少子化をはじめ私学を取り巻く環境や社会経済状況の大きな変化の中で、本学が名実ともに発展していくためには、健全な財政運営に留意し、内部留保の蓄積など堅固な財務基盤を維持する必要があり、以下の骨子を内容とする抜本的な財務改革を実行し効率的な財政運営を図る。
財務の概要
財務の概要
- (1)本源的収入は学納金、補助金が主体
- 学生生徒等納付金、各種補助金を本源的収入とし、寄付金、資金運用、施設貸出その他事業収入は補助的収入として、それぞれの増収を図る。
- (2)学納金収入の安定的確保
- 本学卒業教員ネットワークの更なる充実、教職課程の改革による教員採用実績の引き上げ、公務員や著名企業への就職率の向上など、学生募集力の強化を図る施策に加え、中途退学者の減少策、両附属高等学校から大学への内部進学者数の安定的確保により、長期的かつ安定的な学納金収入の確保を図る。
- (3)補助金の獲得
- 補助金制度について、学内外の研修を通じ制度の理解と事業展開を促し更なる補助金の獲得を図る。科学研究費補助金のほか、産・学・官連携を推進し「私立大学等改革総合支援事業」等の競争的補助金や私立大学等経常費補助金(特別補助)の獲得を積極的に行う。
- (4)寄付金募集
- 「二松学舎教育研究振興資金」制度による寄付金募集を実施し、恒常的な寄付金収入の定着を図る。
- (5)資金運用関係
- 中長期的な財政基盤の強化を図るとともに将来の教育研究の発展に資するため、資金運用リスク管理体制に基づき安全かつ慎重な運用を基本とし、効率的な資金運用により収入増を図る。
- (6)経費の削減
- 部署別予算管理の推進により、事務の効率化と既存事業の見直しを行い、経常的経費の削減を実施する。スクラップ・アンド・ビルドによる事業の推進、業務のDX化推進等によりコスト削減を図る。
- (7)事業会社の活用
- 本学出資の事業会社「二松学舎サービス株式会社」は設立19年を迎えた。事業会社の業務内容の拡充により収益の拡大を図るとともに、学生サービスの向上、事務処理の効率化、グループ全体の経費節減を目指す。
- (8)外部評価の受審
- 第三者機関による評価として、大学基準協会による大学の認証評価および格付機関(株式会社格付投資情報センター)による法人の財務格付評価を受けており、評価の維持向上に努めるとともに、必要に応じて外部コンサルタントの意見を受け入れるなど、運営の透明性と公平性に留意した法人運営を行う。
資金収支予算書
2025年度
(単位:百万円)
収入の部 | |||||
---|---|---|---|---|---|
科 目 | 2025(令和7) 年度予算額 |
2024(令和6) 年度決算額 |
|||
学生生徒等納付金収入 | 4,754 | 4,677 | |||
手数料収入 | 121 | 120 | |||
寄付金収入 | 49 | 723 | |||
補助金収入 | 1,411 | 1,291 | |||
資産売却収入 | 1,100 | 2,330 | |||
付随事業収入 | 33 | 11 | |||
受取利息・配当金収入 | 275 | 368 | |||
雑収入 | 133 | 180 | |||
借入金等収入 | - | 1,001 | |||
前受金収入 | 739 | 775 | |||
その他の収入 | 295 | 407 | |||
資金収入調整勘定 | △ 878 | △ 935 | |||
当年度資金収入合計 | 8,031 | 10,947 | |||
前年度繰越支払資金 | 4,618 | 5,074 | |||
収入の部合計 | 12,648 | 16,021 | |||
支出の部 | |||||
科 目 | 2025(令和7) | 2024(令和6) | |||
人件費支出 | 3,232 | 3,220 | |||
教育研究経費支出 | 1,878 | 1,712 | |||
管理経費支出 | 569 | 557 | |||
借入金等利息支出 | 12 | 1 | |||
借入金等返済支出 | 178 | 111 | |||
施設関係支出 | 426 | 1,423 | |||
設備関係支出 | 249 | 433 | |||
資産運用支出 | 1,285 | 3,573 | |||
その他の支出 | 355 | 501 | |||
資金支出調整勘定 | △ 453 | △ 567 | |||
当年度資金支出合計 | 7,731 | 10,964 | |||
翌年度繰越支払資金 | 4,918 | 5,057 | |||
支出の部合計 | 12,648 | 16,021 |
(注)
金額は百万円未満を四捨五入しているため、合計額等が一致しない場合がある。
金額は百万円未満を四捨五入しているため、合計額等が一致しない場合がある。
事業活動収支予算書
2025年度
(単位:百万円)
教育活動収支 | 事業活動収入 | 科 目 | 2025(令和7) 年度予算額 |
2024(令和6) 年度決算額 |
|
---|---|---|---|---|---|
学生生徒等納付金 | 4,725 | 4,677 | |||
手数料 | 121 | 120 | |||
寄付金 | 49 | 723 | |||
経常費等補助金 | 1,384 | 1,273 | |||
付随事業収入 | 8 | 9 | |||
雑収入 | 133 | 180 | |||
教育活動収入計 | 6,420 | 6,982 | |||
事業活動支出 | 科 目 | 金 額 | 金 額 | ||
人件費 | 3,293 | 3,255 | |||
教育研究経費 | 2,495 | 2,319 | |||
管理経費 | 590 | 564 | |||
徴収不能額等 | 7 | 9 | |||
教育活動支出計 | 6,385 | 6,146 | |||
教育活動収支差額 | 35 | 836 | |||
教育活動外収支 | 事業活動収入 | 科 目 | 金 額 | 金 額 | |
受取利息・配当金 | 275 | 368 | |||
その他の教育活動外収入 | 25 | 2 | |||
教育活動外収入計 | 300 | 370 | |||
事業活動支出 | 科 目 | 金 額 | 金 額 | ||
借入金等利息 | 12 | 1 | |||
その他の教育活動外支出 | - | 15 | |||
教育活動外支出計 | 12 | 16 | |||
教育活動外収支差額 | 288 | 354 | |||
経常収支差額 | 323 | 1,189 | |||
特別収支 | 事業活動収入 | 科 目 | 金 額 | 金 額 | |
資産売却差額 | - | 735 | |||
その他の特別収入 | 30 | 23 | |||
特別収入計 | 30 | 759 | |||
事業活動支出 | 科 目 | 金 額 | 金 額 | ||
資産処分差額 | 10 | 102 | |||
その他の特別支出 | - | - | |||
特別支出計 | 10 | 102 | |||
特別収支差額 | 20 | 657 | |||
基本金組入前当年度収支差額 | 343 | 1,847 | |||
基本金組入額合計 | △ 498 | △ 1,168 | |||
当年度収支差額 | △155 | 679 | |||
前年度繰越収支差額 | △ 2,028 | △ 2,575 | |||
翌年度繰越収支差額 | △ 2,183 | △ 1,896 | |||
(参考) | |||||
事業活動収入計 | 6,750 | 8,111 | |||
事業活動支出計 | 6,407 | 6,264 |
(注)
金額は百万円未満を四捨五入しているため、合計額等が一致しない場合がある。
金額は百万円未満を四捨五入しているため、合計額等が一致しない場合がある。