GREETING二松学舎大学附属柏中学・高校長ごあいさつ
創立145周年を迎えて
二松学舎は本年10月10日、創立145周年を迎えました。1877(明治10)年、時代を代表する漢学者三島中洲先生が、現在の二松学舎大学九段キャンパスのある東京都千代田区三番町(当時は麴町区一番町)の自宅に、「漢学塾二松学舎」を開いたのがその始まりです。西洋文明の進んだ部分を自分たちのものにするためには、東洋の文化を学び、日本人の本来の姿を知ることこそが重要だと主張し、漢学を若者に教授することで、真に役立つ人材の育成を目指したのでした。
以来、建学の精神『東洋の精神による人格の陶冶』『己ヲ修メ人ヲ治メ一世ニ有用ナル人物ヲ養成ス』のもと、時代の変化の中で社会のニーズに応えながら、大正・昭和・平成・令和の今日に至るまで発展を遂げてまいりました。
附属柏(旧沼南)高等学校は、二松学舎創立90周年記念事業の一環として、1969(昭和44)年に千葉県沼南町(現柏市)に開校しました。今年、創立53周年を迎えます。また、附属柏中学校は、二松学舎の建学の理念のもと、附属柏高等学校との一貫教育を行い、有用な人材の育成を図るため、2011(平成23)年に開校し、今年、創立11周年を迎えます。中高は、校訓「仁愛」「正義」「誠実」、教育目標「自立をはかり、主体性を身につける」「思いやりのある人間性を身につける」「社会への関心を高め、豊かな国際性を身につける」を基本に、本校教育の2本柱『人間力の向上』『学力の向上』に努めております。さらに、中高共に英訳入りのオリジナルテキストによる伝統の論語教育が、生徒の豊かな心と温かい思いやりを育む大きな特徴となっております。
今後、150周年への発展に向け、決意を新たに取り組みます。
二松学舎大学附属柏中学・高等学校 校長 七五三 和男