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附属校長ごあいさつ

創立150周年を迎えて

二松学舎大学附属高等学校 校長 鵜飼 敦之

二松学舎は、三島中洲先生が1877(明治10)年、九段の地に漢学塾を創立されて以来、幾多の時代の変遷を乗り越え、創立150周年という輝かしい節目を迎えました。150年という長きにわたり、学問を尊び、人を育てる営みを絶やすことなく今日まで発展を遂げられたことに、深い敬意と心からの祝意を表します。

中洲先生が漢学塾を創立された当時は、文明開化の名の下に西洋の文化や学問が重視されていた時代でした。その中にあって先生は、ただ新しいものを取り入れるだけでは真の国家の発展はないと考え、東洋の文化と精神を学び、日本人としての根を育てることの重要性を説かれました。その先見性と教育への揺るぎない信念は、今日においても、いささかもその輝きを失っておりません。

今、私たちを取り巻く社会は、生成AIの急速な進展に象徴される科学技術の革新、少子高齢化の進行、グローバル化や価値観の多様化など、大きな変化のただ中にあります。将来を見通すことが難しく、これまでの常識が通用しない時代にあって、教育には、変化に適応する力だけでなく、揺らぐことのない「人としての軸」を育てることが求められています。

だからこそ、「論語」を教育の礎とし、「仁愛・正義・弘毅・誠実」の校訓の下、知性と人格の双方を磨く本校の教育は、これからの時代にこそ大きな意味を持つものと確信しております。生成AIがいかに進化しようとも、人と人との関わりの中で他者を思いやり、自ら考え、判断し、社会に貢献する人間を育てるという教育の使命が失われることはありません。その精神を受け継ぎ、「心を育て、学力を伸ばす」教育を柱に、学習・学校行事・部活動の三兎を追いながら、生徒一人ひとりの可能性を伸ばしてまいりました。これからも「論語」を通じた人格教育と確かな学力の育成を基盤に、探究的な学びや多様な教育活動を通して、予測困難な未来を切り拓く力を育んでまいります。

創立150周年は、輝かしい歴史の到達点であると同時に、次の50年、100年へ向けた新たな出発点でもあります。150年にわたり受け継がれてきた建学の精神を礎として、時代の変化を恐れず、伝統を守りながら新たな教育に挑戦する二松学舎であってほしいと願います。

創立150周年を契機として、学校法人二松学舎ならびに附属高等学校が、これまで以上に社会から信頼され、未来を担う多くの有為な人材を世に送り出されますことを心より祈念し、さらなる発展と栄光を願って、お祝いの言葉といたします。

二松学舎大学附属高等学校
校長
鵜飼 敦之

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