活動する逞しい人材」としました。そして、この人材像を実現するため、新時代に対応する能力を備えた『知識・スキル・人間性』の三位一体の総合能力を育むために各設置校である大学・高校・中学において、新しいカリキュラムを策定し、これを実施していく「2030年型教育体制」の構築を目指していく方針です。

2点目は、大学、両附属高等学校、中学校をさらに優れた学校にしていく総括目標を設けたことです。学校運営を、経営資源、入学、在学中(教育段階)就職(出口)、卒業後の5局面に分けて、学校運営上の業績目標(KPI, Key Performance Indicator)を30余り設定し、ダッシュボードに一覧にして収め、進捗状況を管理しつつ、総括目標を達成していく方式としました。具体的なKPI(業績目標)は、経営面の指標として、経常収支差額比率や運用資産余裕比率、定員充足率、入学面では、偏差値、志願者倍率、在学中では、授業アンケート調査や満足度調査分析結果等、卒業指標は、就職率や一部上場企業の就職率、卒業後は寄付金率や卒業生情報の把握率を設定し、ベンチマーク校、目標とする学校の平均値との差を分析し、その差を埋めつつ、各設置校のブランドを引き上げながら目標を達成していくことを考えております。

3点目は、1点目と関連しますが、新時代21世紀におけるカリキュラム改革です。身に付けるべき『知識・スキル・人間性』については、先に述べた新時代に対応する能力を備えた三位一体の教育を展開していくわけですが、大学であれば、アドミッション、カリキュラム、ディプロマ、各ポリシーに基づく体系的なカリキュラムを設計、確かな研究に裏付けられた教育力のある教員によるアクティブな授業と授業環境の整備、これらを実施することにより各学生が十分な学修時間による能動的・協働的な学修を通じて、新時代に向き合い、自立して生きる力を身に付ける教育体制を構築していく必要があります。
このカリキュラム改革は、大学のみの問題ではなく、中学校、高等学校も連携して、2030年時代に向き合い、生き抜く学力と人間力を身に付けるため、同様の改革を進めていかなければなりません。したがって、設置校毎に、議論を尽くしながら、成案をまとめていく予定です。

プレゼンテーション資料(PDF)
N'2030 Plan~これからの140年を展望して~(PDF)