【日本漢学】特別講演会を開催しました

名 称 日本漢学研究センター特別講演会
日 時 2026年2月7日(土)13時00分~15時30分
会 場 二松学舎大学九段キャンパス1号館401号室
演 題
特別講演「山田方谷と幕末維新期の備中松山藩政」
上村 和史(岡山県高梁市教育委員会)
講  演「新収資料からみる三島中洲研究の現状」
町 泉寿郎(二松学舎大学東アジア学術総合研究所長・文学部教授)


 2026年2月7日(土)、二松学舎創立者の三島中洲と、その師である山田方谷関連の特別講演会が本学日本漢学研究センター主催で開催されました。当日は、小雪が舞う厳しい寒さの中、会場の本学九段キャンパス1号館401教室に、学内外の研究者や学生を中心に約40名のご来場を賜りました。
 はじめに本学陽明学研究センター長の牧角悦子文学部教授から開会挨拶および当特別後援会の開催趣旨説明後、本学で定例開催中の「三島中洲研究会」と「山田方谷研究会」に関する発足経緯やその目的について説明が行われました。
 続いて、岡山県高梁市教育委員会の上村和史氏を特別講演会講師としてお招きし、「山田方谷と幕末維新期の備中松山藩政」と題してご講話いただきました。上村氏からは、近世政治史、日本思想史、日本漢学史など、多角的視点によって山田方谷に関する研究を行うことの重要性が提示され、こうした複合的研究の延長線上にこそ、近代社会の形成に連動する山田方谷の思想理念や社会的事蹟の位置づけが可能となるという展望が、各方面にわたる資料を周到に駆使しつつ導き出されました。
 最後に、本学東アジア学術総合研究所長の町泉寿郎文学部教授が登壇し、「新収資料からみる三島中洲研究の現状」と題して、本学附属図書館および東アジア学術総合研究所に寄贈されてきた三島中洲に関する資料を紹介し、その研究状況について中洲の事蹟に即しつつ解説がなされました。三島中洲及びその周辺の人々が、近代化の過渡期にある社会といかに向き合い漢学と結びつけたのか、また、近年検証を進めている野崎家との関係資料や民法講義に対する所感の記録などを題材として描写しました。
 二松学舎の学祖である三島中洲と、その師である山田方谷に関する研究は、本学の骨格と伝統をつくりあげてきた有力な基盤であり、当特別講演会では、その研究の特質及び有効性が、本学内部だけでなく、近世・近代社会文化史を総合的に考究する上で広く意味づけられることを改めて確認でき、非常に意義深い内容となりました。

  • 特別講演を行った上村 和史 氏(岡山県高梁市教育委員会)
  • 講演を行った町 泉寿郎 東アジア学術総合研究所長(文学部教授)
  • 司会の牧角 悦子 陽明学研究センター長(文学部教授)
  • 記念撮影