事業の概要

事業の概要

法人

(1)長期ビジョン「 N’2030 Plan 」の策定
二松学舎創立140周年(平成29年10月)を機に長期ビジョンN’2030 Planを策定する。「いままでの140年、これからの140年」をテーマに、建学の精神に基づき「豊かな人間力を有し、自ら考え行動する人材、人々の長い歴史と英知を擁する古典から未来を学び、的確な国語力を備えた真の国際人の養成」を基本とし、複雑化する社会のニーズに応える教育体制の構築をめざす。
(2)創立140周年記念事業の実施
平成29年10月に二松学舎創立140周年を迎え、記念式典、講演会ほか各種周年事業を実施する。
 ●長期ビジョンN’2030Planの策定と発表
 ●文学部の改編
  都市文化デザイン学科の設置と国文学科定員増
 ●国際政治経済学部の改編
  国際経営学科の開設計画と入学定員増
 ●「夏目漱石アンドロイド」プロジェクト
 ●記念出版物
 ●記念イベント
  ・シンポジウムの開催
  ・企画展示・講演会の開催
  ・文芸コンクールの開催
 ●広報活動
  ・オリジナルキャラクターの作成
  ・記念品、動画・アプリの作成
  ・ホームページ特設サイト(英文) ほか

大学(学部・大学院)の教育・研究活動の推進

(1) 教育・研究の推進-「大学教育の質の転換」に向けて-
①文学部新学科の設置
文学部では、文芸文化における表現コンテンツの調査・分析や都市と地域の伝統・文化の理解を通し、将来は編集や出版、ジャーナリズムの世界で活躍できる人材のほか、企業や地方自治体で企画、広報、マーケティングなどの業務に従事できる人材を養成するため、新たに「都市文化デザイン学科」を設置する。
②国際政治経済学部新学科の設置準備
平成30年4月スタートを目標に、国際政治経済学部の改組を行い、新学科「国際経営学科」の設置を計画しており、情報・外国語の優れた運用能力を基礎力として、課題を見極め解決する力、国際社会を生き抜く実践的な「創造的思考力」と社会の変化に対応して自らのキャリアを主体的に切り開く力を身に付けた人材を養成する。
③IR(インスティテューショナル・リサーチ)
大学の諸活動に関する情報収集・分析を行い、大学の教育改善と教育改革につなげることを目的に、IR推進室を中心にIR活動を推進する。
④学生へのアンケートの実施
大学の自己点検・評価活動の一環として学生による授業アンケートを実施し、学生の意識を調査・分析することにより、個々の授業の改善や今後の教育改革に役立てる。また、大学の諸制度に関する学生の満足度調査を行い、問題意識と課題を共有し業務改善およびCS向上に資する。
⑤教育方法の改善、語学教育の強化
アクティブラーニングの推進や、PBL(課題解決型授業)の導入実施など、分かり易く且つ魅力的なカリキュラムを提供し、学士力と社会人基礎力の向上を図る。また、少人数授業による「英語特別プログラム」をはじめ、新カリキュラムによる英語教育の効果や海外との交流拡充を通じた実践的な外国語教育導入等により語学教育の強化を行う。
⑥学術研究支援等の充実
教員養成の充実を目的として、本学卒業の現職教員の中から客員研究員を委嘱し研究・研修助成を行う。また、研修・再教育の場を提供し、「教育研究大会」を開催するなど教育実践支援を行う。東アジア学術総合研究所では、陽明学研究・日本漢文教育研究・海外教育の推進のほか、ワークショップの開催など共同研究プロジェクトおよび研究成果報告書の刊行を支援する。
⑦教員免許状更新講習の実施
教育職員免許法の改正に基づき、平成21年度より教員免許更新制が導入された。本学はこれまで多くの中学校、高等学校教員を輩出しており、本学卒業生教員をはじめ多くの教員を対象に、本年度も引き続き免許状更新講習を実施する。教員として必要な最新の知識技能の提供と各教科の指導法やその背景となる専門的内容、生徒指導などを主な内容としている。
(2) 施設・設備の整備
①教育研究環境の整備
大学九段校舎教室のICT機器の入替え、中洲記念講堂AV機器の整備、図書館情報管理システムの入替え、柏1号館4階の空調設備改修工事を行う。
②大学資料展示室の充実
二松学舎関係者の軸・書簡や近現代作家の初版本・草稿類など文学界にとって貴重な資料の収集と補修を行い、大学資料展示室のさらなる充実を図る。また、夏目漱石関係資料の収集を行い、企画展示や講演会を行う。
③図書館所蔵貴重資料の電子化と公開
図書館では所蔵している貴重資料の電子化を進めており、これまでに電子化した和本や漢籍について公開し教育・研究活動に資する。
(3) 学生支援の強化
①学生ポータルサービス・ポートフォリオシステム
学内はもちろん、学外からでも授業や学生生活に関する情報にアクセスが可能な学生ポータルサイトを設置している。また、学生が自らの目標の達成度を確認しながら、意欲的に学習に取り組むことができるようポートフォリオシステムを導入している。当年度より、学習成果測定プログラムとしてのPROGテストを実施し、「大卒者として社会で求められる汎用的な能力・態度・志向(ジェネリックスキル)を測定」しながら学修成果の客観的測定とその改善、自らの特性・適性を踏まえた就職活動指導などに活用する。
②奨学金制度の拡充
学生生徒の就学意欲の維持向上、退学者の減少や学生生徒募集のためにも奨学金制度の拡充が重要であり、「授業料減免制度」や「貸与奨学金制度」等により学生を支援する。平成19年度から教育研究振興資金の募集体制により、毎年度奨学基金を増額している。本学100%出資の事業会社である「二松学舎サービス株式会社」からの寄付金を原資とした「二松学舎サービス株式会社奨学金」や交換留学生を対象とした「武永尚子奨学金」の設置や奨学金選抜付入試の導入など、奨学金制度の充実を図っている。
