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二松学舎大学附属高等学校 校長 鵜飼 敦之

GREETING二松学舎大学附属高等学校長ごあいさつ

創立145周年を迎えて

二松学舎は、三島中洲先生が1877(明治10)年、九段の地に漢学塾を創立してから145周年を迎えました。当時は洋学偏重の時期にあって、中洲先生はそのことだけでは、真の日本の発展はないと憂えられ、東洋の文化を学び日本人の精神文化など本来の姿を知ることこそが重要と考え、漢学を教授することで人材育成を目指されました。

現在、国際化が叫ばれ、グローバル人材の育成が求められる中で真の国際人としてリーダーシップを発揮するためには、自国の歴史や文化を理解し、日本人の精神を身に付けることが重要と考えます。まさに、現代的な課題を認識され、二松学舎の礎を築かれた先生のご慧眼であったと思います。

その精神を引き継いでいる附属高校は、戦後七十有余年の歴史を数え、多くの有為な人材を世に送り出してまいりました。現在は、「心を育て、学力を伸ばす」との方針の下、学習・学校行事・部活動の三兎を追う生徒の入学を期待し、「論語」を通じた人格教育と確かな学力の育成を図り、「仁愛・正義・弘毅・誠実」の校訓を体得する生徒の育成を目指しています。また、今年度から新たな学習指導要領に対応した探究的な活動を行うなど、生徒が課題を設定し、その解決を図るために自ら考え、判断し、行動する力を身に付けられるよう、全教職員で指導を進めています。生徒たちは真摯に学習に向かい、体育大会や校外学習などの学校行事に積極的に参加し、野球部はもとよりダンス部も全国レベルで活躍するなどさまざまな部活動に自主的に取り組んでいます。

今後も建学の精神に基づく長期ビジョン「N’2030Plan」を道標として、先行き不透明で不確実な時代を生き抜くために、たくましさとしなやかさを兼ね備えた人材育成を進めてまいります。

二松学舎大学附属高等学校 校長 鵜飼 敦之