二松学舎新聞

タブロイド版
4ページ
年3回発行(5月、10月、1月)

二松学舎新聞 第63特別号 2014.8.5


1面

二松学舎大学附属高校 決勝11度目、ついにつかんだ夏切符 甲子園出場!!
帝京に打ち勝つ
第96回全国高校野球選手権東東京大会の決勝が7月29日、神宮球場で行われ、二松学舎大学附属高校が帝京高校に延長十回の死闘の末勝利し、初めての夏の甲子園出場を決めた。
序盤は附属高校の大黒一之選手と帝京高校の清水昇選手の投手戦という緊迫した展開となった。
中盤になり、その均衡を破ったのは帝京高校。五回に連続二塁打で先制し、六回には二塁打3本を集め、2点を加えた。
ここで附属高校は諦めなかった。七回に1年生捕手、今村大輝選手の3点本塁打で同点に追いつくと、大黒選手から交代した1年生投手、大江竜聖選手が帝京高校を相手に、粘り強い投球で最少失点に抑えた。
八回には、末松佑弥選手の左前打、小峯瑛輔選手の内野安打などで、同点に。試合は延長戦に突入した。そして、延長十回、附属高校の主将、竹原祐太選手が三塁打を放ち、勝ち越しに成功。最後は大江選手が打者を3人で仕留め、うれしい初優勝を果たした。
試合後のインタビューで市原勝人監督は「夢を見ているようでした」と答えた。過去10度、決勝に進出しながらも、なかなかその壁を崩すことはできなかったが、11度目の挑戦にして、ついに打ち破ることができた。試合中には「また今年もか、と思う場面もあった」と市原監督。だが、今年の附属高校は、先輩たちの無念を晴らすため必死に立ち向かう2、3年生の熱い気持ちと、頼もしい1年生の活躍によって、見事〝夏の切符〟をつかみ取った。
決 勝 (神宮) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
二松学舎大附属 0 0 0 0 0 0 3 1 0 1 5
帝  京 0 0 0 0 1 2 1 0 0 0 4
(延長10回)
本大会の軌跡
〈3回戦〉 5-3 城西
〈4回戦〉 3-2 東海大高輪台
〈5回戦〉 8-0 城東(7回コールド)
〈準々決勝〉 10-4  東亜学園
〈準決勝〉 9-2 成立学園(7回コールド)
〈決勝〉 5-4 帝京(延長10回)
選手たちを「信じる」 監督 市原 勝人
今回の東東京大会では、悩み過ぎず、選手たちを「信じる」気持を強く持ち試合に臨みました。結果、選手たちは私の想像を超えたプレーをし、自分たちの力で道を切り開いてくれました。甲子園では、少しでも長く夢の舞台に選手たちを立たせてあげたい。そして、二松学舎大学附属高校の名前を残せるような良い勝負をしてきたいと思っています。引き続き応援よろしくお願い致します。
プロフィール
1982年附属高校がセンバツ準優勝した時の左腕エース。
日大からNTT信越を経て97年に母校の監督に就任し、02年、04年にはセンバツに出場。
夏の大会は、チームを6回決勝に導き、今大会では悲願の初優勝を手にした。
強い勝利への執着心  野球部顧問 立野 淳平
このチームの特徴は、勝利への執着心が強く、一人一人が、どうやったら勝てるのかを常に考えているところです。きっと甲子園でもその姿勢を見せてくれると思います。部長として、監督と選手が野球に集中できる環境づくりを心掛けてまいります。
守備でリズム、攻撃  主将 竹原 祐太
守備でしっかり守ってリズムを作り、攻撃につなげるというのが、自分たちの野球です。自分たちの力が全国でどこまで通用するのか、楽しみな気持ちでいます。背中から聞こえる皆さんの声が本当に力になりますので、甲子園でも応援よろしくお願いします!
表敬訪問・激励会
附属高校野球部が7月31日に東京都庁・都議会を、8月1日に千代田区役所を表敬訪問した。東京都庁・東京都議会では、舛添要一都知事をはじめ、都庁、都議会の皆さんに迎えられ、知事から祝福の言葉が贈られた。
千代田区役所では、石川雅己区長をはじめ、職員の方々の歓迎を受けた。石川区長は「東東京大会の天井を突き破った勢いで、甲子園での勝利を」と選手を応援した。区役所訪問後は、学校法人二松学舎で激励会が開かれた。
甲子園情報
第96回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高等学校野球連盟主催)は8月9日から14日間にわたって兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催される。今年のキャッチフレーズは「キラキラ輝く、キミの夏」。
8月6日には組み合わせ抽選会が行われ、初戦の対戦カードや、開会式での選手宣誓者が決定される。