③進路・就職支援
正課授業におけるキャリア教育のほか、キャリアセンターにおいて、公務員試験およびSPI対策講座、就職サポートプログラムによる講座の実施、各種業界セミナーや企業説明会のほかグループディスカッションなど実践的な講座の実施により就職力の強化を図る。また、企業訪問や企業開拓・就職採用情報の収集を効果的に実施し、学生指導・就職情報の一元化による就職管理システムや常駐キャリアカウンセラーによる就職相談など学生の就職活動を支援する。
教職関連では、模擬面接、模擬授業の練習、論作文添削など個別指導の充実・強化を図る。現職教員による特別講演会や各自治体教育委員会採用担当者による説明会を実施するほか、3年生対象の教職実務研修、教職対策講座の実施や教育実習・教員採用試験合格体験談集の発行など教職支援センターを中心に教員志望学生を支援する。
④キャリア教育の充実
キャリア教育、資格教育の充実、業界セミナー、大学と外部機関との連携体制の確立や企業との連携による職業適正検査などの実施のほか、インターンシップによる職業体験と対人基礎力の向上など、出口教育の充実・強化を図る。
⑤留学支援
国際交流センターでは、短期海外研修(中国、韓国、オーストラリア、アイルランド)などを実施し、海外協定校への留学支援や海外協定校からの交換留学生の就学を支援する。当年度、本学の海外協定校から約40名の特別プログラム受講生を受け入れ、その授業展開については柏キャンパスを主とし、アキバラボでも行う予定である。本学は「JCSOS海外留学安全対策協議会」に加盟しており、危機管理体制の万全を期す。
⑥学生相談室の支援
大学における学生のメンタルケアは不可欠であり、専門のカウンセラー4名と専任教員2名を配置して対応している。学生相談室では、学生が抱えるさまざまな問題に対応するためにアンケートを実施し、メンタルヘルスの観点から効果的な学生の課題解決のサポートを行う。
⑦学生サポートの充実
「授業内容が聞き取れない・書き取れない」「板書や配布資料が読めない」など、障害学生がより良い環境で授業を受けることができるよう、授業を筆記するノートテイカー養成講習や障害学生支援講演会を実施し、スタッフの育成と障害学生等多様な学生に対する修学支援の充実を図る。
(4) 社会貢献
①生涯教育への取り組み
柏キャンパスに「地域連携室」を設置し、柏キャンパスにおける生涯学習講座について質的・量的に充実を図っている。平成29年度は、国文学・中国文学・書道・国際政治経済学関係の公開講座を九段校舎および柏校舎で開講する予定である。
②シンポジウム等の開催
平成17年度より「シンポジウム『論語』」を開催し、さまざまな角度から『論語』へのアプローチを行っている。平成21年度から参加者の対象を広げ、「『論語』の学校 - RONGO ACADEMIA - 」として『論語』と古典教養の普及を目指しており、本年度は13回目の開催となる。また、文学部、国際政治経済学部、東アジア学術総合研究所において、140周年記念シンポジウムや公開講座などを開催する予定である。
③地域と連携した教育研究事業
本学が所在する東京都千代田区や千葉県柏市との包括連携協定を締結し、その協定事業を行っている。柏市においては、柏キャンパス施設の柏市民への開放など利用方法の多様化を推進しているほか、大学図書館では特色ある本学図書館所蔵資料の公開や企画展、講演会の開催などを予定している。
また、学祖三島中洲生誕の地である岡山県倉敷市との連携協定により、学芸・文化観光等の充実、人材育成や地域振興などの連携協力を推進する。
(5) 学生募集対策
少子化が進む中で、アドミッションポリシーの見直し、入試制度等の改革とそれを発信する入試広報の強化を図り、文学部・国際政治経済学部とも多方面から入学者選抜(入試種別・科目・日程・WEB出願等)を行う。
関東5都県の学生募集特別委員による広報活動と併せ、特に関東地区の高校生に向けた広報活動を展開し、志願者獲得の強化と対策を行う。
また、オープンキャンパスの充実、模擬授業や見学会等の早期アプローチ、OB教員および高校教員との情報交換、大学情報誌『VISION』やWEBでの情報発信、交通広告の実施など広報活動の充実を図る。
(6) 広報活動
  1. ① ホームページのリニューアルに続き、創立140周年特設サイトの英文化や受験生特設サイトを更に充実させる。学部学科ごとに専用のページを充実させ、WEBでの動画配信、SNSの活用など様々な情報の発信と学内外への掲示伝達機能を高め、対外広報の強化を図る。
  2. ②本学の広報・ブランド力の強化のため、「漱石アンドロイド」プロジェクトをはじめ、各種メディア対策、ジャーナリスト対策を実施する。学生募集広報と法人広報の連携を強化し、広告媒体の効果測定や見直しにより効果的・効率的な活動を行う。各種媒体を用いた直接的な広報活動のみならず、「『論語』の学校 - RONGO ACADEMIA - 」の開催や各種講演会の実施を通じた「社会貢献活動」による広報を継続していく。
(7) 卒業生情報の把握
松苓会(同窓会)、父母会などと連携協力し、卒業生情報の管理の徹底を図る。異業種交流会(卒業生名刺交換会)などのイベントを開催し、卒業生ネットワークを強化するとともに就職支援や学生募集に繋げる。

