Greeting学長ごあいさつ 本学は、2027年に創立150年を迎えます。1877年に三島中洲が漢学塾二松学舎を開いて以降、明治から令和に至る時代の大きな変化に応じて、それぞれの時期の社会に必要とされる人材育成に努めてきました。それは三島中洲が建学の精神において「社会における有用な人材を育成する」ことを定め、それを今日まで本学が守ってきたからに他なりません。この長い歴史の中では、多くの国語科教員が輩出されてきましたが、今日ではこの間の社会状況の変化に対応して2学部6学科を擁する大学となっています。1885年に本学に入り、その後渡米してジャガイモ農園の大規模化に成功し「ポテト王」と呼ばれるようになった牛島謹爾は、英語、農学、経営ノウハウについて苦労して独学しましたが、現在では国際政治経済学部に国際経営学科を設置し、実践力とコミュニケーションの能力に優れた人材の輩出に努めています。こうした本学の「育成力」は社会的に高く評価されており、数多の卒業生が多くの優良企業で活躍しています。 しかし、本学の特徴は、こうした社会に有用な人材を育成する中で、長い中国学・国文学を中心とした教育研究活動によって培われた学問への深い理解、さらには表面的な知識の習得のみではなく、内面的心理的な側面の成長を促す少人数かつ対話的教育にあります。現在の生成AIの驚くべき発展は、広く浅い知識の習得に対する価値を大きく減らしています。そのAIを日常使われている方々には了解していただけると思いますが、現在のAIをよりよく利用するための秘訣は、まず社会の問題点を観察によって明確に把握し、その解決策をA Iに問う場合にも論点を言語的明確さによって明らかにし、さらには幾度となく有効なコミュニケーションをAIとの間に繰り返すことにあるといえます。つまり、ここで必須とされている能力が、本学が長い伝統の中で培ってきた言語運用能力に他ならないのです。今後ともこの伝統を維持発展させていきます。 本学第三代舎長に渋沢栄一が1919年に就任したのは、「論語」の倫理思想が経済活動上に必要である点で、三島中洲の思想と付合した点にあるとされます。渋沢は、日本人が国際ビジネスに初めて関わっていく時代背景の中で、当時の海外進出日本企業の経済倫理を失した行動によって、ややもすると長期的ビジネスの真髄である「信頼」を失ってしまうような事態を憂慮していたとされます。そうした日本人を再教育するために、当時まだ多くの人に馴染みの深かった「論語」を用いることに理を見出したものと考えられます。このように現在最新と思われている知識や価値観といったものは、実際は過去の偉人の古典にすでに示されていることも多く、例えば最新の脳科学や精神医学から導かれた知見もすでに遠い過去に教えられていた、ということも少なくありません。もっとも現在生じている社会変動は、明治維新、終戦に次ぐような大きな出来事で、将来どのような人材が必要となり、またどのような職が姿を消すのかといった問題を予測することも必要になります。これからも社会の最先端で生じている急速な変化の動向を鋭敏にとらえていく必要があり、その上で新たな時代に求められる人材の育成につなげていく所存です。 二松学舎大学学長佐藤 晋 TOPへ戻る Greeting理事長・両附属校長ごあいさつ 学校法人 二松学舎 理事長 read more 二松学舎大学附属高等学校 校長 read more 二松学舎大学附属柏中学校・高等学校 校長 read more 募金のお願い 二松學舍創立150周年記念募金(教育研究振興資金)へのご協力のお願い 詳しくはこちら