2面

東東京大会出場 選手紹介
※数字は背番号 ①投、打 ②身長、体重 ③出身中学
1 大黒 一之(3年) ①右右 ②176㎝、82㎏ ③福栄中
2 鈴木 堅介(2年) ①右左 ②173㎝、66㎏ ③山城中
3 小峯 瑛輔(3年) ①右右 ②176㎝、75㎏ ③葦原中
4 豊島 優太(3年) ①右左 ②171㎝、68㎏ ③伊奈中
5 北本 一樹(2年) ①右右 ②177㎝、78㎏ ③舞岡中
6 竹原 祐太(3年) ①右左 ②175㎝、73㎏ ③光ヶ丘中
7 宮本 雄生(3年) ①右左 ②174㎝、80㎏ ③両新田中
8 末松 佑弥(3年) ①右右 ②172㎝、72㎏ ③武里中
9 秦 匠太朗(3年) ①右右 ②184㎝、97㎏ ③赤塚一中
10 宮下 幹太(3年) ①左左 ②163㎝、65㎏ ③下瀬谷中
11 赤木 亮太(3年) ①右右 ②186㎝、83㎏ ③篠崎二中
12 今村 大輝(1年) ①右右 ②172㎝、74㎏ ③天戸中
13 松嶋 知将(1年) ①右右 ②177㎝、68㎏ ③習志野一中
14 平野  潤(1年) ①右右 ②170㎝、60㎏ ③調布四中
15 三口 英斗(1年) ①右左 ②162㎝、56㎏ ③横浜中川中
16 岡田 浩輝(2年) ①右右 ②173㎝、78㎏ ③光ヶ丘中
17 岸田 康太(2年) ①右右 ②180㎝、77㎏ ③横浜橘中
18 大江 竜聖(1年) ①左左 ②171㎝、66㎏ ③座間南中
19 岡  大地(2年) ①右左 ②172㎝、67㎏ ③成田西中
20 山田 拓海(2年) ①右右 ②166㎝、66㎏ ③市川八中
記録員 平野 健太(2年)   ②168㎝、56㎏ ③東京学芸大附属小金井中
応援メッセージ
全国高等学校野球選手権大会に東東京代表として出場するに当たって  校長 松葉 幸男
1971年の決勝進出以来43年11度目の決勝戦において勝利したことは、画期的なことであり、二松学舎関係者にとって大きな喜びです。とりわけ、直接涙をのんできた野球部卒業生にとっては、一気にこれまでの蓄積してきた思いを晴らすことができたのではないかと推察されます。翌朝の朝日新聞では、スポーツ欄のみならず社会面においても「11回の決勝戦スコア」と共に「11度目の正直 粘った二松学舎 悲願の夏切符」という見出しで大きく取り上げられました。監督、部長、コーチ、野球部員の一方ならぬ努力があっての快挙ではありますが、全校応援で示した生徒たち、卒業生、父母の会の方々、後援会の皆さまの熱い熱い声援のおかげでもあります。主将の竹原君も取材される際にはそのことに必ず触れ、感謝の気持ちを表しております。そうした意味から、今回の勝利は、「オール二松学舎」の勝利であると言えます。オール二松学舎の皆さま、本当におめでとうございます。また、ありがとうございます。
待望の夏の甲子園への切符を手にして  理事長 水戸 英則
附属高校野球部選手諸君、関係者の皆さん、初の夏の甲子園出場、誠におめでとうございます。これまで東東京大会10回決勝に進みながらの無念さを、ようやく晴らすことができました。強豪帝京高校と真正面からぶつかり合い、投げ勝ち、打ち勝ちました。堂々たる勝利です。
今回の輝かしい功績は、竹原主将をはじめとする野球部選手諸君、市原監督、立野部長、吉田コーチ陣そろってのたゆまぬ努力・練習の凝縮であり、加えて附属高等学校生徒全員の応援、松葉校長、松山会長をはじめとする後援会のバックアップがあったからだと思います。
あらためて敬意を表するとともに、二松学舎関係者全員に、大きな自信と誇りを与えてくれたことに感謝致します。
次は本番の甲子園です。ますます精進して励んで、甲子園で一戦一戦を勝ち取り、優勝を狙ってください。
寄付のお願い
二松学舎大学附属高校の長年の悲願であった〝夏の甲子園〟の夢が実現しました。
決勝戦で無念の涙をのむこと10回。それだけに今大会の優勝は無上の喜びです。
〝夏の甲子園〟は8月9日から二週間の予定で開催されますが、全学挙げて応援したいと考えております。
つきましては、支援のため、皆さまのご寄付をお願いいたします。
【個人の方】
金額
  一口 5千円
募金期間
  平成26年7月30日〜9月30日
申込方法
  ①ゆうちょ銀行お振り込み
    口座番号:00130—0—126390
    名義:二松学舎大学附属高等学校高校野球大会実行委員会
  ②二松学舎大学附属高等学校事務室へお申し込み
  ③インターネットからのお申し込み
【お問い合わせ】
二松学舎大学附属高等学校  03(3263)5014
※詳細につきましては、附属高校ホームページをご覧ください。
【法人の方】
学校法人二松学舎企画・財務課までお問い合わせください。
企画・財務課  03(3261)1298