TOPへ移動  
         
  平成19年度 シンポジウム『論語』が開催されました  
   
  平成19年11月23日(金・祝)、本年度改修を終えたばかりの本学中洲記念講堂を会場に約300名の参加者のもと、シンポジウム『論語』― 江戸と『論語』―が開催された。
  今年で第三回を数える今回は「江戸と『論語』」をテーマとして掲げ、江戸文化と江戸期に学術以外の分野でも流行を見せた『論語』との関わりや、時代文化の底辺まで染み込んだ経学とは別の日本的『論語』の受容に視点を当て、古典と現代との関わりについて模索する糸口を、多方面な分野から識者を招いて報告等が行われた。


論語1
論語2


  午前10時から、今西幹一学長の挨拶でシンポジウムは始まり、竹下悦子文学部教授の趣旨説明の後、斯文会名誉会長・コ川記念財団理事長のコ川恒孝氏を迎え「江戸の心」と題された特別講演が行われた。続いて、小島康敬国際基督教大学教授「荻生徂徠と『論語』」、昼食休憩を挟んだ午後からは、青山忠一本学名誉教授「『論語』にみる素顔の孔子像―私が読んだ『論語』―」、元本学教授でもある神立春樹岡山大学名誉教授「近代日本の漢学学校―二松學舍の位置―」、越川禮子NPO法人江戸しぐさ理事長の報告が行われた。

今西 幹一 学長 青山 忠一 本学名誉教授
     
今西 幹一 学長
 
青山 忠一 本学名誉教授

  勤労感謝の日で祝日であったにも関わらず、講演者・報告者の魅力ある人柄、その講演・発表内容に、今年リニューアルされたばかりの九段キャンパス中洲記念講堂に集まった聴衆は、時には真剣に聞き入り、時には笑いが溢れ、或いはメモを取るなど、各々がシンポジウムを堪能し、午後4時半すぎの閉会に至るまで多くの聴衆が参加した活気あるシンポジウムであった。