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教員紹介

妹尾 好信 SENO Yoshinobu特別招聘教授

妹尾好信

専門

平安時代和歌文学、歌物語

自己紹介

平安時代の和歌文学と、和歌を含んだ物語を中心に研究しています。長く中国地方と九州地方の国立大学に勤務していましたが、縁あって都心にある私立大学に勤務することになり、気持ちを新たに教育と研究に取り組んでいます。
150年近い歴史と伝統のある老舗専門店のような二松学舎大学が今も「国文学科」の名を残していることの意味をかみしめながら、日本の古典文学の魅力をたくさんの学生さんたちに伝えたいと思っています。

受験生・在学生へのメッセージ

急激なグローバル化が進行する現代こそ、日本の伝統文化や古典文学を深く理解し、その特色や魅力を世界に発信できる人材になってほしいと思います。外国の人々が日本に向けるまなざしの多くは古くて奥深い文化に向けられています。国文学科で学ぶことにより、日本語で表現されてきたさまざまな言語文化のすばらしさを皆さん自身が体感して、それを世界の人々に伝えられたら素敵ですね。

座右の銘

「何事も楽しもう」―どんな面倒なことも困難そうなことも、そこに何らかの楽しみを見つければつらいと思わないで取り組めるのではないかな、と思います。

中古文学②ゼミナール(妹尾ゼミ)

平安時代の文学が大好きで、深く読みたいと思う人たちが集うゼミです。
3年生の春学期には、徹底的に変体仮名やくずし字を読む訓練をします。大学で古典文学を読むためには、まず原典に近い写本や版本が読めるようにならなければいけないと思うからです。英文学を研究するには英語が、ロシア文学を研究するにはロシア語が読めなければだめなのと同じですね。変体仮名やくずし字が読めるようになると、活字に直されたテキストで読んでいても、原典の姿が想像できるようになります。そうなると眼光紙背に徹すというように、深い読みができるようになるのです。
3年生の秋学期からは『伊勢物語』の古い注釈書を写本の複写を使って輪読します。4年生では、各自の卒業論文のテーマも取り込みながらさまざまな作品について議論を深めます。
このように、平安時代の文学にどっぷりつかる2年間を過ごすことのできるゼミなのです。