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教員紹介

吉丸 雄哉 YOSHIMARU Katsuya教授

専門

日本近世文学、忍者研究

自己紹介

江戸時代の文学、とくに戯作と呼ばれる江戸後期の庶民向けの娯楽小説を研究しています。最近では、忍者像の形成とその変遷を中心に、創作における忍者と忍術についても研究しています。

受験生・在学生へのメッセージ

国文学科はスタッフも授業も充実しており、日本文学のエキスパートになることが可能です。日本語によって記された文学の可能性に挑んでもらえれば幸いです。

座右の銘

特にありません。

近世文学ゼミナール(吉丸ゼミ)

本年度から着任のため、教員の吉丸がゼミの紹介をします。
江戸時代に作られた小説・演劇・詩歌について学びます。私は江戸後期の大衆向け文芸である戯作を専門としていますが、江戸時代の文芸全般について教えることが可能です。私が何を研究しているのか詳細に知りたい場合は、グーグル検索から私のリサーチマップを見れば確認できます。
用意されたテキストではなく、原典資料から実証的に読解していく研究手法をとります。書誌学の知識やくずし字の読解能力が必要になってきますが、プレゼミなどで教える機会がなかったので、全員が初学者であると想定し、ゼミを通じて丁寧に教えていきます。和本や浮世絵などの原資料を扱います。当初は私の手持ちの資料を使いますが、大学の豊富な蔵書や神田神保町を後背とする立地のよさを生かした授業にしていくつもりです。これらは図書館司書や学芸員を志望する学生にも有用だと思っています。
ゼミの柱は三つあります。一つ目ははくずし字の学習から始めて、書誌学の基礎を学んでいきます。図書の成立・発展や内容・分類などや、図書の起源・印刷・製本・形態などを、研究につなげる方法を学びます。具体的には、新出の和本を前にして、書誌情報を記録し、内容を理解する技能を身につけます。
二つ目は、江戸時代を代表とする作品やそれに関係する論文を数点とりあげて、参加者全員に一定のフォーマットに基づいたA4一枚のレジュメを作ってきてもらい、意見交換をいたします。
三つ目は、卒業論文に向けた研究です。学期中に各自の研究状況について適宜報告してもらいます。研究に関係した読書のリストを毎月提出してもらいます。卒業論文に向けて、題目・要旨・構成など段階を経て決定してもらいます。