名 称 | 陽明学研究センター 学術講演会 |
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日 時 | 2022年12月10日(土)13時~15時25分 |
会 場 | 二松学舎大学4号館6階 4061教室 |
講 師 | 中純夫 京都府立大学教授 |
演 題 | 「格致・誠意と真知―朱熹慎独説の再検討―」 |
牧角悦子東アジア学術総合研究所長の開会挨拶に続き、中根公雄陽明学研究センター員が、「王陽明の「格物致知」解釈について」と題し、王守仁の「格物致知」解釈と、朱熹の解釈との違いについて報告を行いました。
基調講演では、京都府立大学の中純夫教授から、「格致・誠意と真知―朱熹慎独説の再検討―」と題し、従来、我が身の内面において「為善去悪」をためらってしまう「自欺」を払拭する実践として理解されていた朱熹「慎独」説が、実際には「誠意」に先立つ「致知」の成果としてもたらされる概念として捉えられていたことを実証的に説明していただきました。
東北大学の三浦秀一教授によるコメントでは、80年代以降の朱熹研究史における中教授の研究業績および本講演の位置づけ、さらに、王畿や劉宗周といった明代陽明学者の「慎独」説についての紹介や、朱熹「慎独」説が後の陽明学者にどのような影響を及ぼし、展開されたかについて解説していただきました。
質疑応答では、全国の陽明学研究者がオンラインで参加し、活発な議論が展開され、大変有意義な講演会となりました。
基調講演では、京都府立大学の中純夫教授から、「格致・誠意と真知―朱熹慎独説の再検討―」と題し、従来、我が身の内面において「為善去悪」をためらってしまう「自欺」を払拭する実践として理解されていた朱熹「慎独」説が、実際には「誠意」に先立つ「致知」の成果としてもたらされる概念として捉えられていたことを実証的に説明していただきました。
東北大学の三浦秀一教授によるコメントでは、80年代以降の朱熹研究史における中教授の研究業績および本講演の位置づけ、さらに、王畿や劉宗周といった明代陽明学者の「慎独」説についての紹介や、朱熹「慎独」説が後の陽明学者にどのような影響を及ぼし、展開されたかについて解説していただきました。
質疑応答では、全国の陽明学研究者がオンラインで参加し、活発な議論が展開され、大変有意義な講演会となりました。