名 称 | 東アジア学術総合研究所共同研究プロジェクトシンポジウム |
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日 時 | 2020年1月8日(水) 13時~16時30分 |
会 場 | 二松学舎大学九段キャンパス1号館2階202教室 |
テーマ | 「越境する現代日本文化:東アジアにおけるコンテンツの受容」 |
開催報告
東アジアの隣国である日本と中国は、古の時代から様々なかたちで相互に文化的な交流を重ね、いまに至っている。現在において中国は、日本にとって最も重要な貿易相手国であり、インバウンド訪日外国人数においても外国人留学生数においても、一位を占めている。2000年代に入って、ヒト、モノ、カネ、イメージ、情報の「トランスナショナル」な移動が加速したことにより、日中両国の文化交流は新たな局面を迎えつつあるといえるだろう。いまでは中国の若者は、「bilibili」のような動画共有サイトを活用して日本の映画やアニメなどのコンテンツへと容易にアクセスしうる。逆に日本の若者は、「TikTok」や「荒野行動」のような中国発のソーシャルメディアやソーシャルゲームに夢中である。現代において、インターネットを介した各種のサービスやコンテンツが越境的に流通し、そしてそれをもとにした、日中間の新たなコミュニケーションや文化が台頭しつつあるのである。
本イベントでは、コミュニケーションやメディアに関する中国の大学として有名な中国伝媒大学の範周教授をお招きし、「中国における日本の漫画やアニメの受容」をテーマにご講演いただいた。そのうえで、法政大学の須藤廣教授、本学の王宝平教授、谷島貫太専任講師をまじえてシンポジウムをおこない、日本と中国におけるコンテンツ文化のトランスナショナルな越境について活発な討議が展開された。
範周教授ご略歴:中国伝媒大学文化産業管理学院院長兼文化発展研究院院長、雄安新区発展研究院院長、教授、博導、国務院特別手当専門家。文化・観光部専門家諮問委員会委員、教育部芸術学理論教学指導委員会副主任、国家発改委「第13次五カ年規画」専門家委員会委員、文化・観光部国家文化改革発展研究基地主任、国家芸術基金規画専門家委員会専門家。(文責: 文学部教授 松本健太郎)
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牧角悦子文学部長による開会挨拶 -
中国伝媒大学 範周教授による基調講演 -
谷島貫太専任講師による報告 -
王宝平教授による報告 -
法政大学 須藤廣教授による報告 -
総合討論