2024年シンポジウム
「ロボット学者はなぜ小説を書くのか?――漱石アンドロイドと人間学としてのロボット研究」

 「人間のようなもの」の存在は、そもそも人間とは何かという問いを突きつける。人間そっくりのアンドロイドの研究を進め漱石アンドロイドの制作も手掛けた石黒浩、人間のように記号を生み出すロボットの研究「記号創発ロボティクス」を展開してきた谷口忠大。これら二人のロボット研究者は、ロボットを通して人間の輪郭を問いつづけてきた。加えて二人は、ロボットにまつわる小説を出版している異色のロボット研究者でもある。ロボット研究と小説の両面から、人間を考えるためのロボットについて討議する。


―漱石アンドロイドとは―
研究・教育のために、二松学舎大学と大阪大学が2016年12月より共同で運用している、夏目漱石を再現したアンドロイド。ロボット工学の第一人者石黒浩氏が監修を務め、漱石の孫である夏目房之介氏が声を提供している。

  • 日  時:2024年3月2日(土)13:00~17:00
  • 会  場:二松学舎大学 九段キャンパス(東京都千代田区三番町6−16)
    九段1号館地下2階 中洲記念講堂
  • アクセス:東京メトロ東西線、半蔵門線、都営新宿線「九段下」駅2番出口から徒歩8分
    JR総武線、東京メトロ有楽町線、 南北線、都営新宿線「市ケ谷」駅から徒歩15分
    東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅5番出口から徒歩10分
    JR総武線、東京メトロ有楽町線、東西線、南北線、都営大江戸線「飯田橋」駅から徒歩15分
    ※会場には駐車場がありません。お車でのご来場はご遠慮ください。
  • 共  催:二松学舎大学大学院文学研究科/大阪大学大学院工学研究科
  • 協  力:日本記号学会(情報技術とプラグマティズム研究会)
  • 申し込みについて:事前申込制(参加費無料)
    ※本イベントは事前申し込み制です。下記の参加申込フォームよりお申し込みください。応募多数の場合は抽選となります。
    (申込期限 2月29日(木)21時)
    https://forms.gle/ym3b5vBLRYeN7wsE6
    2月29日現在、お席に余裕がございます。
    当日参加も可能ですので、興味のある方はぜひご参加ください。
  • 参  考:漱石アンドロイド特設サイト
  • 問い合わせ先:soseki-a@nishogakusha-u.ac.jp

登壇者

石黒浩

1963年滋賀県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻教授・ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。社会で活動できるロボットの実現を目指し、これまでにヒューマノイドやアンドロイド、自身のコピーロボットであるジェミノイドなど多数のロボットを開発。著書に、『ロボットとは何か』(2009年)、『アンドロイドは人間になれるか』(2016年)、『アンドロイド基本原則』(2018年)など。

谷口忠大

1978年京都府生まれ。立命館大学情報理工学部教授。人間の言語・記号的コミュニケーションを創発の視点から扱う記号創発システム論を提唱、記号創発ロボティクスの分野を開拓する。本をゲーム形式で紹介しあう「ビブリオバトル」の考案者。著書に『コミュニケーションするロボットは創れるか』(2010年)、『心を知るための人工知能』(2020年)、『僕とアリスの夏物語 人工知能の,その先へ』(2022年)など。

プログラム

〇 漱石アンドロイドによるオープニングパフォーマンス(13:00 – 13:15)
「ポーの奇妙な物語――開会の辞に代えて」

〇 第一部「なぜ人間を考えるためにロボットを作るのか?」(13:15 – 15:00)

休憩(15:00 – 15:15)
※漱石アンドロイド学生サークルパネル発表

〇 第二部「ロボット学者はなぜ小説を書くのか?」(15:15 – 17:00)

※第二部で中心的に扱う作品は以下の三冊です。(当日は参考配布資料を用意しますので、下記作品をお読みになっていなくても問題ありません)

問い合わせ

漱石アンドロイドシンポジウム事務局

soseki-a@nishogakusha-u.ac.jp