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【国際経営学科】2022年度専門ゼミナール2B 集めたデータを分析し、企業担当者へプレゼンを実施[最終回]

 2023年1月17日、小具龍史准教授が担当する「専門ゼミナール2B」の第15回目(最終回)の授業が行われました。

 これまで、「Z世代がクラフトビールを選ぶ理由を見つけ出せ!」という課題のもと、調査(アンケート作成)、分析(アンケート結果分析)を行ってきましたが、最終回の授業では、これまでの調査・分析結果を踏まえ、グループワークで導き出した結果を企業担当者に向けてプレゼンをしました。

  • 企業側を引き込むプレゼン術を堂々と披露する学生
  • 調査・分析の結果を基に検討した新企画案を提案
            

 企業側からは、「よなよなエール」などのクラフトビールの製造および販売を行う株式会社ヤッホーブルーイング(本社:長野県軽井沢町)より本田敏也氏(よなよな未来課 エキスパート)、千村瑠菜氏(東京カテゴリラ:流通営業ユニット)、仮屋光馬氏(よなよな未来課 ユニットディレクター)の3名、株式会社マクロミルからは、データの調査・分析方法をレクチャー頂き、最後まで並走してくれた熊谷信司氏(グローバルリサーチ本部 シニアグローバルリサーチャー)同席の下、小池直氏(上席執行役員)と岸原文顕氏(グローバルリサーチ本部 スペシャリスト)が審査員として参加しました。

 各チーム、小具准教授からデータによる分析結果からアイデアを導き出していくためのアドバイスをもらって創出した新企画案をパワーポイントにまとめ、10分という限られた時間内でビジネスプレゼンを行いました。どのチームの提案も素晴らしく、審査は難航しましたが、ビールに苦手意識を持つ女性をターゲットに量と味の提案をしたグループ4に「ヤッホーブルーイング賞」が、企業側を引き込むプレゼン術で家族飲みをテーマとした商品提案を行ったグループ3が「マクロミル賞」に選ばれました。

  • 「ヤッホーブルーイング賞」受賞の
    グループ4のメンバー
  • 「マクロミル賞」受賞のグループ3のメンバー

 グループ4リーダーの長谷川豪さんは、「スタートと同時にパソコンのトラブルが発生しましたが、小具ゼミの指導では、先生からこうしたトラブルに対応するためのスキルも習得しています。事前のリハーサルでこういった場合の対応も考えていたため、落ち着いて対処することができました。分析部分はテンポよく、商品提案はじっくりと発表の仕方を工夫しました。グループで頑張った成果が出てうれしいです」と喜びを語ってくれました。

  • 発生したトラブルにも焦らず対処した
    グループ4の長谷川豪さん
  • 小具ゼミメンバーと企業担当者の記念撮影

    ◆株式会社ヤッホーブルーイング 本田敏也氏からの講評

 みなさん、プレゼンお疲れ様でした。審査員の中でも意見が割れ、審査が難航しました。データを見ていくと、いろんな人がいて、その数だけ価値観があり、そのすべてが分析の視差となり戦術や企画になっていくこと、そして、ひとつの意見も無駄ではないということを感じてもらえたのではないでしょうか?
 各チームの講評ですが、まずヤッホーブルーイング賞を受賞したグループ4は、Z世代がビール嫌いというデータを受け止めたうえで、「でもビールが好きな人」というポジティブな視点から、パッケージのデザイン、容量・価格を論理的に提案できていた点がとてもよかったと思います。マクロミル賞を受賞したグループ3は家族で一緒に飲むシーンを提案し、飲むことだけでない心の価値にアプローチした弊社らしい企画でした。グループ1はZ世代に一番響くような提案を、グループ2はギフトというまだ広がる可能性がある市場と時代(コロナ禍)をからめた提案をしてくれました。私たちにも気づきのある提案が多くありました。ありがとうございました。

    ◆株式会社マクロミル 小池直氏からの講評

 データを扱う難しさを感じてもらえたでしょうか? 今回の発表の中でもありましたが、私たちから見ると、「もっとデータを正しく扱うべきである」と感じる部分も正直ありました。ただ、これを実践するためには技術や訓練が必要です。データとは、それを使って企画・戦略を立て「売れる」「みんなに使ってもらえる商品にする」ためのものであり、企画や提案を通すために都合よく利用するものではないということを感じてもらえたと思います。社会人を前にプレゼンをする機会もなかなかないかと思いますのでいい機会になったのではないでしょうか。フィードバックされたことをしっかり受け止め、振り返る機会としてください。

▶前回の授業の様子はこちらから

【国際経営学科】2022年度専門ゼミナール2B 産学連携プロジェクトのキックオフ[Vol.1]

【国際経営学科】2022年度専門ゼミナール2B 調査したデータの活用方法を学ぶ[Vol.2]

<本件に関するお問い合わせ先>
○産学連携に関すること
二松学舎大学地域・産学連携室 TEL: 03-3261-1285
○講座内容に関すること
二松学舎大学小具龍史研究室 TEL:03-3261-1382(内線:713)

★小具ゼミナール公式HP
https://ogu-seminar-2019.amebaownd.com/

★国際経営学科PV
https://www.nishogakusha-u.ac.jp/admission/news/?contents_id=2219