附属高等学校

(1) アクションプランに基づく改革
アクションプランに基づき、①附属高等学校の「ビジョン」浸透 ②「人間(ひと)作り」・人格教育③愛校心の育成 ④国際化への対応 ⑤地域・社会との連携 ⑥教育の実践・充実 ⑦入学者の確保、退学者の減少 ⑧生徒支援 ⑨施設設備の整備等について検討し改革を推進する。
(2) 国際化への対応
英語の授業において、ネイティブスピーカ―のALT(Assistant Language Teacher=外国語指導助手=小中高の英語授業で日本人教師を補助する)を配置し、ネイティブの英語に触れる時間を設けている。また、海外語学研修として、ニュージーランドでのホームステイや附属柏中学校・高等学校と合同で台湾語学研修を実施している。
(3) 生徒支援と教育の充実
外部講師よる補助講習「学び舎(まなびや)」を開講し、1年生は中学教育補完講習、2年生は2学期から実力伸長講習、3年生は通年で受験対策講習を実施する。平常授業期間の7時間目、8時間目に実施する補習授業、期末考査後から終業式までに実施する特別授業のほか、夏期・冬期には講習会・勉強合宿・英語合宿など特別講座を開講し、生徒の学力および進学実績の向上を図る。また、教員全員にタブレットPCを配布し、電子黒板やプロジェクターを併用してICTを活用した授業を拡充し、生徒の学習理解度や学習意欲を高める。さらに、教員研修制度を整備し、両附属高校共通の初任者研修の実施、校内研究授業の実施、外部研修会への積極的参加など、教育活動の一層の充実を図る。
(4) チューター(補助講師)制度の実施
チューター(補助講師)制度を継続して実施する。チューターとは、学習助言など個人的な指導を行う講師で、週2日配置して生徒の学業相談等に応じている。大学生など年齢の近い学生に接することにより、学校の先生にはなかなか質問しづらいことや生徒が自習する中でよく分からない箇所の質問に応えてもらったり、受験勉強に関する相談にのってもらったりできる制度で、生徒の学習意欲向上を図る。
(5) スクールカウンセラーの配置
生徒のメンタルケアや保護者の教育相談に手厚く対応するため、スクールカウンセラーを校内に配置し、専門的立場から学園生活のサポートなどを教職員と連携して行う。
(6) 学校評価委員会の開催
有識者及び近隣地域住民より附属高等学校に対する意見を聴取し、また、意見交換を行うことにより、「学校評価」及び同校の経営・運営に資する。
(7) 施設・設備の整備
九段校舎北面の外壁補修工事、会議室へのAV機器の設置、理科実験機器類の購入のほか、必要に応じ経年劣化に伴う施設設備の整備改修を行い、より快適な学園生活が送れるよう学習環境を整備する。
(8) 広報・生徒募集対策
生徒募集方法および広報活動を改善し、ホームページを更に充実させる。校長によるブログ「学舎の窓」をほぼ毎日発信し、受験生への情報提供を強化するほか、進学相談会、学校見学会、中学生及びその保護者対象の公開授業、入試説明会の実施回数の増加、中学・塾等訪問スタッフの配置など緻密な生徒募集対策を行い、志願者の増加および定着化を図る。

