漱石の声が録音されている「蝋管」

平成28年9月23日、漱石の声が録音されている「蝋管」の再生作業を試みたことがある元千葉工業大学教授の鈴木英男氏を二松学舎に招き、勉強会を開催しました。この「蝋管」は、東京帝国大学で漱石に学んだ加計正文氏が、尊敬する漱石の声を残したいという思いから、明治38年に当時千駄木に住んでいた漱石を訪ね、蓄音機に声を吹き込んでもらい、録音したものです。
鈴木元教授からは、蝋管の側溝の部分を含め、残念ながら漱石の音声の痕跡を発見することはできなかったとの説明を受けました。
蝋管は現在、広島県安芸太田町にある旧家「加計家」で大切に保管されています。

「蝋管」に関する勉強会
「蝋管」に関する勉強会