附属柏中学校・高等学校

(1) アクションプランに基づく改革
アクションプランに基づき、①附属柏中学校・高等学校の「ビジョン」浸透 ②「人間(ひと)作り」、人格教育 ③愛校心の育成 ④国際化への対応 ⑤地域・社会との連携 ⑥教育の実践・充実 ⑦入学者の確保、退学者等の減少 ⑧規模拡大 ⑨両附属高校間の連携強化等について検討し改革を推進する。
(2)生徒支援と教育の充実
中学校では、グローバルコースの設置、ネイティブの英語授業、国語、韓国語の選択講座を設定し、さらに内外の多様な語学研修への参加機会を提供する。高校では従来の進学コースと特選コースに加えて、スーパー特選コースとして難関大学を目指すクラスを設置するなど目標・意欲の高い生徒を入学させ、生徒の学習に向かう態度と自己統率力の育成を行うなど、それぞれ特色ある教育の実践・充実を図っている。また、中学校では「森の教室」「都市の教室」「雪の教室」など、さまざまな行事の実体験を通した教育を行っており、高校ではオリエンテーション合宿や芸術鑑賞会、2年次の海外研修体験を引き続き行っていく。
(3)国際化への対応
台湾の桃園市私立新興高級中学(高校)やオーストラリアのクリーブランドハイスクールと相互交流をより深めるため交流協定を締結し、相互の短期留学やホームステイを計画している。さらにグアム、カナダ、韓国、フィリピンなどでの語学研修を中・高の学年やコースまたは希望者によって行う計画である。
(4)スクールカウンセラーの配置
生徒のメンタルケアや保護者の教育相談に手厚く対応するため、スクールカウンセラーを校内に配置し、専門的立場から学園生活のサポートなどを教職員と連携して行う。
(5)キャリアプログラムの導入
中学生、高校生に対し、社会における職業的・社会的自立をするための考え方や能力開発教育を実施する。早い段階からの自己理解、社会人とのディスカッションなどを通して将来の職業観を育成する。
(6)施設・設備の整備
柏高校の臨時定員増による生徒用備品や教材教具の購入などの各種整備のほか、教員用PCの更新、柏中学校ICT環境の充実、無線LAN環境の整備拡充を図る。
(7)広報・生徒募集対策
近隣の小・中学校や塾との関係強化、訪問スタッフの配置、情報交換会など情報収集と各種メディアを使用した積極的な広報活動を行う。また、ネイティブによる小学生対象の英語教室の実施や大学教員による地元の小学校高学年を対象にした特別講座の実施など、附属柏中学校の入学者獲得について法人全体で取り組む。
現在、センター試験廃止を始めとした大学入試改革や学習指導要領の改訂を見据えた新しいカリキュラムの策定を行っており、進学実績の向上にさらに工夫を重ねていく。
(8)授業評価アンケート等の実施
生徒による授業アンケート、卒業生と保護者の満足度調査を実施し、それに基づく教育の改善を図る。また、教員のアクティブラーニング研修などにより教育力向上を図るほか、タブレットPCで情報を共有し、面談、学力不振者への補習、不適応者へのカウンセリングなどきめ細かな対応を行う。